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color²  作者: りくや
第一章 リアン第一支部入隊試験
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第一章(1) クアル村

冒頭部分を追加しました(2024/9/23)

『力』とはなんだろうか。


戦う力もあれば守る力もある。考える力や行動する力、支える力。

何を持って力というのか。確かな正解なんてものはないのだろう。


しかし、力を使うと、ある一つの概念が生まれる。

それは『感情』だ。


自分のために、相手のために何かをしようとする気持ち。

では、そこにある『感情』とはどういうものだろうか。

勝ちたい、負けたくないと思う熱い感情。

悲しい、悔しいと思う冷たい感情。

嬉しい、楽しいと思う明るい感情

好き、幸せと思う温かい感情。

関わりたくない、イラつくと思う暗く何か混ざりあった感情。


そしてどの感情も必ず『色』が存在している。


『力』の先に思い描かれる『色』は何色だろうか。

赤か青かもしれない。緑や黄だってことも有り得る。

茶色、紫、桃。はたまた黒色か。




『真っ白』な何の感情も無い色か――。






「もう少しで目的地に着きそうだけど、この先にある町で休んでいこうかな」


一人の少年が道を歩いていた。フードが付いている服に膝まである丈のズボン。

リュックを背負っていて、リュックの先には剣のようなものが見えている。

身長は平均より下で、髪の色は綺麗な白に染まっている。

少年の見る視線の奥には少し小さな村が見えていた。



「盗賊だ!」


男性の大きな声が聞こえてきた。

すると直ぐに、こちらに盗賊と思わしき男性二人組が走ってきていた。

盗賊と言うくらいだし恐らく何か盗んだのだろう。

そんな人たちを目の前で逃がすわけにはいかない。

それにあくまでも僕は時間稼ぎをすればいい。


「それ返してきた方が良いんじゃないかな?盗賊お二人さん」


そんな言葉を目の前まで迫ってきていた盗賊二人組に問いかける。


「うるせぇ!ガキ!こんな良さそうな物おいて逃げられるかよ!」


そう言ってきた盗賊の手には『水晶』のようなものが握られていた。

確かにただの水晶ではない気もする。だからと言って勝手に盗んでいい物でもないだろう。

はぁというため息をした矢先、もう一人の短刀を持った盗賊が大声を上げながら迫ってくる。


相手が斬りつけてきた所を何度かかわし、前姿勢になった瞬間に足を引っかけて体勢を崩させた。

その隙に盗賊が握っていた短刀を奪い取り、一歩後ろへ下がる。


「これで形勢逆転だね」


水晶を持っている盗賊に視線を向ける。

まずいと思ったのか慌ててその場を逃げ出した。

しかし、その考えは失敗に終わった。

男性が盗賊を取り押さえていたからだ。

僕の予想は的中した。あくまでも時間稼ぎをしていればいいということが。



「ご協力感謝する。君のおかげで盗賊を捕まえることが出来たよ」


大人の男性が感謝の気持ちを伝えてくれていた。

この男性の名はブルと言うらしい。着ている服からも予想は出来ていたが、政府リアン軍の方だ。


「最近は盗賊やらも増えてきて反乱クレス軍の力が大きくなっておるのかのぉ」


ご老人が近ごろの状勢について話してくれていた。

この方はレンジさんと言い、このクアル村の村長さんだ。

話を聞いていた限り、政府軍とクアル村は親密な関係のようだった。


少し待っているとブルさんとレンジさんの話も終わったようで、私はこれでと盗賊二人組を連れて行った。


「せっかくだしお茶でもどうかね。この玉を取り返してくれた礼も言いたい」


レンジさんはそう言って自分の家の方まで歩いて行った。

目的地までも近い。ハクは、お言葉に甘えることにした。



 

政府リアン軍と反乱クレス軍については次の話で詳しく記載しています。


初めて小説を書くので分かりにくかったり、読みにくい部分が多々あると思います。

書いていく中で少しずつ改善していく予定です。

また、少しでも面白い、先が気になると思われたら評価やブックマーク等していただけるとすごく喜びます。

お話を書くモチベーションにも繋がっているので応援よろしくお願いします。

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