13.お骨さままたもや危機一髪
更新間隔乱れまくってます。
お影さまとお骨さまは大騒ぎ。
スケールは全然違うけど、二匹の犬がじゃれてるみたい。
ントゥは巻き込まれないように、ニーノが預かってる。見えない壁にはばまれて、ントゥはご機嫌斜め。最初は壁をひっかいてたけど、ニーノが言い含めて、今はお骨さまの動きを頭全体で追いかけてる。ときどき上下にぴくっと動いたり、ふんふん鼻息をあげたりしてる。
お骨さまが素早く背中に跳び乗ると、お影さまはぐるっと首をひねって噛もうとする。お骨さまが跳び退いてよける。お影さまはごろりとひっくり返って、身軽に起き上がると、お骨さまを追いかけた。走り去ろうとするお骨さまの背中に飛び乗って、お影さまはバタバタ羽ばたく。
――おぉ?
「おわ!」
お影さまが羽ばたくと、お骨さまが傾く。そのまま、足が地面から離れた。
――なんと!
お屑さまがぴこんっと伸びる。
「お影さま、力持ちですよ!」
まさかお骨さまを持ち上げられるなんて。
見る見るうちに、お影さまは高く上がっていく。持ち上げられたお骨さまは口をぱかっと開けて、地面を見下ろしてる。
――おお? 高いのじゃ。持ち上がっておるのじゃ。
お影さまは上昇気流に乗るみたいに、くーるくーると空に上がっていく。
――びっくりなのじゃ!
――影! 何をしておるのじゃ! 戻るのじゃ!
――おおー、高いのじゃ。
首を左右に振るお骨さまがぐんぐん遠ざかる。
……ちょっと楽しそう。
お屑さまが激しくぴこんぴこんする。
――影! 戻れ! 戻るのじゃ!
ぼっ!
お影さまはあちらへこちらへと飛び回ってる。
――山! これ、止めるのじゃ!
竜さまは何も答えない。丸い岩を抱えてるうちに、眠っちゃったみたい。
ぼっ! ぼっ!
大きな獲物を手に入れて、お影さま、大得意。ゆったり空を旋回してる。前より飛ぶのが上手になったところを見せてるのかもしれない。
「お影さまー! 戻ってきてー!」
思わず、甲板でぴょんぴょん跳ねる。
べ
甲板の上を滑空して通り過ぎ、お骨さまはまた高いところに戻ってしまう。
――たくさんとエーヴェなのじゃー。
お骨さまの声も遠ざかった。
「お骨さまー!」
――戻ってくるのじゃ!
ぼっ!
「お影さまー! 岩で遊ぼーぜー!」
システーナがゆったりと手を振った。
竜さまの懐から取り出したさっきの岩を足下に転がす。
……シス、かしこい!
ぼっ!
見つけたお影さまが大急ぎで降りてくる。
岩を手に入れるために、まっすぐ。でも、困ったことに、お影さまは大きな獲物を放り出した。
お骨さまは羽の布を着けてないから、羽をばたつかせても飛べない。
――骨ー!
お屑さまがぴーんと伸び上がった。
「お骨さま!」
――落ちるのじゃー。
お骨さまが地面を見て、一生懸命、羽を動かす。
ヴァン! ヴァン!
ントゥの怒った声がする。
お影さまが地面に近づくにつれ、スピードが徐々に遅くなった。ントゥが矢の速さでお骨さまに向かった。
……あれ? 壁がなくなってる?
気がつくと、ニーノがお骨さまの上空にいる。何かを引っ張るような仕種。
いつの間にか、システーナとジュスタもお骨さまの落下地点目がけて、走り込んでる。
「ジュスタ!」
「う、わー?」
「なんですか?!」
システーナがジュスタをニーノに向けて投げ飛ばした。きょとんとした顔のままニーノの側まで飛ばされたジュスタが、ふわっと金色に光る。
「あ! 特性です!」
「……よし」
ニーノの声が聞こえた気がする。
お骨さまが宙で止まった。そのまま、ゆっくり降りてくる。
毛糸玉みたいにまん丸くなったントゥが、お骨さまの上に飛び乗って頭の上をぐるぐる駆けめぐる。
――引っかかったのじゃ。地面なのじゃ。
頭の上を走るントゥにお骨さまがぱかっと口を開けた。
――よくやった! よくやったのじゃ!
お屑さまがぴこんぴこんする。はーっと体の力が抜けた。
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