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07 進展


 えーと、ルルナさんの私室の件、


 話しが思ってもみなかった方向に……



 ルルガンおじいちゃんが寂しそうにしていたのは、


 ルルナさんと離れたくなかったのではなくて、全くの逆。



 この家に、もっとしっかり家族として迎え入れてほしかったから。



 えーとつまり、しっかりとこっちの家に腰を落ち着けて、


 早く孫の顔を見せなさいってことだそうで……



 えーと、どうしましょう、皆さん。



「以前約束した通り、私は賛成だ」

「私も、ルルガンさんも、ツァイシャ女王様も、想いは同じ」

「もちろん一番大切なのは、ふたりの気持ちだ」

「ふたりで、よく話し合って欲しい」


 シュレディーケさん……



「私は……よく分かんないです」

「こう見えて結構わがままなんですけど、自分に正直であろうって気持ちは、ずっと忘れずに持ってるんです」

「だから、キライな人のところで働くくらいならメイドなんて辞めちゃってもいいって思ってます」

「つまり、フォリスさんのことが、好き、なのかなって」

「でもこれって、無理強いしたり、なあなあで進んじゃうのだけはイヤだなって」

「なんだか言ってることがよく分かんなくなってきちゃったけど」

「やっぱり、フォリスさんとシュレディーケさんみたいな、素敵な関係になりたいってこと……ですっ」


 ……はい、お気持ち、よく分かりました。


 ただ、僕はご存知の通りの呑気で小心者なお調子者ですので……その……



「はい、とってもよく存じておりますっ」

「"らぶらぶに無理強いは厳禁"、ですよねっ」

「私の気持ちを知っていてくれるだけで、今は充分ですっ」

「だから、ツァイシャ女王様やルルガンおじいちゃんやリストおじいちゃんからのプレッシャーなんかに負けないでくださいねっ」


 ありがとうございます、がんばります。


 って、何をがんばっちゃうんだろ、僕。



「結論としては、今はルルナさんの私室の増築について話し合おうということだな」

「やっと話しが進みそうだ」



 明るい家族計画、本当に難しいのです……



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