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18 有事


 カミスさんから、今後の対応について説明。


 仲間たちみんなが、既に行動開始、この件に全力対応中とのこと。



 まずは、ルルナさんが秘密裏に、ツァイシャ女王様へとご報告。


 女王様は、巡回司法省関係者全員の深層自白剤による徹底調査を、勅令にて御命令。


 現在、トップから順番に、処理中らしいです。


 問題無しとされた人員が増えるにつれて、どんどこ処理速度向上、作業規模拡大。



 うわぁ、今ごろあの司法省内って、どんだけワヤになってるんだろ。


 もしかして、あのウェイトレスさんたちも、


 深層自白剤されちゃうのかな。



 で、僕たちは、ジオーネの『平和の館』にて待機することに。


 あのデッカい建物は、天才建築士アリシエラさんが有事を想定して腕に寄りをかけて建設した、


 超絶頑強構造で魔導防衛網完備な、鉄壁防御の館。


 ってか、ほぼ無敵の要塞。



 いざという時のための、仲間たちのシェルター的な避難場所、


 つまりは最後の砦なのです。



 巡回司法省という、国をまたいでチカラを振るうことが可能な武闘派組織との対峙、


 皆、本気の本番モードでの対応です。




 仲間たちみんなをジオーネに移送してくれていた『転送』魔導車『システマ』が、迎えに来てくれました。



 僕たちも、ジオーネへと『転送』



 ---



『平和の館』内は、結構な大騒ぎ。


 分かってはいたけれど、あんまり平和じゃないね。



 各家庭のメイドさんたちや、あの4人の女の子たちまでもが、


 大勢のための宿泊準備や炊き出しでおおわらわ。



 こういう時は、家事スキルの無い僕なんて、


 邪魔にならないよう隅っこでおとなしくしてるのが得策。



「私、どうしたら良いのか……」


 えーと、レマリィさんはお料理班に合流するのがベストでは。


 あんな美味しい夕飯が作れるってことは料理自慢なんでしょ。



「……」


 なんで照れてるのかな。


 わけ分からん。



 とりあえず、まだまだ僕がうろちょろできる状態じゃなさそうだし、


 今のうちに、あっちのお部屋で、ちょいとひと眠り。



 zzz……



 ---



 あったかくて、柔らかくて、良いにおいの、気持ち良いお目覚め。



 ってのを、ちょっとだけ期待してたけど、


 当然そんなことも無く。



 ひとりでのっそり起き出して、


 身支度済ませたら大広間へ。



「おはようございます、フォリスさん」


 おはようございます、サイリさん。


 何か進展、ありました?



 おっと、進展どころか、ひと晩で解決ですよ、


 本当にスゴい人たちなのです。


 普通の狩人なんて、出る幕全く無しですよ。



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