夕日のクジラ
遠く沖ゆくクジラの背
なぜかひとりがにあってる
そんな風吹く10月の
いつもの浜辺のものがたり
たそがれ色に染まるのは
夕日が刺さった私の心
今まで生きた多すぎる
罪をゆっくり染めあげる
昨夜の花火の残骸が
そこにもここにも棄てられて
昨夜みた夢かえしてよ
綺麗な浜辺をかえしてよ
たったひとりで秋風の
吹く少しだけ寒いとき
心残りがあるのなら
愛の歌でも歌うけど
ほんとに愛しいあの人の
ほんとは寂しい微笑みを
みたのはずいぶん前のこと
土佐の入り日をみて微笑ってた