ピラミッドの幸せな労働。
2日目!ネタが切れないか戦々恐々。
作者はエジプト文明が何だか好きで、神話とか読んでみたりとかするんですけど、たまたま知ったびっくりした話を1つ。
エジプトにピラミッドってあるじゃないですか。昔は墓場泥棒が金品持ち去った後の王のお墓だと思われていたやつ。最近、違うんじゃないかっていう説が濃厚らしいですけれど。あれって、奴隷がムチで撃たれてヒイヒイ言いながら作ってたって思われてたじゃないですか。倒れたら蹴って端に転がして放置、みたいな劣悪な環境で……的な。
でも、あれ違うんですよ!農民がしっかり賃金をもらって、ちゃんと休むことのできる環境で働いてたんです。
ナイル川ってあるじゃないですか。毎年、肥沃な土を運んできてくれる、古代エジプトにとって超重要な川。でも、毎年氾濫しては元に戻ってを繰り返しているんですね。(氾濫して、戻ったらそこには肥沃な土地。)そう、氾濫しちゃうんですよ。農民、農作業お休みなんです。でも、何もしないで生きていくことなんてできません。氾濫中お仕事お休みだと、生活が苦しいのは間違いないんです。
そこで、ピラミッドの登場。あれってどうやら公共事業の一種だったようです。失業者が出ないように。賃金しっかり払ってたんですね。賃金表が見つかったそうです。
また、監督にお休みを願い出る事もできます。見つかった紙には「2日酔いなので休みます。」(なんて自由なんだ!)なんてのも。
さらに、1日働いたら労いのビールも振る舞われたようです。何という大盤振る舞い!皆さんこぞってピラミッド造りに参加したようです。
これを見て思った事がありまして、やっぱり人って環境が整っている所でこそ力が出せるんじゃないかと。ピラミッドって、東西南北ピッタリ合わせてるとんでもない建築物なんですよね。そんなものが、紀元前から今までずっと残り続けているという事は、すごくいい建築だったんだろうなって。疑問だったんです、奴隷がムチで叩かれながら作ったものが、あそこまで素晴らしい物になるのかって。今も、そういう問題って出てきますけれど、ずっと昔の人にそこら辺の思慮が及んでないだなんて、彼らより歴史という失敗談を知っているのに残念極まりないですよね。
現代人はエジプト人に見習わなければならないのだと思います。しっかり休んで、しっかり働こう!
エジプト人、恐るべし。