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14)7歳 12月5日朝 新婚生活まであと少し

 ちょっと飲みすぎたな。あ、となりでボウアが寝てる。起こしちゃまずいな。


 あん、『昨晩は存分にお楽しみましたね』だあ。お前なあ。一応お前も俺だろうが。はあ、わかった、もういいよ。


 部屋を出たらなんか人気が無い。あ、そうか昨夜はみんな叔父さんのとこに泊まったんだった。じゃあ、おれが朝食を用意するか。朝はお粥に限るな。干し肉もあるからそれをいれるか。いや、今朝は卵のほうがいいかな。


 と、土間を出て、鶏小屋のほうにいったら。もうみんな家に向かって歩いてきてる。あれ?俺が起きるのが遅かったのか?


「おはよう」


「ああ、おはよう」


「うむ」


「おはよう」


 なんでお前らが照れてんだよ! もうみんな大人じゃんか!


「ボウアさんは起きたか?」


「いやまだ寝てる」


「なら先に外でやることをやっておくか」


「待って親父、俺も手伝うよ」


 と親父と弟がそのまま馬と牛の小屋の方に行くと母さんが聞いてきた、


「ノックスはなにをしようとしてたの?」


「あ、昨日余ったコメ使って卵粥を作ろうと思ってた」


「ならあなたは水を汲んで、卵を取ってきて。そのあとは朝ごはんを五人分作っておいて。私は鶏とかワンちゃん達の世話をするわ」


「わかった」


 とまあ、みんなが気を利かせてくれたおかげで、ボウアも寝起きを見られることもなく、身だしなみを整えてから皆で朝ごはんを食べることが出来た。卵粥は美味しいぞ。まあさっぱりしすぎて俺とアヴィンは結局干し肉も食べたけどな。余った牛肉?無いよ。昨日の結婚式のあと、余ったのは全部おすそ分けした。皆それぞれ欲しいだけ持って帰ったよ。


 そしてそのあとボウアはお家に帰った。家が出来てあっちに引っ越すまで、あとちょっとの別居生活だ。


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