設定 オブ モーラ
『モーラ』とは魚類マンボウの英名です。
実在はしませんが、この物語では、発射台を使わないロケットの打ち上げに使われる空中空母で、戦略戦闘機を遠方へ運ぶのが、本来の使用目的です。
爆撃機による広範囲攻撃は、人道的にも、社会的にも後々に非難をあびるので、未来の攻撃はピンポイント攻撃が主流になります。
微細なコントロールのきかない弾道ミサイルは、勿論、非難の対象です。
通常の戦闘機による攻撃や、沖合いや飛行機から発射される巡航ミサイルは、迎撃システムの向上により、弱体化します。
それに代わるのが、超高度からの、ほぼ垂直(実際には45度強)に飛行する戦闘機からのピンポイント爆撃です。
勿論、可変翼付きの専用戦闘機にはなります。
その戦闘機を多数、超高度に輸送するのが、本来のモーラの目的です。
海面(超高度)で、沢山の卵(爆撃機)を産み落とすイメージから名付けました。
物語では、核ミサイルの発射は、秘密裏に発射の必要性も有りますが、開発時間がない場合は、専用システムを作るより、従来品を流用するのが妥当なのです。
考えているモーラの構成は、広い羽を持つジェットエンジンの加速ユニットと、極超音速の本体に別れている方が合理的でしょう。
加速ユニットのジェットエンジンで加速し、超音速まで加速したら、本体のスクラムジェットエンジンを起動して、加速ユニットを切り離します。(加速ユニットには別にコックピットがあり、飛行能力がある)
本体は、スクラムジェットエンジンで極超音速まで加速して、超高度で荷物を排出します。
ロケットの場合は、一段のロケットエンジンくらいで、宇宙空間まで飛べるという設定です。
昔のテレビドラマ『謎の円盤UFO』のルナキャリアとルナ宇宙艇に、低速用の、もう一段を付けた様な物です。
シャトルクラフト・ルナ宇宙艇
モーラの本体には、軽量化の為に低速用のエンジンを付けていないので、帰還の際は現行のスペースシャトルみたいな滑空して空港施設に着陸します。
こちらも、可変翼が理想的かもしれません。