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幻星記~第一部〈八の要〉編  作者: キヒロ
第一章〈ララ編〉
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剣舞

〈盾〉達の稽古に参加する事になったリューンとエイナ。其処へ〈三の剣〉が、現れ…〈型〉の稽古をする。

カーンの計らいで、〈盾〉達の修練に参加する事になったリューンと、エイナ。防具を身に着け…リューンは、右腰に…エイナは、背に…それぞれ、中剣、大剣を携える。

広々とした修練場には、既に!四組の部隊が、それぞれ修練をしている。組み手をしている者。〈型〉の稽古をしている者。ゆっくりとした動きで、〈技〉の稽古をしている者。

其処へ…〈三の剣〉が、現れた。ざわめく〈盾〉達。そんな事はお構いなしに!修練場に足を踏み入れる〈三の剣〉。ばらばらと、左右後方に散る〈盾〉達。呼吸を整え…ゆっくりと〈型〉を作る〈三の剣〉。一つの動きを終える度に!一番最初の中央真ん中の位置に戻る。油断せず…〈型〉を丁寧に!美しく!紡ぐ〈三の剣〉。油断すれば、たちまち…瓦礫山が、出来てしまうし、怪我人も大勢出る。下手をすれば、死者も出かねない。それ故に…ゆっくり…とする。

感嘆な声を漏らす者。まばたきを忘れて…食い入るように見る者。我を忘れて呆ける者…様々!。そんな中には、〈騎士〉以外の者も、ちらほら…侍女や下働き者達が、手を止めて…食い入るように!見惚れしまっているのだ。「ほへぇ!!。すげーえぇぇ!!!。」リューンも感嘆の声を漏らすと、ぼんーやり見惚れている。エイナは、凝視しつつ…〈三の剣〉の後を追い…真似を、ゆっくり…する。中剣も大剣も…基本的な〈型〉は、同じ。空気抵抗の差違が、違うだけである。ただ…〈技〉は、それにより…出来るものが、違う。〈技〉は、いかに早く!正確に!紡ぐことが出来るか!に係る。それ故…大剣は、扱いが、難しい。エイナが、扱える時間は、10分弱。〈大技〉は、1回、〈中技〉は、2回…3回が、限度。中剣の扱いで、〈盾〉や〈錨〉、〈鏡〉の〈上位〉で、大技は、2…3回程度。〈中技〉は、5回程度。〈刀〉も大差ない。〈剣〉候補だったダウルで、〈大技〉は、5回…〈中技〉は、7回程度が、限度。〈現剣〉の中で、最弱な〈八の剣〉や〈九の剣〉は、ダウルと変わらない。ただし!〈オリジナル〉が、使える。なかでも…二人が、協力して使う〈オリジナル〉は、〈三の剣〉と、変わらぬか、それ以上。ただ…最後の切り札であるため、滅多に…出すことは、ない。修練島〈カオス〉で、年に一度か、二度…〈三の剣〉相手に…流れを確認しながら…放つそれは、威力は弱い!その為、いつも…ずたぼろ…満身創痍で、帰島する。〈三の剣〉は、全オーラを解放して、闘う為、直ぐの帰島は、躰への負担が、大きい。寝込みは、しないものの…一日ほどは、オーラを整える為、絶対安静にしてなくては、いけない。


ゆっくりとした…〈三の剣〉の剣舞は、それから30分程続いた。その間、誰も動かない。動く事が出来ない。

リューンも大きな口を開けたまま、呆け…固まっている。エイナは、途中で止めると…じっと観察する。

最後の動きを終えると、剣を腰に終う〈三の剣〉。だが、まだ…誰も動かない。動けない。「解散!」〈三の剣〉の声にびくつき…四方八方に散開する。「ふぎゃぁぁぁ!!」前乗りに…大声を上げて転けるリューン。「ふぅぅーーー。」息を整えて、動くエイナ。リューンに手を貸す。「ありがとう!。はぁぁーーびっくりした!!。」立ち上がると、屈伸するリューン。「リューン!稽古をつけてやる!。」「えぇーーー!!!。」

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