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幻星記~第一部〈八の要〉編  作者: キヒロ
第一章〈ララ編〉
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ユラその4

リューン!手打ちに遭いそうになる。

ばたーん!!戸を叩くこともせず、いきなり!入って来るリューン!。「リューン!!!。」咎める声を上げるエイナ。「はあぁぁ!!!。」呆れるミリリア。「ふぅーー!!。」困った顔をするカーン。乾燥室リムルから出て来た〈シーナ〉は、真顔で、「今回だけですよ!。」「へぇぇ!!」素っ頓狂な声を上げるリューン。エイナが、戸を叩く真似をすると、「………あっ!!………は、はい!。」肩を落とし、「はあぁぁ!!!。」深い嘆息を吐く。〈三の剣〉は、全く!動じず、素知らぬふり…無関心…さっさっと、服を…鎧を着込む。それを手伝うエイナ。ミリリアは、部位毎に…エイナの元に鎧を置く。それを見るとは無しに見ているリューン。ふと、我に返ると、懐から少女から手渡された小瓶を取り出し、「これ、〈紫銀の剣〉様に、渡すように言われたんだけど…?。」「化粧水ですね。」見ただけで、品物を言い当てる〈シーナ〉。「エイナ、ミラ…。褒美です。」「えっ!えぇーー!!」驚きの声を上げるミリリア。「よろしいですか?!。」尋ねるエイナ。ユラの特産品の化粧水は、超高級品。一瓶…5金貨はする。「構いませんよ!。試水品でしょうから。」正規品なら透かし彫りの美しい彫刻が、全面に彫られ、中身を際立せているのだが、リューンから受け取ったそれは、何の変哲もないただの小瓶。二人して、目をぱちくりさせながら中身を眺める。薄い青色の液体が、湖面のように揺れる。にんまり笑うミリリア。小さく息を吐くエイナ。だが、〈シーナ〉の次なる言葉に!二人は、くらくらになる。「無くなれば、買ってあげますよ!。」金貨5金貨する物を、あっさりと言う。〈魔族〉の…〈剣〉の…金銭感覚の違いに!改めて、思い知らしめられた二人。顔を見合わすと、深い嘆息を付く。

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