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幻星記~第一部〈八の要〉編  作者: キヒロ
第一章〈ララ編〉
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ユラその3

リューン以外湯浴みをする。〈三の剣〉の背中の〈ケーン〉に驚くエイナとミリリア。

浴場の脱衣室。鎧と戦闘服を脱ぎ、髪を上げた〈三の剣〉の姿に驚くエイナとミリリア。背中の左右に三地大の突起が、腰まで等間隔に並んでいる。その数…八つ。「〈生体リング〉…〈ケーン〉だ!。」カーンが、すかさず応える。「〈ケーン〉?!。」聞き慣れない言葉に戸惑うエイナとミリリア。「〈紫銀の剣〉と〈紺碧の剣〉しかしていない。」カーンが、補足説明をする。きょとーんとする二人。「背中は、洗わなくていい!」〈三の剣〉が、割って言う。「は、はい!。」エイナが、慌てて…答える。すたすたと、浴場に向かう〈三の剣〉。「〈レリー〉!。」〈シーナ〉が、促すと、〈三の剣〉の後に続く。「はい!。」答えたカーンが、続く。顔を見合わせたエイナとミリリアが、その後に続く。


「はぁぁー!!。」深い嘆息を吐くリューン。一人だけ見張りにさせられた。まぁー風呂に入りたいとは、思わないが…除け者にされたようで、腹立たしい気もする。とは言え、さして気にはしてないリューン。ぶらぶらと、風呂の垣根をぶらつく。ばっしゃーん!。水音に!垣根の隙間…穴場から覗くリューン。湯気の合間に浮かぶ細い肢体。思わず!食い入り、覗き見る。湯気の合間に見えたのは、金茶の髪。《はぁぁー!!。何だ!〈紫銀の剣〉……様か!。》残念がるも…直ぐに立ち上がり、素知らぬふりで、辺りを彷徨く。覗いて見たのが、ばれれば、〈手打ち〉に遭うのは、必死!!。それは、御免被りたい。殺されることは、ないだろうが?。……多分…………。

「?!!!???……?!!。」近づく…小さなオーラ4つ。子供?…。やばい!!!。慌てて…向かうリューン。


「おい!おまえら!何している!!。」突然!現れたリューンに慌てふためく少年少女達。小さな男の子の一人は、腰を抜かしてしまい、もう一人は、泣きじゃくるのを歳の近い少女に口を押さえられ、止められる。年長の少女は、持っていた小瓶を落としそうになる。「はぁぁぁ!!!。」深い嘆息を吐くリューン。年長の少女が、近づくとずーい小瓶をリューンに差し出す。「〈紫銀の剣〉様に…渡して下さい!。」「へぇーえぇ!!」返答に困るリューン。少年少女達が、蜘蛛の子を散らすように走り去る。手元には、何の変哲もない小瓶。中身は?!。凝視するも分から無い。困り果てるも…《まぁーいっか!。》懐にしまうと、とことこと、のんびり…歩く。急いでも仕方が無い。

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