ギャップがある人はモテる
バレンタイン翌日のバイト先の話。
「藤本君バレンタインもらった?」
ベテランの陽気な駅員さんから聞かれたので
「おかんと妹からだけです(苦笑)」
正直に答えた。実際そうである。悲しい…
「寂しいな!おぃ〜w。ちょっと待っときや」
陽気な駅員さんは奥の部屋に入って行った。
戻って来た駅員さんの両手にはチョコレートが。2種類持ってる。
「車イスの常連さんから貰ったやつと、そこの売店の姉ちゃんから貰ったやつやねんけどいる?」
「えっ!いいんですか?」
「ええよ、ええよ。好きなだけ取りや」
車イスの人からのはデパートにある高そうな箱のアソートチョコ。2つ貰った。
「美味いですね!これ高いやつですよね(笑)デパートのショーケースでこんなん見た事ありますもん」
「ええやつやろなw気合い入っとるな!」
「感謝してるって事でしょう」
次に売店の姉ちゃんチョコを貰った。これは手作り。袋に入ってた。
乾燥ベリーにホワイトチョコでコーティングして固められててめっちゃ美味い!
「えっ!これあの姉ちゃんが作ったんですか!めっちゃ美味いですやん!」
「そうやで、あの人やで。元ヤンっぽいけど料理上手いねん」
「見た目元ヤンっぽいから料理せんのか思いましたわ。めっちゃ美味いですねww」
「ギャップあるやろ?ギャップある人はモテるからな。あの子、もう子供おるで」
「そうなんですか(苦笑)」
駅員さんや僕にタメ口の若い元ヤンっぽい姉ちゃんが料理上手いのは素敵だった。
ギャップがあれば人生は有利になる。
タメ口でもいいわってなった。




