痔の先生
中2の時、初めて痔になった。
病院に行ったら座薬をくれた。手術はせず。
痔になるまでは『肛門科』や『痔』と言う看板を見て友達と笑ってた。
しかし、なってからは笑わなくなった。むしろ神様に見えた。
「肛門科の道を選んでくれてありがとう!あなたは神だ!」
親父も痔持ちやって親父曰く
「京橋と東住吉に痔の名医がおってんけど、2人とも亡くなってなぁ…」
心の底からどっちか生き返ってくれへんかなと願った。
痔の医者ほど評価分かれる仕事はない。
なった事ない子供は「フフッ」って笑う。
なった事ある人は「先生!神さま!」になる。
中学の時は周りの友達に笑われた。「痔なんやww」って感じで。
しかし、大人になり周りの人達に言うと
「俺もなった事あるわ。ツライよな」
「私も昔に手術したわ。先生が爺さんで良かったわ」
やはり、女性からしたら、先生は爺さんであってほしいとの事。
意外となった事ある人が多かった。なった事ない人も
「あれ、友達がなったけど、ツライらしいですね」
と心配してくれ、笑わない。
痔の先生を子供はバカにするけど、大人は尊敬する。
痔の先生を尊敬出来るならば、大人なのかもしれない。
僕は中2で大人だったのかもしれない。




