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ハム王子
高校の時、めっちゃデブの嫌な奴がいた。
自分勝手で相手を思いやれないデブだから嫌われていた。アニメ、インターネットオタクのデブでダメな太り方をしていた。
アメリカのデブオタクみたいな見た目だった。
ある日、三者面談があって母親と教室の前で待っていました。
すると隣りの教室前ではデブとその母親が待ってた。
オタクのデブ息子に対し母親は痩せ細っていた。
きっと甘やかされて育ったんだろう。
きっと何でも買い与えたんだろう。
きっと好きな事だけさせたんだろう。
きっと部屋の掃除も母親がしてるんだろう。
絶対僕より小遣い貰ってるだろう。
嫌な奴は楽するから嫌な奴になるのか?
好きな事ばかりする奴は自分勝手になるのか?
デブの母親がガリガリ。母親から栄養吸い取ってるように見えた。
その日からそいつを『ハム王子』と影で呼んだ。
裸の王様や。
母親死んだらコ◯キやろう。
助けてくれる人間などいないだろう。
助けても栄養取られるだけだ。
母親と息子の体格から見えた人間性。
鍛えてゴツいのではなくグ〜タラして太っただけの息子。
痩せ細った母親。
悲しかった。




