第1章 第1節「進化」
今日は靖嵐学園中等部の始業式
沙紀はこの学園の2年生だ。
「今日から2年生か~後輩が出来るのか~。まあ良いや!ぶらぶらしてから寮に帰ろう」
沙紀はそう独り言を言うと学園の正門を出た。
「本屋にでも行こうかな~?」
沙紀は本屋に向かって歩き出した。
数時間後ー
「ありがとうございました」
という店員の定番の挨拶を背中に受けて外に出た。
ウ~ウ~まもなくテルボルが侵攻してきます。皆さん避難してください。ウ~ウ~
静かだった道路に突如サイレンが鳴り響いた。
テルボル!一応、制服だからある程度の防弾にはなるはず…
沙紀は群集の波に飲まれながら、逃げていくと
「お姉ちゃん。助けて」
と幼稚園ぐらいの女の子が泣きながら沙紀に助けを求めていた。
どうしよう。今この子を助けたら自分が死ぬ。けど、この子を妹みたいに見殺しには出来ない!
「わかった。お姉ちゃんについておいで」
「うん」
沙紀は細い腕をつかんで再び走り出した。沙紀と女の子は人の少ない所へ逃げて行った。ところが、
「お姉ちゃん、後ろ…」
「えっ?」
沙紀は女の子の言うことがわからず、後ろを振り返った。するとそこには数え切れないほどのテルボルが居た。
「ひっ!」
沙紀は思わず後ずさった。
「お、お姉ちゃん…」
(この子をまだ死なせるわけにはいかない!自分が死んでもこの子は必ず護る。)
沙紀がそう思った瞬間、身体の中で何かがはじけるような気がし、体が熱くなった。
文字数が少ないですがすみません。
感想や直したほうがいいところを教えてもらえるとうれしいです。
沙紀は一体どうなるのでしょう?
ちなみに沙紀は準主人公のつもり…
次回更新は…今日の夜か明日の可能性大(更新スピードが速すぎるような…)