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第十八話

本日3話更新しております。

こちらはラストです。


十六話からどうぞ。

会場が、静けさに包まれる。陛下はゆっくりと立ち上がり、パン、パン、と二度手を打った。




「さて――“余興”は終わりだ。

祝いの席であることに変わりはない。

形が変わるだけだ」




一拍、置いて。




「誕生日祝いから――婚約祝いへと」




再び、ざわめきが会場に広がる。隣に立つヴィクトル殿下を見上げ、自然と口角が上がった。




「ヴィクトル。エリザベス嬢、こちらへ」




名を呼ばれ、彼は迷いのない動作で、私の手を取った。陛下の御前へと進みそのまま二人肩を並べて立つ。


公の場で、ヴィトと並べる日が来るなんて。



胸の奥が、じんわりと熱を帯びていく。




「やむを得ず我が子を託す選択をしたが、その間ヴィクトルを支え続けてくれたローゼンベルク家には、心から感謝している」




一拍置いて、陛下ははっきりと告げた。




「我が息子ヴィクトル・ゼノ・レガリアと、エリザベス・ローゼンベルクの婚約をここに宣言する」




会場が、歓喜に包まれる。

——当然だろう。フェリクス殿下への不満は、すでに限界に達していた。貴族たちは、新たな“王の器”を待ち望んでいたのだ。




「リジー」




聞き慣れた声に名を呼ばれ、視線を向ける。ヴィクトル殿下は、改めて私の前に跪いていた。その真っ直ぐな瞳に、思わず息を呑む。




「私の世界は、君がすべてだった。どうかこれからも——ずっと、私のそばにいてほしい」




煌めく紫の瞳に見つめられ、心臓が早鐘を打つ。

いつもそばにいた、愛しい人。私と共に在るために、王座に立つ覚悟を選んだ人。




「……喜んで」




声が、少しだけ震えたのがわかった。




「ありがとう」




そう言って立ち上がった彼に、私はそっと抱きしめられた。

如何でしたか?

ご都合主義満載でした。

裏設定としまして、ヴィクトルが姿を変えたのは王家の秘宝というものを使用しています。

正しく王家の血を引いていないと扱えないものです。幻影ではなく、姿形全てが変わります。


楽しんでいただけたら幸いです。

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