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第十七話

本日3話更新です。


十六話からどうぞ。

そして衛兵になすがまま立たされるフェリクス殿下へと視線を移す。不意に彼が顔を上げた。その顔はひどく歪んでおり、いつも自信に満ち溢れていた表情は見る影もなく、代わりに浮かんでいるのは焦燥と恐怖。




視線が、絡む。




「ベス……!!私が悪かった!だから、お願いだ……ベス!!」




久しぶりに愛称を呼ばれ、思わず目を瞬かせた。


ーーあら、まあ。



どうしようかと視線をヴィクトル殿下へと向ける。

ヴィクトル殿下は眉を僅かに寄せただけで、表情自体は崩さなかった。その仕草だけで、彼がムッとしているのがわかる。そして迷いなく早足で私の元まで戻ってくる。




「ダメですよ、兄上。リジーは、私のものです」




…あら、まあ。


私を背に庇いながら、フェリクス殿下と対峙するヴィクトル殿下を見上げる。先程までの銀髪ではなく、黒髪を一つに結んだその姿はひどく頼もしく見えた。



縋る者と、守る者。

王子であった者と、王子である者。

二人の立つ場所は、もはや決定的に違っていた。




「連れて行って下さい」




ヴィクトル殿下が衛兵に声をかける。

彼の背に庇われているので、フェリクス殿下の表情は見えなかったのが残念だ。

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