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第十一話
本日からまた1話ずつの更新です。
ラストまでもう少しお付き合い下さい。
「王妃が亡くなってからは、世界から色が消えた。儂はただひたすら政務に打ち込む日々だった」
疲れ切った顔に、王としての孤独が滲む。
「しかしそんな日々にも終わりが訪れた。一人の侍女が、告げてくれたのだ。ーー正妃は側妃にとよって命を奪われた、と」
会場の視線が一気に側妃殿下へ向かう。側妃殿下はパーティー開始直後の余裕はどこへいったのやら、顔色は蒼白を通り越して土色になり、恐怖で彩られている。
「そこから儂は信頼の置ける部下に調査を依頼し、慎重に調べ、その結果に驚いた」
陛下は憎悪の籠った眼差しで側妃殿下を睨みつける。
「側妃は一族全員で儂を欺いておったのだ」
ポトリと側妃殿下の手から扇が落ち、静まり返った会場に響く。ゆっくりとフェリクス殿下へと向き直る。
「フェリクス…やはりそなたは儂の血を引いてはおらぬ」
驚愕の事実に、フェリクス殿下の瞳は今まで見たことないほど見開かれ、体は小さく震えていた。




