9.恋人の存在
「久しぶり、元気だった。大分忙しそうだねー。もう3か月あっていないわよー。突然連絡が来てピクリしたわ」と微笑みながら呟やかれた。
「ごめん!毎日忙しくて。帰りは終電で帰っていたから、連絡が出来なかった」
「そう…。多分非常に忙しいだろうと想像はしていたわ」
駅で待ち合わせをし、会話をしながら目的の店に歩いていた。
店に入り、生ビールにいつもの焼き鳥と厚焼き卵、その他のつまみを幾つか注文する。裏通りにある店で常連客が多く、カウンターと2つのテーブル席しかない個人まりした店である。店内はレトロな雰囲気で年中ジャズが流れている渋めの店である。客層は若い人から中年層と広い。
彼女の名前は、椎名まゆ。3つ年下の知的で好奇心旺盛な活発な女性。
実家が吉祥寺で、大学は私立三松学舎大学で専攻は文学部。巨匠の夏目漱石も学んだ名門大学である。
世間の偏差値で言えば、二流大学に相当する。
しかし、文学や国文学では知る人ぞ知る定評のある大学である。
彼女は出版の大手新文社の編集者をしている。時代の波で出版業界も厳しい状態が続いている。
彼女と知り合ったのは、南が大学4年の夏。吉祥寺の喫茶店でアルバイトをしていた頃。彼女は良く来る常連客であった。彼女は当時大学1年生で、いつものカウンターで読書をしていた。
彼女を良く知るマスターから紹介されたのである。2人ともコーヒーをこよなく愛し、お互いに読書中毒だった話題で互いの価値観が共感したからである。
その後、何度かデートするようになった…。
彼女の父は、大学教授で国文学の専門家である。そのせいで彼女の環境は書籍に囲まれた生活をしていた。その影響で文学を専攻し出版社に就職したのでは?と南は勝手に想像していた。
付き合って暫く経った頃。彼女の父親や母親は、非常に気さくな人達で実家がアルバイト先と同じ吉祥寺だった事から、良く実家に呼ばれ夕食と風呂迄入る状況になっていた。
特に、父親とは何故か馬が合う事から頻繁に彼女の宅に呼ばれていた。多分、ユーモア溢れる読書好きで作家活動もしていたので、父親がコイツは面白いと思ったのかもしれないと勝手に南は推測していた。
彼女は、10才離れた姉と2つ下の弟がいる次女である。南が就職した時に、彼女の父親から「君は学者向きなんだけどね!」と飲みながら言われた事がある。
また、「君は、勿体無いよー今からでも遅くないから、大学院に行って学者を目指したら!どうかね〜もしよければ私から、内の経営学の教授を紹介しょうか?」とも言われる事が度々あった。
その度に娘のまゆから「お父さん、また言っている。本人が行きたくないから、しょうがないでしう!飲むとその話しになるから、彼が可哀想ー」と間に入る始末。
「いや〜すまないすまない…ついその事に触れちゃうだょねー。それだけ、君の才能を高く評価しているだょ〜。君の恩師もさぞかし残念がっているだろうと思うとつい口ばしてしまうだょ…許してくれ」とその話題になると酒が回って来た証だと思い退散する事。しばしばだった。
「ごめんなさいねー!飲み過ぎるといつもその話題になって。内の主人は貴方を研究者として凄く評価している見たいなんですよ。畑違いの学問なのに…何故か強く感じるらしいです。許してね!」と母が言うと…
「そうだょ〜お母さん。もうこの話はしない様に、お母さんから強く言ってよー。鼓太郎が此処に来づらくなるでしょう。彼もお父さんが好きなのに。嫌いになると思うよー」
「そんな事はないよー。寧ろ有難いと心の中で思っている。赤の他人の私をここまで心配してくれるお父さんに感謝しかないよー」
「心配と言うより、自分の世界に鼓太郎を引き摺り込みたいだけだよー」
「まゆ!そんな事を言うと、お父さんが可哀想でしょう。鼓太郎さんの資質を見抜き、そう言っているよー」
その会話を聞くこともなく。父親はすっかり寝てしまうこともしばしばだった。
居酒屋「癒し」で2人とも生ビールを飲み終え。つまみが全て揃い。会話が弾んだ頃。次のサワー類を探している時。
「そう言えば…一週間前に久しぶりに実家に行った時。父親がポツンと鼓太郎君は、元気か?たまには内に遊びに来なさい!と会った時に言っててよー」と言っていたよ。
「はい!と応え。最近、彼は非常に忙しくて…もう3ヶ月位。一度も会ってないから、その事をいつ言えるか分からない!」と言ったけどねー。
そしたら、「そんなに忙しいだ!彼は…。だから、言っただょねー!広告系は非常に忙しいと良く聞くからねー。身体を壊さないか心配だと!。お前も出版会社だから、忙しいだろうな〜だって!。2人とも何故?マスコミの世界に行っただろうと嘆いていたわよ〜。自分は、編集者のお陰で、本を出版しているくせに。良く言えたものだと呆れたけどねー」
「それは親心だよ。それだけ、心配しているだよー。そんなにカリカリしないで。所で、そっちはどうなの?忙しいの?」
「まあまあかなぁ〜。忙しくもなくて暇でもない。相変わらずマイペースでやっているよー君」笑いながら応えた。
「マイペースか…それっていいねえー」
「課長さんだもん!それにしても凄いねー…私なんかぺえぺえで、毎日、顎でこき使われているわー」
入社2年の彼女は、世間ではそれが当たり前の状況かもしれない。
「それにしても!あの大企業で、だった5年で課長迄上っただから、凄いよ。世間で言う三流大学出でそれも私立で。私は世間の偏差値による評価なんて昔から全く無関心だったけどねー。誰か偏差値なんて!言い出したのかなあ〜あんなばかばかしいことを。やりたい事や好きなものを見つけるのが人生だと思うけどねー。私なんか、偏差値などは見ずに行きたい大学で専攻したい所に進学したけどね…。最初会った時から、この人は何か持っているとピント来たけどね。やはり、そうだったねー。直感て大事だと思う。父も同じ事を言っていたよ。ピント来たんだって!研究者向きだって。ごめん!まったその事に触れちゃたね!」含み笑いをした。
「僕の力だけでなった訳ではないよー。いい上司と職場環境に恵まれたから、なれたものだょ」
「見抜いた上司も凄いねー!コイツは何か持っていると感じだだろうね。しかし、それに応える事が出来るか?普通は…」とまた笑った。
「周りの協力があったから、たまたまこなす事が出来ただけだよ」
「所で今度、鼓太郎の特集ページを上に提案しょうかなぁ〜。28才であの大企業の課長に昇り詰めた天才南鼓太郎と言う見出しで」
「おい!やめてくれよー。僕はそんな柄ではないよー。ただでさえ…おとなしく静かに人生を過ごしたいと思っているのに」
「冗談だよ〜。でも!周りでは鼓太郎が評判になっているよ。伝播Pで凄いヤツがいるらしいと」
「えー僕が。それって誰かの間違いだよー。そんな話題になる事をしてないもん」
「ホントだってば!こないだ編集長から、南鼓太郎を知っている人いないかと社内を駆けずり回っていたから。私、知っています!と言わなかったけどねー」と含み笑いをした。
そうこうしている間に、22時が過ぎようとしていた。いつも会うと話が尽きない。互いに読書好きでもあるので、本の話から仕事や趣味迄幅広い話題になる。
「そろそろ出ようか?。電車も気になるし」
「そうねー。明日は休み」
「明日は久しぶりに休みだけど」
「だったら、内に来ない!。私も休みだから。でも何もないよ。ビールはあるけれどね!」
「いいねー!久しぶりだし。帰りがけコンビニに寄ってつまみなど買おうか?」
「それ賛成!家で飲み直そう…」
まゆのマンションは、中野駅徒歩10分の2LDK中古マンション3F。家賃は8万円で、この辺では安い物件だった。中野駅中央の商店街通りを抜けた割と静かな環境にそのマンションはあった。
この駅周辺のマンションに決めたのは…例のクラシック喫茶-「たんぽぽ」を通り過ぎた所も大きな決め手になった。学生時代に知り合ってから、鼓太郎に紹介されて2人で良く行く様になったからである。まゆは、休みの日はたんぽぽで読書をするのが日課となっていた。
次の土曜日の朝。たんぽぽで朝食をする事になった。卵サンドのモーニングセットも格別に美味しかったからである。
2人はいずれ結婚する約束もしていた…
まゆは、聡明で明るく活発な女性だけでなく。女優の田中裕子の若い頃に、背丈も顔もそっくりだった。とてもチャーミングな女性である。学生時代から男女関係なく。非常に誰からも好感度が高く、友達も多かった。顔を含めお母さん似である…。
10才上の姉は、母校一流私立の上基大学美人コンテストに友達が勝手に応募する程の美人で聡明な人である。姉妹共々それを全く鼻にもかけない自然体のありのままの性格である。
また、2つ下の弟は、今年私立名門の慶順大学を卒業する予定で、大手総合商社-三住商事に内定している。キリッとした顔立ちのハンサムな青年で、大学時代はラグビー部で身長180センチのガッチリした体格である。身長は南と同じだが、筋肉質の弟と比べ南はやや細身の普通の体格だった。だが、弟程ではないが南も引き締まった身体ではある。南の顔立ちも鼻が高く。目はスッキリとした二重瞼のハンサムな顔立ちである。良く、若き頃の石原裕次郎に似ていると言われていた。若い人はほとんど知らないが、中年の人からそう言われていた。
翌朝、久しぶりに2人一緒にたんぽぽに行った。土日は午前10時営業なのでその時間に店に入った。未だ客は少なかった。
「おはよう。久しぶり!お2人揃って来るのは何ヶ月ぶり?」
「おはようございます!。マスター。そうねーもう何ヶ月ぶりになるかなぁ〜。確か、4ヶ月ぶりになるじゃ〜ない」と返事をして鼓太郎の顔を見た。
「そうだねー、それぐらいは経つかもね!」と鼓太郎はマスターの顔を見た。
「そうか!そんなに来ていなかったとはびっくり。2人とも忙しいだねー。2人でごゆっくり。モーニングセットでいい」
「はい!それでいいです」
「了解!まゆちゃん…また綺麗になったねー」
「また、いつも口が旨いだから…」と笑顔で応えた。
まゆも忙しくて暫く来ていなかったので、マスターに会えて嬉しかった。
「やっぱり、此処は落ち着くねー。この雰囲気にクラシック音楽は合っているよねー…」
「うん。実は3日前に1人で、此処に来たんだ。ちょと難題の仕事が入って色々考えたい事があってね。3ヶ月ぶりだったけど…此処は落ち着くし仕事もはかどるね!」
「そうなんだ…。3ヶ月ぶりだったのねー。良かったね!仕事がはかどって。鼓太郎は、何か考える事があると昔から此処に来ていたもんねー。難題ものばかりしているとふけるわよ!気をつけた方がいいよ…」
「ふけるって何が?頭が?」
「そう頭が!。白髪が増えると言う事。最近、少し増えたんじゃない〜。会社は所詮、いい様に人を使うだけ。身体を壊したらポイと捨てられるだけ。所詮、会社とはそう言うものだと思うわ。鼓太郎は知っていると思うけど。内は副業を奨励している。昔と違って今は定年40〜50歳と言われているから。この業界は、40歳過ぎると委託契約者が多いからねー。終身雇用はこれからはあってない様なものよ。私は、これから編集だけでなく。物書きもして行こうと思っているの。先輩の中にそう言う人がいるからねー。こないだ、尊敬する女性先輩から貴方は文才があるのだから、今から物書きをやっていた方がいいわよと言われた時。いつどうなるか分からない出版業界は副業の能力を高めていなければならないと思ったの。二足のわらじよーこれからは」
「確かにそう思うよ。今の時代、何が起こるか分からないからね!。しかし、色々考えているだねー。二足のわらじか?。物書きねー、まゆは文才があるから作家になれるじゃ〜ない。お父さんの血を引いているしねえ!」
「何言っているのよ。あなたこそ文才があるじゃ〜ない!。お父さんも文才があり、小説家志望だったでしょう。あなたこそ!今から二足のわらじで、作家もやってみたら!。当社で鼓太郎の物書きを応援しょうか。例えば、まずは専門書とか。それとも短編小説とかエッセイなどもいいかもよ。これからは副業の時代よー。会社はほどほどにね…」
「物書き?。書くことは嫌いじゃ〜ないけど。今は、忙しいので無理かなぁー。ただ、これからは副業も意識する必要はあるかもね!」
「まゆの方が僕より、物書きは向いている!。編集長に最初はコラムを書いたものを見せて、特集コラムをやらせてくださいと言うべきだょ…。コラムや詩にエッセイをやりたいじゃ〜ないの?。様々な話題が豊富なまゆなら、いいコラムニストや詩人になれるよ。好きなんだろ!そう言うのが。学生時代から書いているじゃ〜ないか」
「そうねー考えてみる!」
「あーそうだ!父から友人の東帝大学創造学部の教授から、あなたに非常勤講師をやってくれないか?と頼まれたらしく。その話しを最近していたよー。あなたの噂を聞いて是非頼みたいだって。なんでも…企画構想立案や先見力と仮説立案などを学生に教えて欲しいらしいよ!。どう?やってみたら…」
「あーそう?非常勤講師か。それらは得意としているけど…。あの東帝大学で三流大学出の僕が教えるのは…気が引けるね!」
「馬鹿ねー!あの世界の建築家-安藤忠夫は高校卒だょー。其処で教授をやっているのよー。凄い読書家らしいけどね。学歴は関係なくその道で何かを極めている人は大学で教授をしている人が多いのよ。
客員とか。特別とかの非常勤で。非常勤講師の様なものよ。非常勤講師より名前的に客員とか特別に変えて欲しいと依頼する人も多いらしいけどねー。馬鹿馬鹿しいよねー!。そんな名前にこだわるって…ただの見栄と博を付けたいだけだと思うけど。コンサルタントとか、ジャーナリストの職業の人は。要するに博が欲しいでしょうね。世間はそれに弱いから。そう言う人達は中身がないのよねー。私はそう言う人は好きになれないわ…。学生に自ら経験やノウハウを教えて、学生の将来に役立って欲しいと言う純粋な気持ちが大切だと私ならそう思うねー。見栄とか博とか、くだらないないわ。ねーそう思わない?鼓太郎は飾らない人だから、純粋さから引き受けると思っているけどね…」
「実は、大学の恩師から内の大学で非常勤をやってくれないかと相談を受けているんだ。未だ、返事をしていないけどねー。恩師のゼミでもマスコミやコンサルの仕事に行きたい学生が増えているらしく。その世界で活躍している私の話しが聞きたいらしく。大学全体でも是非との事だけど、先生からどうかなぁ〜と最近言われた。年に何回かでもいいだけどとも言われた。内容は東帝大学と同じ様な内容だった!。今、非常に立て込んでいるから、未だ返事をしていないけどね」
「物書き?。書くことは嫌いじゃ〜ないけど。今は、忙しいので無理かなぁー。ただ、これからは副業も意識する必要はあるかもね!」
「まゆの方が僕より、物書きは向いている!。編集長に最初はコラムを書いたものを見せて、特集コラムをやらせてくださいと言うべきだょ…。コラムや詩にエッセイをやりたいじゃ〜ないの?。様々な話題が豊富なまゆなら、いいコラムニストや詩人になれるよ。好きなんだろ!そう言うのが。学生時代から書いているじゃ〜ないか」
「そうねー考えてみる!」
「あーそうだ!父から友人の東帝大学創造学部の教授から、あなたに非常勤講師をやってくれないか?と頼まれたらしく。その話しを最近していたよー。あなたの噂を聞いて是非頼みたいだって。なんでも…企画構想立案や先見力と仮説立案などを学生に教えて欲しいらしいよ!。どう?やってみたら…」
「あーそう?非常勤講師か。それらは得意としているけど…。あの東帝大学で三流大学出の僕が教えるのは…気が引けるね!」
「馬鹿ねー!あの世界の建築家-安藤忠夫は高校卒だょー。其処で教授をやっているのよー。凄い読書家らしいけどね。学歴は関係なくその道で何かを極めている人は大学で教授をしている人が多いのよ。
客員とか。特別とかの非常勤で。非常勤講師の様なものよ。非常勤講師より名前的に客員とか特別に変えて欲しいと依頼する人も多いらしいけどねー。馬鹿馬鹿しいよねー!。そんな名前にこだわるって…ただの見栄と博を付けたいだけだと思うけど。コンサルタントとか、ジャーナリストの職業の人は。要するに博が欲しいでしょうね。世間はそれに弱いから。そう言う人達は中身がないのよねー。私はそう言う人は好きになれないわ…。学生に自ら経験やノウハウを教えて、学生の将来に役立って欲しいと言う純粋な気持ちが大切だと私ならそう思うねー。見栄とか博とか、くだらないないわ。ねーそう思わない?鼓太郎は飾らない人だから、純粋さから引き受けると思っているけどね…」
「実は、大学の恩師から内の大学で非常勤をやってくれないかと相談を受けているんだ。未だ、返事をしていないけどねー。恩師のゼミでもマスコミやコンサルの仕事に行きたい学生が増えているらしく。その世界で活躍している私の話しが聞きたいらしく。大学全体でも是非との事だけど、先生からどうかなぁ〜と最近言われた。年に何回かでもいいだけどとも言われた。内容は東帝大学と同じ様な内容だった!。今、非常に立て込んでいるから、未だ返事をしていないけどね」
「母校は文帝大学だったよねー!。いいじょない〜可愛い後輩の為に、引き受けたら!。私ならそうする。これからは副業が大切だょー」と頷く様に是非受けるべきだと言う顔だった。
「時間が取れそうなら考えてみるよー」
「またーそう言う。時間は自分で作るものと違う。鼓太郎はそう言っていたよー以前は。話違うけど…今、年収どれくらいあるの?」
「いきなり、どうしたの?そんな事、聞こうとしなかったのに?」
「母から以前。大学教授の年収はどれくらいあるの?と聞いたら、1200万位と言っていたけど。私立の中立の大でと聞いたら…国立はもっと安いらしい。お父さんはそれ以外に出版物も色々出してその印税で毎年4〜500万で合計1700万円あるらしいよ。」
「ふ〜ん。僕の年収は、今年から1700万円位かな〜」
「そんなに貰っているの!凄いねー。そんなに貰っているなら、これからは全て鼓太郎の奢りだね!。私は、未だ400万にも届かないよ。入社2年位だし、平社員だからね。孤太郎は課長だもねー。しかし、まだ28歳だよねー。その歳で貰いすぎてない」
「そう…貰い過ぎかも。ただ、内の会社の平社員でも30歳位で1000万円位の年収だと聞いて其処に入ったからねー。自慢じゃ〜ないけど…マスコミの中でも内が1番給料が高いらしよー。ただ、今や他のメーカーの研究所だと理工系の大学院で修士号を取った新卒で年収1300万円が相場だと聞くし。外資系コンサルタントで大学院のMBA(実践経営)取得者の新卒者は年収2000〜3000万円が相場だと聞くからね…それと比べたら内はまだまだだと思うよ!。その人達は、大学院進学の投資をしているから、それ位は貰って当然だと思うけどねー」
「上には上がいるし。下には下がいると言う事ね!。しかし、内のお父さんは同期で1番早く教授になったらしいけど、それも40過ぎに。しかし、周りと比べたら年収は低い方かもね。私は高い方だと思っていたけどねー。大学院で博士号を取る為に時間とお金を投資してもそんなもんじゃ〜ある意味、寂しい現実だよねー」
「そんな事はないよー!。何事も全てお金ではないから。教授迄なったのだから凄いし、名誉な事だと思うよ。それより何より、好きな研究でお金ややり甲斐と、世間で言う名誉な肩書きが得られたのだから、幸せな人生だったと思うけどねー」
「それを言うなら、鼓太郎も大学教授になったら!。自身の色々なやりたい事が出来るかもよ」と微笑みを浮かべた。
「いやいや…僕はやりたい研究ややりたい事がないからね!今は特に…。まゆ!今日は何だかおかしいよー。大学教授の話がやたらと多い気がするけど…もしかして、お父さんに強く頼まれたの?」
「そんな事はないわよ。ただ、会社や人の為にせっせと働く鼓太郎を見ていると!もっと自分の為に好きな事をしたらと思っただけ。大学教員になったら、この人はもっと羽ばたくのでは?と思ったからよ…。だって、内の父も鼓太郎の恩師も…君は是非!研究者や学者の道を歩むべき人だと!強く言う人がいるから。考えてもいいじゃ〜ないのかと思っただけ!。そこまで言われる人は少ないと思うよー」
「自分のどこをかっているのか?よく分からないけど…有難い事だと思っている。でも、未だにピント来ないだよねー。何故なら、大学時代に金儲けや世界中を飛び回る事や楽しく仕事が出来ればと思っていたんだけど…大学教員になろうとは、一度も思わなかったからね!」
「今すぐどうこうではなく。自分自身の時間を作る意味で、今後の将来も考えてみる事も必要かもよー」
まゆは自分の性格も含め、良い理解者であり。何より彼女は先見力が優れた人だといつも感心させられる事が度々あった。彼女の意見は良く考える必要があると!南は心の中でそう思った…。
モーニングを食べながら、色々な話しが尽きなかった…。
暫く、クラシック音楽を聴きながら、南は目を閉じてこれからの事を色々考えていた。
まゆとは、2〜3年後に結婚をしょうかと話していた。まゆの両親も姉妹や弟も大賛成していた。 内の両親や姉に兄貴達も同じく賛成している。
東京に遊びに来ていた両親とまゆの両親で食事をした時。内の両親から、是非まゆさんと結婚すべだと念を押された。彼女とその両親なら、お前は幸せになれるからとも言われた。
また、まゆと一緒に実家の沖縄に遊びに行った際に、姉と兄貴達に彼女と絶対に結婚すべきだとも言われた。
その時、決心がついた!。彼女と結婚しょうと。まゆの両親もそう思ったらしい…。向こうなら、安心だと!まゆの両親から言われたとの事だった。
結婚は本人どうしの気持ちは大事だが、育った環境と家族を見るのも大切だと良く言われる。
何故なら長く付き合っていかなければならない故。双方の考え方と価値観の相違が余りない方が重要らしい。
本人同士もそうだが、双方の親も。長い結婚生活は愛だけでなく。相性と価値観が特に重視さるると先輩達からも良く聞かされた。
出来るだけ、失敗しない為にも考慮すべき点かもしれない…。
たんぽぽを出て暫く2人でショッピングをし、公園を散歩した後。それぞれ帰宅をする。




