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6.さあ〜どうする?南課長…

課長に昇格した南は、より忙しい日々を過ごしていた。

一方、同期入社の本郷智秀は最初の頃は、持ち前の要領の良さで仕事をこなしていたが…。

 上野部長が南の活躍ぶりに焦りを感じ、本郷にあたる事が増える様になった。


「お前は、南を見習って少しはいい企画で周りをあっと!言わせたらどうなんだ。要領だけでは企画部には居られないぞ!」といつものような剣幕で怒鳴り声が周りにも響いていた。

「すみません!次からは結果を出す企画書を書きます」と怯えなが本郷は返事をしていた。

「お前の教育が出来ていないから、結果が出ないゴミクズの企画書しか、彼は書けないのだ」と課長を叱る状況が増えた。

「すみません!私が至らない為に上野部長にご迷惑をお掛けして、大変申し訳ございません」といつもの様にペコペコ頭を下げて謝る光景が増えた。


 その背景には、上野部長が親しくしているクライアントに同じ大学出身もあり。入社して1年後に紹介し、南の活躍に負けない様に配慮したつもりだった。

 しかし、その期待は裏切られ。出入り禁止になりそうな事態迄になりかけた。

 ある意味、期待は見事に裏切られる結果となったのだ。

つまり、与えられた仕事は持ち前の要領さで周りを巻き込んでなんとかこなすが、問いのない依頼で自ら問いを考え答えを出す企画はどうしたら良いか全く出来なかった。

 社会は問いがなく。自ら問いを考える事が多い。まして、何して良いか分からない今の時代は尚更であった。よって的外れの企画書で、「こんな企画がまかり通ると思うのですか?」と先方の課長に怒鳴られる始末を繰り返す状況があった。

 企画はマーケティングの様に調査設計や資料&データを整理したり、それをまとめる事とは多少異なる…。


企画には、特に発想が大事になる。発想とはインスピレーションなどの閃きが求められる。

では、その閃きを高めるには常日頃の「問題意識」が重要となる。機転や要領良さではなく。問題を作り出す想像力である。

 又は、その想像の延長線にある仮説立案力とも言える。それがピンと来る閃きやインスピレーションに繋がるとも言える。

 しかし彼は、その柔軟性や思考力なども含め足りないと以前から南は思っていた。

 人には、様々な「適性」があるとも南は思っていた…。

 思考の柔軟性とは、物事を逆説的な視点や着想が出来るかである。それが企画の発想には欠かせない要素だとも言える。

 上野部長より、本郷はその担当を外され。それ以外のクライアントからも同じ様な状況が続いていた。


 戦略企画部1課以外の周りからも…


「本郷は可哀想だ。そもそもあの部長も課長も上司に愛想を振りまいて。ある意味!要領だけで、今の地位についた人達。そんな連中が入って来たばかりの新人に何が教えられると言うだろうね!」と同情に近い事を言われていた。


 入社3年が過ぎた頃。結果が出せない本郷は会社逃避になり。人事部と話し合った結果。営業局に移動する事になった。移動先はあの営業1課の木村部長と田中主任の所になった。

 南は入社2年半前頃から、本郷の良き相談相手になり。彼の悩みを良く聞いていた…。

 その頃から本郷は営業の方に行きたいと言う胸の内を聞かされていた。南から見ても自分にはない愛想の良さと与えられた仕事の要領良さは営業向きだと思っていた。

 営業職は臨機応変に何事も対処し、様々なセクションやクライアントも含め、総合的に「プロデュース」する事が主な仕事であった。当然売上や利益管理も営業の仕事である。

 特に社交性と人当たりと要領良さにコミュニケーション能力が特に問われる職域でもあった。

 要するに頭の回転が速い人に向いている事になる。本郷の性格と性質面で営業向きだと一瞬に、南は見抜いていたのである。

 3年後、南は異例のチーフに昇格した頃。とうとう本郷が会社逃避病が発生し会社に来なくなった。

 南は、営業1課の木村部長と田中主任に彼の事情を話した。


 その後、彼らは人事部に話を付け。本郷を営業1課に引っ張ったのである。それから田中主任の下で働く事になった。

 木村部長も田中主任も、塚本と南の様々な活躍のお陰で、今の地位に上がったとも言える。


 特に南と組んだお陰だと2人は南に、特に感謝していたのである。

 更に、塚本からの要請もあった。「本郷を助けて欲しい」と頼んだのである。

塚本は3年後。チーフから部長職に飛び級で抜擢された。引き上げたのは中野常務だった。

 中野は本部長から常務取締役に昇格した。彼は昇格と同時に塚本を部長職に抜擢したのである。

 一方、戦略企画部の上野部長はその頃、本郷の会社逃避の件が上層部に上がり。

 また、彼によるお金の使い込みが発覚した後。青森県の営業所所長として左遷が決まった。

 決まったその日に彼は会社を辞めた。何故ならもう出世が見込めないからである…。

 課長の西は部長と同罪の罪で九州支社に降格の営業主任職で飛ばされた。

彼の性格や能力からしても!もう出世は望めないと言う事である。

 恐らく、本社にも戦略企画部にも一生戻れない筈である。

 西課長の左遷で、塚本部長の下である課長職が空いた状況があった。

其処で、その職にチーフに昇格したばかりの南を課長代理の名目で、塚本部長が抜擢をした。

 課長職の正式な辞令ではないが課長代理として課長同然の仕事を南に与えた…。


塚本は彼なら立派にその職務を果たすと踏んでいたからである。塚本の上司である中野もその事に賛同した。

 流石に、新人から3年後に課長職に抜擢するのは…周りから猛反対されるのは明らかだと、両名とも分かっていたからである。

 その2年後に南は誰からも文句を言われる事なく。当然の如く。課長職に抜擢されたのである。

 何故なら、その職を遥かに超えた仕事ぶりだったからである。


 南にはリーダシップの特性も秘めていたからである。

一方、女性ホープの伊藤愛は、チーフのまま南の良き部下として様々な難題のテーマを次々と南と一緒にこなしていた。




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