計画開示で協力者を
「さて、言われた通り静かにして来たね。」
そういいながら遮音の結界が張られた。
「ッ…お前、何の目的だ?」
タジナという無能な男が聞いた。
だから全て答えてやることにした。
「俺はシラノと一緒に最強になる。そしてそのための計画を今からお前に話す。聞いたからには協力しろ。行く当てもどうせないだろ。」
「計画?は?なn…」
「黙って聞いてろ。それで俺はその計画を今実行に移している。
そのためにはお前の強化が俺にとって必須事項だ。
というわけでこれから半月特訓してやる。その特訓の成果として、シラノ以外のメンバーを洗脳にかけろ。で、お前が抜けるときに同時に脱退させて新しくパーティを組め。
そうしたらシラノがラトルをしかけてくるだろうから受けろ。いいか?勝てる策は用意してある。
ああ、勿論、鷹のメンバーは全てリサーチ済みだ。デバフが当たらない補助魔法使いタジナ。
お前はメンバー全員に恨みがあるだろう?とにかく一人だけ虐げられてきたよな。ゴミを見る目で見られてきたよな?つまり情なんてないよな?
さぁ、理解したら「理解した」とでも言ってから質問をしろ。」
タジナは俺を恐れたのか即座に首を縦に振り、「理解しました」と述べた。
そして肝心の質問は洗脳が当たらないのに、どうやって洗脳にかけるのか。という単純なものだった。
「デバフにバフを混ぜてバフ扱いで放て。」
こんな単純な説明でこの阿呆はわかるのだろうか。まあどうでもいい。なにせ方法を教えるのに15日もあるのだから。
続けてもう一つ質問をしてきた。
「ラトルで勝つ策を聞いてもいいのか?」
俺は、よくぞ聞いてくれた、と言わんばかりの勢いで答えた。
「それはこの魔法球を使え。この魔法球にはラトルのルール上、"使用すれば反則扱いになる"バフと、おまけでレベル、全ステータス半減のデバフが入っている。ついでに言うと念じた相手に当たる必中仕様。デバフ対策をしてなければ即負けの最強の魔法球だ。わかったか。」
そのまま30分間、複合魔法の講義をして二人は料理の席に戻った。