表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ほら、ちょろいだろ?

作者: もんじゃ

個人的に結構好きな作品できました。


やばい笑 こいつ弱い人間すぎる笑

もう笑いしか出てこない笑 どーしよ


私は、人が苦手だった。私の本質はそこまで明るい性格でもないと思っている。

でも順応性が高く気遣いはできる性格だと自負しておく

だから小学生の時からいろんな人と仲良くできた。

無理をしていた自覚はあった。

でも何も感じることなくムードメーカーとして利用させてあげていた。

ちょっといたずらっ子で誰とでも仲良くできる明るい性格を素晴らしい演技力で演じていたと我ながら昔の自分を尊敬する。


今でも忘れることがない。

小学5年生、あの日は夏休みが終わり休みボケが晴れてきた残暑が残る日だった。

みんなが早く帰りたくて靴箱がぎゅうぎゅうに

「え、もうあいつ先に帰ったのかなー」とか言ってる声と

明らかに校則違反してる生徒を見て見ぬふりしてる先生の「気をつけて帰れよー」という声が飛び交う。

もうすでに秋が来ているんだと言い聞かせるような風が人混みをかき分ける中、私は自分の運動靴に手を伸ばした。

隣には少し静かめなクラスメイトの女の子といつもうるさく今日も先生に呼び出されてた問題児の男子生徒。

女の子が後ろの人に押されて男子生徒の背中をどんっという音を響かせながら押してしまったように見えた。

女の子は何も悪くないように見えたが男子生徒が女の子を指差しながら大声で言う。

「今誰か俺のこと押したんだけどー え、お前?笑」

気遣いも優しさもない言葉である。

私以外はその状況を見ていなかったのかそれとも女の子は悪くないよと言う勇気もない人間なのか

そんなことは知ったっこちゃないがただ女の子を庇う人間は1人もあの場にはいなかったようだ。

みんな弱い人間すぎて笑えてくる。

女の子が黙りこくって下を向く。

こいつもこいつで弱い人間である。


私はこいつらと同じような人種にはなりたくなかった。

だから動いたここで動くためにこんな変なキャラやってやってんだ。

男の子に笑いながら言った

「私が押したんだよー この子が押したと思ったの?笑 勘鈍いなー」

すると笑いながらあいつは答える

「お前かよー笑ふざけんなやー」っと


ほら、ちょろいだろ?笑

こんなにも対応が変わるんだ。

だからこんなキャラしてほどほどにみんなをいじっていじられてをくり返す。

便利だから。

いつもちょうどいい立ち回りを考える。

それが私の生き方である。

強くてかっこいいだろう?明らかにあいつらとは色が違うだろ?


この話の中では弱い人間が多く出てきて、もう笑いが出てくる。

何も言えない女の子も人によって対応を変える男子生徒も見て見ぬふりする他の生徒も

1人で帰らずにいつも誰かを待ってる奴らも、校則違反に目をつぶってる先生も

弱くて弱くて仕方ない。


みんな自分がこんな性格だからこういうキャラで過ごそうとでも思っているのだろうか。

それとも私のように猫かぶっているのだろうか。

そんなのも私は強いからどうでもいい。


私は人に振り回させてあげている。

優しいやつだろ?


私はただ人によって対応を変えて、本質に迫られたら下を向いて黙るから本質に迫られないようにする

バレない程度の校則違反をしながら、見たアニメの話をするクラスメイトの後ろを追いかける。

私より自分を持ってるみんなに嫉妬したくないから干渉はしすぎない。


あれ、私、弱い人間すぎない?

なんだよ、弱い人間の模範じゃん笑


人が1人いるだけで自分の軸がブレブレになる。

こんなにも対応が変わるんだ。


ほら、ちょろいだろ?笑


読んでくださりありがとうございます。

最大限の感謝を

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ