ほら、ちょろいだろ?
個人的に結構好きな作品できました。
やばい笑 こいつ弱い人間すぎる笑
もう笑いしか出てこない笑 どーしよ
私は、人が苦手だった。私の本質はそこまで明るい性格でもないと思っている。
でも順応性が高く気遣いはできる性格だと自負しておく
だから小学生の時からいろんな人と仲良くできた。
無理をしていた自覚はあった。
でも何も感じることなくムードメーカーとして利用させてあげていた。
ちょっといたずらっ子で誰とでも仲良くできる明るい性格を素晴らしい演技力で演じていたと我ながら昔の自分を尊敬する。
今でも忘れることがない。
小学5年生、あの日は夏休みが終わり休みボケが晴れてきた残暑が残る日だった。
みんなが早く帰りたくて靴箱がぎゅうぎゅうに
「え、もうあいつ先に帰ったのかなー」とか言ってる声と
明らかに校則違反してる生徒を見て見ぬふりしてる先生の「気をつけて帰れよー」という声が飛び交う。
もうすでに秋が来ているんだと言い聞かせるような風が人混みをかき分ける中、私は自分の運動靴に手を伸ばした。
隣には少し静かめなクラスメイトの女の子といつもうるさく今日も先生に呼び出されてた問題児の男子生徒。
女の子が後ろの人に押されて男子生徒の背中をどんっという音を響かせながら押してしまったように見えた。
女の子は何も悪くないように見えたが男子生徒が女の子を指差しながら大声で言う。
「今誰か俺のこと押したんだけどー え、お前?笑」
気遣いも優しさもない言葉である。
私以外はその状況を見ていなかったのかそれとも女の子は悪くないよと言う勇気もない人間なのか
そんなことは知ったっこちゃないがただ女の子を庇う人間は1人もあの場にはいなかったようだ。
みんな弱い人間すぎて笑えてくる。
女の子が黙りこくって下を向く。
こいつもこいつで弱い人間である。
私はこいつらと同じような人種にはなりたくなかった。
だから動いたここで動くためにこんな変なキャラやってやってんだ。
男の子に笑いながら言った
「私が押したんだよー この子が押したと思ったの?笑 勘鈍いなー」
すると笑いながらあいつは答える
「お前かよー笑ふざけんなやー」っと
ほら、ちょろいだろ?笑
こんなにも対応が変わるんだ。
だからこんなキャラしてほどほどにみんなをいじっていじられてをくり返す。
便利だから。
いつもちょうどいい立ち回りを考える。
それが私の生き方である。
強くてかっこいいだろう?明らかにあいつらとは色が違うだろ?
この話の中では弱い人間が多く出てきて、もう笑いが出てくる。
何も言えない女の子も人によって対応を変える男子生徒も見て見ぬふりする他の生徒も
1人で帰らずにいつも誰かを待ってる奴らも、校則違反に目をつぶってる先生も
弱くて弱くて仕方ない。
みんな自分がこんな性格だからこういうキャラで過ごそうとでも思っているのだろうか。
それとも私のように猫かぶっているのだろうか。
そんなのも私は強いからどうでもいい。
私は人に振り回させてあげている。
優しいやつだろ?
私はただ人によって対応を変えて、本質に迫られたら下を向いて黙るから本質に迫られないようにする
バレない程度の校則違反をしながら、見たアニメの話をするクラスメイトの後ろを追いかける。
私より自分を持ってるみんなに嫉妬したくないから干渉はしすぎない。
あれ、私、弱い人間すぎない?
なんだよ、弱い人間の模範じゃん笑
人が1人いるだけで自分の軸がブレブレになる。
こんなにも対応が変わるんだ。
ほら、ちょろいだろ?笑
読んでくださりありがとうございます。
最大限の感謝を