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第四話 形勢有利

エルゼがパチンと手を鳴らすと、首領の立つ地面から巨大な拳が出て来た。

はるか上に弾き飛ばされる首領。

「【不可説不可説〈転〉】」

打ち上げられた首領に光線が直撃し爆発する。

「ワオ。たまや~!」

祐樹が叫ぶ。紅王が祐樹を睨みつける。

「【万死】!」

怒り狂った首領から巨大な刃物が何枚も飛んでくる。

エルゼに直撃した。

「エルゼ!」

皆の心配をよそに、エルゼは血を吐きながら微笑んだ。

「【空間清浄】!」

「やめろぉぉおぉぉぉぉ!」

首領の魂の叫びが空間にこだました。


インフェルノが今、何万のアバーハイトと共に消え去った。


「【起死回生】!」

エルゼの傷が癒え、格子状の空間も消え去った。


「シブヤの爆発の原因が判明した!アバーハイトによる襲撃だ!」

皆の間に動揺が走る。

「日比谷さん達は行って」

紫が剣を生成し、手に握る。

「え・・・でも潜在の二人じゃちょっと心配・・・」

「いいから、ここは俺らに任せろって」

颯太が手を振りながら言う。

「う・・・うん!それじゃあ!」

紅王が叫んで目にもとまらぬ速さで走り出した。


「頑張れ・・・さて」

紫が剣を構える。

「【具現化】」

剣の先から出てきた水色の球を勢い良く颯太に向かって投げる紫。

颯太に当たると颯太の絵柄がアニメっぽくなり小さくなって球に入る。

そして紫の手に戻る。

「まさか本当にできたとはね・・・」

「紫、流石だよ!ここすごく居心地がいい!」


「・・・そいつを守って、どうするつもりだ?」

首領が紫をにらみつける。

「分からないの?知能チンパンジーじゃん」

あからさまに首領が怒る。

「・・・続けろ」

「颯太はこの戦争において情報確保手段となる重要な人間。颯太が死ねば、こちら側が一気に不利になる」

紫の紫色の目が光る。

風に黒髪がなびく。

「・・・貴様、何者だ?」

「あ、分かっちゃった?やっぱ一つの種族の長だけあるね~」

「紫?」

バリアの中の颯太が紫の方を心配そうに見る。

「私はかつて大戦争でエルフの勝利で大活躍したスキル使い・・・」

首領の目が見開かれる。

「まさか・・・貴様は!?」

「【大虐殺の奇術師】・・・ベルリよ・・・【万華鏡】!」


次回予告 第五話 万華鏡

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