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【第126話】木を這うようにして その7

「ねぇ あんた本気で言ってるの?」

「え だめ?」

「ダメに決まってるじゃないの!」

 リンデルが相変わらず毒づいている。


 今こうしてナンテコッタイ地方の役所に3人でやってきていた。


 あれから数日経過し贅沢な日の過ごし方をしていた訳だが、ルーティーンの朝にここから電話がかかってきたのだ。


 もちろん要件は「オロチの討伐」。


 そして追加の案件が盛り込まれていた。


「パインさん僕は遠慮しといたほうがいいですかね ・・・」


 シトラも朝練ついでに役所まで同行してきていた。パインとリンデルはバイクだが彼はわざわざ自転車で時間をかけてきてくれた。


 確かに経験は自分達よりも浅いのだが、地道に鍛えた足腰があるのをパインはシトラと朝練をしながら気が付いていた。


「あんた何ができるってのよ」

「ええと ・・・」


 そしてリンデルもその事には気が付いているのだが。


「荷物持ちとか ・・・ ですかね」


 シトラが尚も食いついている。パインは彼の意志を尊重してあげたかった。


「あんたのお守りで手一杯なんだけど」

「お おれ?」


「あはは パインさんなら大丈夫ですよ」


 リンデルの暴言にシトラがフォローに回ってくれる。なんて心優しいのか。


「シトラ あんたパインの事なにも分かってないわよね」

「・・・ たまに切れちゃうとかですか?」


「・・・」 「・・・・」


 半分以上当てていて間が出来上がる。


「え ・・・」

 それにシトラが動揺をしていた。


「俺が言うのもなんだけど ・・・ 滅多にそんなことにならないから ・・・」

「そうなんですか ・・・」


 シトラが明らかに顔を青くさせていた。


「あんた食われるかもね」


「「ひぃぃ!」」


 シトラがさらにびびっている。


「ジャングルは入ったことあるの?」

 リンデルが青い顔の彼にそう聞いている。


「ありますよ 近いですからね ・・・」

「う~ん ・・・・」

 リンデルが顔を悩ませている。


「僕もうちょっと修行積んでから パインさんた」

「いいわ 荷物持ち 採用よ!」

 

 シトラが逃げようとしたところをリンデルが逆に捕まえていた。


「あとは ・・・ ガイドね 募集かけてもらいましょうか」

 リンデルがそう言い、役所で募集を募ることになる。


 シトラはどうしていいのか分からずに棒立ちであった。すまん。


--------------------------------------


 今回の依頼、オロチの討伐は先に言ったようにこの役所から発見報告の連絡がきていた。ここで地図を渡され、具体的な位置まで教えてくれた。


 そしてもう1つの案件である救助なのだが、どうやら3人でジャングルを捜索していたところオロチに遭遇したらしい。


 1人はバードウォッチャーの一般人、それに付き添うようにカップルの冒険者がジャングルを探索していたようだ。


 大体ジャングルの入り口から50キロ地点でオロチに遭遇、そして男の冒険者を残して敗走してきたようだ。バードウォッチャーと女性の冒険者2人で逃げていたが、途中で女性が崖から転落、一般人とはぐれてしまったようだ。


 崖から転落後に捜索するも一般人は見つからなかったそうで、敗走してしばらくした後なのでおそらくオロチを引き付けていた男性と合流している可能性が高いらしい。


 連絡は電波が弱い場所にいるようで2人とも安否は不明。


 だが逆に電波が弱い=洞穴のようなとこに逃げ込んでいる可能性が高いためそこの捜索もこの任務に付随している。


 女性は今病院で足の治療中だそうだ。


 ジャングルは一応は電波が入り連絡を取ることは可能だが、時と場合、天候によりそれができないこともある。


 それも考慮していかないとならない。案内人を付けるのが常識となっている。


 もちろんパインもリンデルもジャングルに詳しくない。多少詳しいとはいえシトラでもプロのそれが必要であった。


 今本当はオロチが随所で出現していることもあり、ジャングルには警戒礼が敷かれていた、だがその一般人が無理に届けも出さずに向かってしまったようだ。


「めずらしい鳥の発見報告」でつい浮かれていたそうだ。


 それが何なのかもパインは気になっていた。


--------------------------------------


 そうこうしている間に役所でジャングル募集の手続きをし終えた。それらがこの役所では通常業務として執り行われていた。そのためすぐに手続きは済んだ。


「しばらく待ちね ・・・ 朝ごはんでも」


…。


「「なぁ おまえら! ジャングル行くんだって!? だから」」

「「おれ連れて行けよ!」」

 リンデルがそうパインらに言ったその矢先に見知らぬ誰かから声がかかる。


(随分早いな ・・・ 腹減ってるのに)

 中年の男性で身長はパインと同じ程度、白髪の短髪で鼻が高くイケメンだった。


 少し顔が赤く、緊張によるものなのか興奮しているのか、それとも照れ屋なのか今は推し量ることができない。


 あまりに急に声を掛けられたもんだから3人ともビックリして固まってしまった。


 疑り深いリンデルは腕を組んでその男性の様子を上から下までジロジロ見ていた。


「えっと ・・・ すいません お名前を聞いても? 自分はパインです」

 そう男に聞いてみる。


「パインパイン ああ だから 声かけたんだよ だから 俺の名は」


 中々良い口癖を発見してしまった。


 男の名はゼリオ、Cランクの冒険者で前は組織に属していたが、そこを抜け今はジャングルのガイドの仕事を主な収入源にしているそうだ。


 彼はパインのことを知っているようで、是非一緒にやらせてくれと懇願された。


「次から次に人が寄ってくるわね ・・・・」

 リンデルがパインを睨みながらそう言ってくる。


「女じゃないからいいけど」


 ついでにボソっとなんか言ってた。


「だから俺もガイドの仕事で名を上げたいんだ だから頼む!」

「だから ・・・・」

 リンデルもシトラも男の口癖に気が付き3人でクスクス笑ってしまっていた。


「まぁ いいでしょう よろしく頼むわよ」

 リンデルが彼に何個か質問をしていたが、なんとかお目に叶ったようで採用という流れになった。


「ありがとう~ だから助かったよ」

 年齢は大分上だったが、気さくな彼をパインは気に入った。


「彼はシトラです 荷物持ちしてくれます 是非 よろしくお願いします」

 そうゼリオにシトラを紹介する。


「よろしくお願いします」

 シトラがキノコヘアーを傾けてゼリオに見せていた。


「ああ! よろしくな お前何ができるんだ?」

 ゼリオがそう聞く。


「えっと 荷物持ちとか ・・・ ですかね」

「そうか ・・・ よろしくな!」


「はい!」


 なんとかこの4人、打ち解け合うことができそうであった。


…。


「いつ行くんだ?」

 ゼリオがそう聞いてきた。


「今からよ」

「その装備でか!?」

 リンデルがそう答えるとゼリオが驚いていた。


 どうやら彼女もジャングルの事にあまり慣れていないようだった。勿論パインもジャングルでの常識は皆無である。


 そこからゼリオ主導の下、装備を整えることとなった。


…。


 この地方のジャングルは国の一番最南端から海に沿うようにして北東にぐるっと半島のように突き出た地域に広がっており、全長は200キロ、幅は50キロ程度。


 人の手はほぼ入っておらず、携帯のバッテリーが命綱。もし切れ場合、遭難届けや事前に行くことを誰かに報告を入れていなければ確実に野性の牙に身を剥かれることになるという。


 獣は多種多様に存在しており、例え慣れた冒険者であっても油断は禁物なようだ。


 そして何より大事なものが「装備」であった。


 獲物を狩る装備ではなくライフラインの装備である。


 ゼリオは勿論持っていたが、パインとシトラ用にバックパックが2個。そこに水や食料を。


 長そでとパンストを5着ずつ用意した。これが大事で必要なようだった。


 遭難者の保護も考慮しての5人×10日分の食料がかなり重んでしまった。


 あとはライターやナイフのような細かい道具を急遽買い出しに走った。


 それとリンデルの薙刀の改良を行った。ジャングルでは長すぎるということで急遽30センチ×2のサイズに小さくした。


 元のを切るのは勿体なかったので新たに木材を購入し、その場で同じように加工してやった。


 しかし……。


 ゼリオがトラックを持っていたので助かった。もし仮に居なかったとしたらトラックもレンタルする予定だった。金は十分にあるが、一度依頼を受けた以上、余計な時間を使いたくない。


…。


「あーもしもし 洗って欲しい人がいるんだけど」

 その支度の途中、ゼリオのトラックでリンデルがアッシュにそう電話に語り掛けていた。


 失礼すぎるだろ、せめて彼が聞いていない所でしてほしいものだ。


「だから ・・・ 俺 信用にならねぇかな」

 少しだけゼリオがリンデルに対して嫌味を言っていた。


「すいません ・・・」

 彼女の代わりに謝っておく。でも一緒に冒険をするうえでそこは慣れてもらわないといけない。


「はいはい ありがと ・・・・」


 そしてどうやらリンデルのそれもアッシュの調べでどうにか彼女のお目にかなったようである。


『ふぅ ・・・』


 助手席からゼリオのため息をつく姿が目に入った。


…。


 準備が整い軽く食事をした後にジャングルの入り口にゼリオのトラックで辿り着く。その道はどんどんと人工の建物が消えていき、黄色い砂地の道路のみになっていった。


 木は高々と生い茂り、緑を濃くしていく。そして天候は今にも雨が降りそうであった。それも見越しての装備だが、なんとも嫌な空気だ。


(あっ ・・・)


 助手席のグローブボックスにゼリオの家族の写真が飾られていた。写真には2人の男女の子供とゼリオが映り込んでいた。小さい2人の肩に手を回すゼリオはいい笑顔をカメラに向けていた。


 この土地で支給を受けずに男1人で生計を立てるのは冒険者のみの仕事では中々厳しそうである。

 

 都市周辺、もちろんパインとリンデルの住む町でも生活に必要な物資は毎日でも週でも決められた分だけもらうことができる。


 申請すればこの土地でもいけるだろうが、この土地でそれをする人は半々くらいとゼリオは言っていた。更新の手続きや審査に度々都心まで通う必要があり、それを煩わしく思う人が大半だそう。


 なんなら自分達の手で金を生み出して生活をしていったほうがいいと独自の通貨を彼らはここで生み出している。そのことを役所はよく思っていないのだが、一応その流れを組んで役所も対応しているようだった。


 これ以上はあまり良く分からないのでその事は彼にわざわざ質問しないでおくことにした。


 しかし、彼の運転する車はどことなく優しさを孕んでいるため安心感がある。


 揺れるはずの道も彼は手際よくデコボコを避けて運転しているようだった。


…。


 ジャングルの入り口に着くころ、時刻は昼過ぎになっていた。


 森の入り口から既に暗くなっており、木の生い茂り方が今まで経験した森とは比にならないほど、緑で埋め尽くされていた。


 陽の光はもはや届いている様子はなかった。


 そこから聞こえる野性動物の声がさらに不気味さを演出していた。


--------------------------------------


「重い ・・・ シトラそれ大丈夫?」


 パインが背負う荷物もさることながら。身長の低い彼の背負う荷物はもはや地面に届きそうなほどパンパンであった。


 後ろを振り返りのしのしと彼が歩くのを見やった。


「大丈夫です パインさんのために!」


 彼の笑顔はこの暗いジャングルでも尚も輝いていた。


「ほら 早くいけ!」


 後ろのリンデルが3人を急かすようにしてドカドカと歩いている。


 彼女の背負う荷物はほとんど彼女の携帯する銃のみ。3人と比べたら相当軽いの一言だ。


 ジャングルの草の匂いや野生動物の放つ声が辺り一帯を占めていた。


「あんたそれそんな使い方していいの?」


 後ろからリンデルの声が耳に入る。


 ゼリオと交代して草木生い茂る道を切り開いて進んでいるのだが、それにあのクロマが開いてくれた剣を用いていた。


「だからそれ よく切れるな 俺のナタいらないんじゃねぇか?」

「そうですね ゼリオさんは案内優先で大丈夫ですよ」

「おめぇ疲れるだろだからあとで交代するからな だから俺も別に楽するつもりはないからよ」


 ジャングルの足場は確かに悪い。まだ入ったばかりだがブーツは既に泥で半分以上汚れてしまった。その泥がさらに身を重くして確かにゼリオの言う通り、疲れるのも普段よりも早い気がした。


 ゼリオは時折地図を見ながら道を指示してくれた。遭難者の場所は結構な奥地であった。


 予定では片道3日ほどとゼリオが言っていた。


 長くなるものの、彼の喋りや皆との散策は悪いものではなかった。


「あーもう なんで街中にやってこないのよオロチってやつは!!」

 後ろのリンデルだけがこのジャングルにやられているようだった。


 ジャングルの羽虫も体のあちこちにしがみ付いてきていた。


…。


「パイン! 10時方向 イボア こっちに来る!」

 久しぶりに聞く単語にパインの体が自然に反応する。


(おっし!)


『『ドドドドド』』


 猛烈な勢いでこちらに突進をかける見覚えのある奴。が居た。


「みなさん下がって 自分が相手します」

 そう言い、剣を仕舞い木槌を両手に持つ。


「やるの?」

「やらない」

 リンデルと短くそう会話する。


『バァンバァン』


「麻酔だから」 「おk」


『『ドォン』』 『ズリズリリリィ』


 全身に奴の突進の衝撃が走る。


 木槌を奴に向け両手で支えると、奴のイボと真っ向にぶつかり合った。


 1mほど後ろに下がってしまったが奴の突進の力を相殺した。


「すげぇな ・・・」 「おぉ ・・・」


『『ばご!』』 『ぶぎぃぃぃ!』


 軽く鼻を殴り気絶させることに成功。


「だから伊達じゃない 馬鹿力か」

 ゼリオが後ろからそう声を掛けてくれた。


「行くわよ ・・・・」


(えええ ・・・)


 もっと褒めて欲しかった。だが後ろからリンデルがそう急かすように言いい、ないがしろにされてしまう。


「俺もそれくらいできれば苦労しねぇんだがなあ」

「いやぁ ・・・ それほどでも」


 しかしイボアが倒れた横を進む中、ゼリオからそう声がかけられる。彼に褒められるのはなぜか嬉しかった、いつもは歯がゆかったのにも関わらず。


 シトラも自分を見つめてくれており、嬉しかった。


「「気を抜くんじゃないよ男ども!!」」

「はいよ!」 「はいっ!」 「あい!」


 やはりこの時も彼女がリーダーだった。


…。


「この辺で野営するぞ」


 ゼリオがそう言う、まだ体力は残っているし日も暮れていないように思われた。それを聞くとここを甘く見るなと彼が言っていた。


 獣を避けるための準備の時間も考えなければ、いざ野営となるともし襲われたときにそれができずに無駄な時間と労力が奪われるだそうな。


 草や木をある程度切り倒し、大き目のテントを張ったり、火をおこしたりしていった。


 因みにここに来るまでにオラータンの襲撃にも合った、だがどれもリンデルがそれを見越して対処することができた。


 それにもう1匹Cクラスの魔物を討伐することができた。


「これ どうするの?」

 人の頭ほどの大きさの胴体に40センチほどの脚が8本生えた蜘蛛、その名もポイズンスパイダー。緑と黒が歪な模様を描いている。


 これがこのジャングルにおいて非常に厄介だとゼリオが言っていた。


 あの剣で脳天を突き刺しもう息はないのだが。


 実に気色の悪い色と動きだった。それと仲良く手を繋ぎながらここまできていた。


 発見したのはシトラ、彼が偶然宙を見上げた所、リンデルの頭の上にそれがいたのだ。物凄い勢いと顔でリンデルがこっちまで走って来たのを思い出す。動画に収めたいくらいだ。


 血清は持ってきていたものの、それが無ければ噛まれたら身動きが取れずに大変な目に合う。また地面に降りたそいつに木槌を振るおうとしたところをシトラが止めさせていた。


 飛び散った毒で木槌が使えなくなる可能性がある。


 またその毒が血清の材料になり、高価だと言っていた。剣に持ち変え、なんとかやることに成功。


 リンデルが初めてシトラを褒めていた。


「腹に毒の袋があります やりますよ」

 シトラがそれを今になって慣行していた。


 少しだけ不器用そうに手を動かしていたが、なんとかそれの取り出しに成功していた。


 リンデルが用意した容器にそれを納めていた。


「よし あんたら手が早いな普通もっと準備に時間が掛かるが ・・・」

 ゼリオが焚火に当たりながらそう声にしていた。


「だから早いって言ったのよ」

 リンデルがそう彼に攻撃していた。可哀そうに。


「でもま お嬢さん少し疲れているようだよ だから」

 おお、負け時とゼリオがそう口にしていた。


「あんたと一緒にしないで!」


「ま まぁ 食事にしましょう」


 シトラが場を納めていた。おお、分かってるね君。


 と、まぁパインは体力が余っていたからゼリオに教えてもらった水分抽出のサバイバル技術を実施していた。


 切り株に穴を開け、その中に染み出た水を組み上げるというものだ。


「あんたその剣そんなんに使っていいのか?」

「よく切れるんですよこれ」

 そうと会話する。


 木を削るのにもこの剣は非常にいい仕事をしていた。なんだろう自然と曲がっているように…。錯覚なのかもしれないが、自分の意志で少しだけ形状が変わるような気がした。

 切り株を掘り出すときにカーブしてより削りやすかったような気がした。気のせいかもしれないが。


「祟られるわよ ・・・・」

 リンデルが割と本気でそう言ってきていた。


「大丈夫だよ ・・・」

「知らないから」


 ともあれ、ジャングル1日は何事もなく終わりそうだった。


 だが…。


『サクサクサク』


 リンデルが美味しそうにパインのあのお気に入りのおやつを食べていた。


「いいな ・・・」

「わりぃな」 「あ ありがとうございます」

 

 彼女はパイン以外にそれを渡していた。


「いっぱいあるわよ」

 

 リンデルはシトラの荷物の中からあの段ボールを出して皆に見せびらかしていた。全部このジャングルで開けるつもりな様子である。


 とほほ。


 夕食を終え、寝床につき、久しぶりの長い1日が終わりを告げた。


…。


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『さて 仕事といきますか ・・・』


 3人テントで寝ている中、男がおもむろに身を起こしその中をジロジロと伺っていた。


 ぞろぞろとリンデルの前まで這うようにして近づいていく。


『さすがに まだ無理か ・・・』


 リンデルの寝ている様子を伺って見たものの何かに気が付き男は自分の寝袋まで引き返していった。


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