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俺の彼女を寝取った男の彼女に絡まれるんだが……?無自覚にざまぁしてたりする。

俺の彼女を寝取った男の彼女に絡まれるんだが……?無自覚にざまぁしてたりする。

作者: デューク



今日はまた無駄に快晴でいつもの様に世界から置いてけぼりにされてる感じがするそんな爽やかな放課後の事。



「ねぇ、」



俺は趣味の小説を読んでいる。前までは積極的に放課後誰かと連みにいったが、生憎と俺の気分は低で固定されていて、

人と関わる気が起きない。



「おーい、聞こえてるよね?無視はしないで欲しいな」


「……」



おぉ、まじか。最初のヒロインの言動にはそんな伏線が……。やばい、家に帰ってなかったのを後悔した。そう、あれだ。全部読みたいが恐らく学校が閉まるまでには間に合わない。しかし、ここで止めても帰るまで気になり悶々とする。と、その時に



「ちょっと!無視しないでよ!」



そう言って乱暴に手を掴まれてその方向に眼を向ける。いやさ、聞こえてなかったわけでは勿論ない。が、知らない人にいきなりフレンドリーに来られても反応に困る。特に女は苦手だ。



「えー、はい、すいませんでした。私に声をかける人がいないのを確認してから読んでたので」


「いやいや!明らかに無視してたよね?せめて、何かなくらいで顔上げるでしょ」


「はぁ、いやすいません。用がある人は放課後までには声をかけてくれるので。私にそれ以外で声をかける人がいると思ってなかったので」



実際そうである。用がある人も相談したい事があるという事があり、あえて第三者から見て聞きたいみたいなのしかない。つまりは誰でも良いから。自分が目的で話す人が()()いると思ってなかったのだ。



「いや確かにアポがあったわけじゃないからね。でも、学校なのに社会人みたいな反応されても困るわ」


「へー、ぱっと見ですが話し相手に困る人ではないとお見受けしますが?彼氏さんにコールすれば良いのでは?」


「?!あなた、食えない人ね」


「はぁ?いない方が不思議だから言っただけですが。何か関係あるのですか?」



うん、最近知ったのは彼氏がいる方が実はガードが甘い。何というか「私にあの彼氏がいるから変なことしないでしょ」みたいな謎自信があるみたい。彼女も漏れなくそのようである。


ちなみに彼女の容姿は中々に整っていて少しキツめの眉に意志のはっきりした目に整った顔立ち。それから長い髪も美人感増し増しである。尚更、俺なんかに用がある人物ではない。



「あーつまり、誰の彼女かまでは知らないわけね」


「……そこまで女性に興味、ないですから」


「枯れてるのねー。まぁ、仕方ないだろうけど。うーん、じゃあ少し話を聞いて欲しいだけど、今からいい?」


「まぁ、そうですね。用事があるって言っても嘘だとバレバレなのでいいですよ。但し、経費はそちら持ちで」


「えー、そこは融通してくれても良くない?」


「彼氏持ちと放課後に話すだけでもアレなのに何で自分が払わなければいけないのか、これがわからない。そういうのは彼氏に頼ってください」


「うん、確かに。付き合わせといて奢れは流石に感じ悪いね」



ふむ、中々話がわかる人で良かった。時々あるのだが、「私と話せるだけで嬉々として出してよ」みたいな事をオーラにして出す人もいる。いや、言われたこともあったな。


まぁ、そんな事はさて置き、直ぐに向かうらしく彼女さんも準備をしだした。うむ、ある意味で良かった。小説のやめ時だったと思う事にしたのだ。












何故、カラオケなのか。こういう時はファミレスがセオリーであり、カラオケに連れてこられたのは初めてだ。絶対面倒くさい奴。



「いやー、彼氏ってさ?かなりやばい趣味してて、それに付き合いきれなくなってきたんだよね」


いきなり本題か。しかも、かなりご立腹らしい。軽そうに言ってるけど、絶交したいくらいの雰囲気がある。


「あっそう、別れたら?」


「はぁ?!いきなり何言ってんの?!」


「うーん、本気で怒ってますよね?どんな趣味かは知りませんが、別れないならこれからもその趣味に付き合わされるという事実だけは絶対ですよ?」


「?!確かにそうね。最初はまぁ、話を合わせて大丈夫って思っていたんだけどね。この前の時にこれ、やばいよねって、気づいたの」


「ふむ、ならもっとわかりやすくしましょう。このまま何事もなければあなたは結婚しますよね?そして、子供ができる。その時にもその趣味は変わらないです」


「えっ、ちょっと待って!待って、うん、そう、あれ?」



おやー?余程酷い趣味をお持ちな様で。ふふふ、当たり前だよ。趣味は変わらない。結婚して直しました。なんてのは嘘。見えない所で趣味に走るだけである。



「例えば、音楽好きならロックが好きだったけど、今はバラードみたいにはなるでしょう。しかし、子供がいて煩いからやめてとなっても通勤中や1人の時に聞かなくなると思います?」


「……やめないでしょうね。どんなにやめたフリをしてもバレなけばいいとなるでしょう」


「まぁ、そうでしょう。好きだから、結婚したから、やめてくれるみたいなのは聞いた事がないですね。飽きて趣味が無くなる可能性は確かにありますが。あくまで可能性ですね。」


「えっと、どうしよう」


「お好きにどうぞ。自分なら別れるだろうなと思っただけです。あなたがどちらを選んでも自分は他人ですから」



うん、これ大事。こんな事言って別れて、俺に責任押し付けられても困る。こんな事を赤の他人に相談するくらいには、鬱憤が溜まっていただけ。そして、それに巻き込まれたから、どう見えるか伝えただけ。対岸の火事の中の熱さなんて考慮しても仕方がないからな。



「あなた、意外とドライなのね。前見かけた時にはもっと熱い人だと思ってたけど」


「そりゃ、人生色々ですよ。まぁ、否定はしません。が、前の様に何かに熱くなるはもう面倒なんです」


「ごめんなさい」


「はぁ、それは何のごめんなさいですか」


「その、彼氏の趣味がね、寝取りなの」



……うん、成る程成る程。この申し訳なさそうな顔にあの時取り乱しようが繋がるわけね。まぁ、でも、



「そうですか。でも、あなたが謝る事はないのでは?彼氏の趣味でしょう?」


「それでも、止められたかもしれないのに」


「ふふふ、さっきも言いましたけど無理では?止めてもコソコソやるに変わるだけ。見た所あなたの意見は通りそうにないし、結果は変わりない」


「それでも、今の貴方を見てると心苦しいわ」



おや?あの野郎の彼女さんにしては普通な印象かな?つか、何であんな事したくなるかわからんくらいにはいい人だよな。



「まぁ、それでも。私は他人がどうなろうが興味がない。あなたもソイツもアレも私に被害がなければ好きにしたら良いです」



これ以上は鬱陶しい謝罪になりそうだからそそくさとカラオケを出る事にした。フロントに話すと彼女を置いて出るんだ、みたいな雰囲気だったので、赤の他人に聞きたいことがあったそうです。と言って、店を出た。






翌日、至って何も変わらない、いつも通り生活をして、日課の小説を読む。昨日の小説は徹夜で読んで終わらした。なので、ちょっと眠い。なんだか、意識が、






揺れる揺れる。なんだかふわふわしてるのに急にグラグラと揺れる。


声が聞こえる。不機嫌そうに心なしか不安そうな声が聞こえる。



「おーい、起きろー、」



うむ、徐々に目が冴えてきた。ぼんやりと小説を読んでたのは覚えているが、いつの間にか寝ていたみたいだ。やはり、夜更かしはいけない。が、一番はあの小説だろう。終始、飽きさせない作りで気付いたら深夜だったから。



「えー、昨日ぶりですね。何か用ですか?」



「あー、うん、昨日、よく考えてやっぱりもう無理だと感じたから、さっき別れてきたの、んで、これ」



そう言ってスマホを見せてきたのは例のやつのSNS。



『君を寂しくさせてすまなかった』


『これからは心を改めてヤリなおそう』


『君以外を真剣に好きにはならなかったんだ』



みたいなのが続いている。そして、切り替えて裏垢?的な奴も知ってたらしく見せてきた。知り合いから教えられてたらしいが普段は見なかったらしい。そういうのも必要かなと干渉しなかったみたい。



『ありえないんだけど』


『彼女に別れ告げられて傷心中』


『慰めてくれる優しい女の子はいませんか』



これは猿なのかな?どう見ても慰める(意味深)なんだけど。



「それで、どうかしたんですか?」


「いや、ほら、あの君の元彼女さん?を呼び出すみたいな事を言ってて」


「好きにすればいいと言いました。どうせ彼女が私より彼の事が好きなのは理解してますので」



まったく、何を言いたいんだか。俺とのキスは躊躇うクセに嬉々として腕を組み物陰に入ればキスしたりするくらいに好きなんだから好きにヤレばいいじゃん。



「あー、謝らないで。昨日は言ってなかったけどアイツ(元カノ)はキスするのも嫌だったみたいだから。その時は照れてるだけだって思ってたけど、本当の事を知って納得したくらいだから」



その時、扉の方からガタッと音がしたけど何も見えなかった。チラッと彼女さん見ると不思議そうな顔で私の顔を見てたので気のせいみたいだ。



「だから、気に病む必要ないですよ?まぁ、元々罰ゲームか何かだったんでしょう。あまりに私が真剣になってるので困ったんだと思いますよ」


「……」









違う。元彼女さんは本当に好きだったんだ。そこにつけこんだ、自分の彼氏……今は元カレに相談してしまったそうだ。「彼に好かれるために色々知りたい」と。


キスも嫌々していて、指導として、何回もして、その度こうしろ、ああしろ、と言っていたそうだ。


全てが終わり、彼氏と別れを告げられたと、自分に話し出して、流石に怒った私は二度しないと宣言させたのだ。


そして、ある時友人の1人に私の元彼に相談して良かったと言われた。そこから証拠を集めて、イライラしていた時に例の別れを告げたと言う彼をみた。


実は微笑ましいカップルとして有名だったし、特徴的な身長……いわゆる、ショタチックな背の低さで見当がついた。しかし、前に見た時と雰囲気が全然違い最初はわからなかった。


まるで、そこに分厚い壁がある様に、昔の自分を思い出して気付いたら声をかけていた。


太陽の様な印象だったのに今は夜の星のない空みたいに淡々と話すその姿に胸が締め付けられる。元彼の悪癖に早く気付いていれば良かったのにと思わずにはいられなかった。


しかも、話せばとてもわかりやすく、そして、何処か興味が惹かれる話、とても参考になる話、何より自分が本当にイライラしてる事に気付いてたのだ。


自分が別れを告げる原因の寝取り男の彼女だと知っても態度が変わらなかったのは存外に嬉しくて自分は自分であると気付かせてくれたのだ。


あー、わたしはきっと恋をした事がなかったのだ。元彼は周りの圧力を凌ぐ為のモノに過ぎなかったのだ。


つまり、わたしはーーーーー


















あの後は何故か普通の日頃何をしているだとかどんな趣味があるかみたいな話し合いになり、ばちぼち帰る時間になり解散した。


のだが、これは一体どういう事だろう。


何故か家の前に人がいるんだが。しかも、それが、



「ねぇ、あの人彼氏持ちだよ?なんでそんな人と放課後に2人きりなの」



まさかの元カノである。えーと、何?この浮気現場押さえましたみたいな雰囲気。反応に困る。



「あー、別れたらしいよ?なんか性格の不一致みたいで」


「別れてすぐに男にこなをかける様な人なんだ。で、どうしてそんな人2人きりになったの?」


「えー、それ関係ある?むしろ、無関係な人に家の前に入られる方が嫌なんだけど?」


「?!無関係じゃない!なんで!どうして!」



やっば、いつか見た、小説でこんなシーンあったわ。「ぶっふぁwこんなんリアルにあるわけないじゃん」みたいな事を、言ってたんだけど。



「あー、でもさ?元カノじゃん?しかも、嫌々付き合ってたと思ったんだけど」


「嫌々じゃない!大好きだった!」



……これは撮影か何かかな?どっかでカメラでも回してる気がするんだけど?まぁ、ツッコミどころ多すぎて困るがとりあえず、



「キスしようとしたら顔を逸らされて、休日出かけようとしたら断られて、放課後に約束しようとしたら先約があると何度も断られてたから好きだったっていわれてもなー」


「!それは……」


「しかも、体調悪いからで断られたのに他の男に嬉々として腕を組み、キスまでするんだから。それ見た俺の気持ちわかる?まぁ、納得できる理由を自分で考えて、冷静に別れたんだけど」


「………」


「んで?そんな元カノが何の用かと思えば相談されてただけなのを浮気みたいに言われるってわけわからんから。気持ち悪い。せめて、みっともない姿見せないでくれる方がましだ」


「……それでも!」


「ちなみに、あの人は謝ってきたから。彼氏が寝取るのを止められなくてごめんなさいってな。まぁ、一回その男と目があった時にニヤニヤしてたから何となくわかったけど」



うむ、俯いて何も言えなくなったみたいだ。でもさ?被害者面はやめてほしい。流石にイラっとしてくるから。



「てか、なんかあったんなら相談しろとしか。何でもかんでもおまえが解決しようとして、俺に一切頼らなかったんだから。つまり、俺の事が弱っちくて頼りなかったんだろ?それともなんだ?相談したら嫌う程、俺が狭量な人間だとでも思ってたのか?」


「まぁ、いいわ。とりあえず、駅まで送るからとっとと帰れ」


「あの、その」


「あぁ、単純にこのまま帰して、何かあったら寝覚めが悪くなるから」



そうして、一方的に切り上げて駅に向かう。俺はこれ以上自分を嫌いになりたくない。嫌しかない天秤ならできるだけマシな選択をするべきなのだ。















「で?なんであんたはまだ俺に絡むのか」



翌日、またも、例の野郎の彼女はやってくる。正直に彼氏と別れてすぐの女なんて扱いに困る。それに、嫌な予感が最近するんだわ。特に元カノと会った時から。



「あなたもフリー、わたしもフリーだから、無問題。だから」



うむ、相談したのは昨日、そして、その翌日に別れた宣言と言うことは、



「おい、どう言う事だ!オマエは俺の彼女だろう!」



で、す、よ、ねー。見たことのあるクラスで1人はいそうなイケメンが顔を真っ赤にしながら叫んでいた。



「俺を振って怪しいと思えば案の定か!くそ!他に男出来たとかありえんだろ」



うっわー、やっぱり自意識高い系の俺様野郎じゃん。世界の中心は俺って常々思ってそうな顔だわ。



「いや、浮気男が何言ってんの?気持ち悪いんだけど」



おう、辛辣。キモいじゃない所に本気度が窺える。この人も容赦ないよね。申し訳なさそうに謝ってた人とおんなじ人物とは思えないわ。



「いや、浮気じゃない!あれは相談で人助けだと思って仕方なくなんだ!」


「別に命に関わるなら止めないけどね?それ程ならいいけど、もっと軽い相談でしょ?知らないとでも思った?他に方法はいくらでもある。敢えてする必要のない事してたでしょ」


「愛してるのはお前だけなんだ!」


「ぶっふぁ!」



いや、すまん。だって、これはずるいでしょう。浮気 テンプレで調べて、上位にきそうなセリフNO1をマジで聞くんだから。



「おい!今大事なとこなんだ!陰キャは座ってろ」



座ってます。なんならこのまま読書してもいいくらいにはどうでもいいので。



「人に当たらないで見苦しい。充分、最低評価なんだからこれ以上下げようとしないで」



ふむ、こっちが彼女の本来の姿っぽい。美人の冷たい感じはなかなかに迫力があり、俺様野郎も圧に負けて後退りしてる。



「なぁ、俺達はやり直せるはずだ。だって、こんなに愛してるから」


「ぶっふぁ!」


「そこの野郎!本当に失礼な奴だな!」


「いやー、悪い悪い。ごめんな?でもさ、物語に良くあるセリフを吐くのやめてくれない?女寝取る趣味の男の愛なんて下半身にしかないじゃん?」


「おまえ!……はっ、どっかで見た事あると思ったらあの頭の緩い女の元彼じゃねぇか。はぁ、こんなダサい男のどこに魅力があるんだか」



あー、飛び火した。うん、悪い。口出すつもりはなかった。でも、あまりに滑稽で、俺の口も滑っちゃたんだ。許してヒヤシンス。



「うん、ダサさなら俺とどっこいかな?浮気して、みっともなく縋り付いてる馬鹿丸出しのダメ男丸出しさん」


「はあああ!!!!おまえと俺が!ざっけんな!」


「いやいや、俺がダメ男なのは知ってる。けどさー、あんたも大概だよ?よく遊びだからっていうけど、遊びなら尚悪いでしょ?人をキープ扱いしてるわけで、それ、自分のモノだと思ってるみたいだけど人をモノ扱いしてるわけでしょ?」


「違!違う!俺は本当に彼女の事!」


「あー、煩い。俺の近くで大声で叫ぶのやめてくれません?まぁ、どっちでもいいんですよ。てか、彼女だけを愛してるならしっかりとそうしてくれません?人の彼女に手を出した時点でアウトなんですよ。結婚した人がやると慰謝料として数百万円のものなんですよ?浮気って」


「な、なに!そんな」


「それだけ精神に苦痛のあるのが浮気ですよ。した側もされた側も誰も彼もが苦しむ。そんな事も分からない馬鹿がやるんですよ。ね?君は遊びで人をドン底に落とすクズでしょ?愛なんて語られると滑稽すぎるから」


「そう、私が彼を好きになったのは関係ない」



ちょっ、何その爆弾ぶっこむ姿勢やめてやめて!巻き込まないで!



「あのー、初耳なんですが」


「言ってないからね。ちっ、少しずつの予定が狂ったわ」


「なぜ、なぜ、そいつなんか好きになったんだ」



おー、すげー、まるでリングに上がり全てを出し切ったボクサーみたいな感じだ。真っ白に燃え尽きた感じ。



「ふむ、一番は誠実さ。彼氏がいるからと聞くと二人きりは終始嫌そうだったし、いざ、相談になればちゃんと意見を出してくれる。寝取り趣味をぼかしてやばい趣味と言ったら詮索はせずに、これからどうなるかもきっちり話してくれた。最後に私のイライラに気付いてくれた人だ。おまえも友達も気付かなかったのにね」



やめろ、褒めすぎ。恥ずかしいからやめて。こういうの、いくない。



「それに私が寝取り男の彼女だと知っても何もしなかった。あんたならその場で襲ってた気がするわ。まぁ、つまり、本当にいい男だと思ったからよ。けど、これは別れを決めた後の話だから」



それを聞くとフラフラと立ち上がり、部屋を出て行った。別に何かするつもりもなかった。てか、なんてタイミングで告白してくるんだよ。やはり、食えない女だ。



「さて、邪魔者もいなくなった事だし、今から私と」


「付き合いません。諦めてください」


「ふふふ、私も知らなかったよ。自分がこんなにも重い女だと。ごめんね、諦めないから許してね」


























食われました。油断してたわけではない。が、本当に重たい女らしく、甲斐甲斐しく教室にやってきては弁当を食べさせられたり、勉強会したり。


それからは急にモテ出して、後輩や同級生、はたまた、バイト先の先輩からもアプローチされるようになり、疲れ果てた時にパックリと行かれました。


彼女と別れてからお風呂以外めっきり挨拶しなくなった息子は俺が疲れて起きない事をいい事にはしゃぎ出して、その様子をみた彼女は甲斐甲斐しくお世話したみたい。朝にはマイサンがぐっすり、彼女はツヤツヤしていて、俺は汗と涙とあと、色んなモノが混じったシーツを替えて事情を聞く。


まぁ、流石に長い事隣に居られれば気付かない内に絆されるもんだ。自分の敗北を感じて潔く付き合う事になったのは言うまでもない。












うん、性格がだいぶ変わったよ。元々はもっと悪女の予定で、寝取りに飽きた。そこで寝取られ男にちょっかいだして惚れてしまう、ような話だったのに、最初から良い女になってしまった。


最近、書いてて急にキャラ変わり出すから困ります。書き終わってからアレって気付くので本当に困る。




ランキングの6位になってびっくりしました。ありがとうございました。作者は国語が大の苦手であり、それはそれはよく赤線を引かれるくらい。

今後も小説を書くと思いますが、書く度に良く出来たらなと思ってます。


思いついたものを衝動的に書くのでこれからもよろしくお願いします。



追記、ヒロインさん性格変わってない?といただきました。

が、これ元カレの事を心ん中ではまじ、あり得ないわーでした。


んで、自分の方がいい男なんて言うから怒りが天元突破したわけですね。


後は単純に嫌いな人に付き纏われて、好きな人の前でアレコレ言われたら……と言う感じですね。


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― 新着の感想 ―
[良い点]  技術は後からでも身につく。  大事なのはパッション!  面白かったです。 [一言]  起きてる状態なら反応しなかっただろうから寝込みをチャンスに変えた彼女の慧眼か。  NTRカップルズは…
[良い点] 面白いです。 人物の性格、特徴の出し方が上手いなぁと思います。
[一言] 淡々としてある意味怖いなW でもいい作品でしたW
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