ここまでのおさらい
この章の簡単なまとめです。
「設定がゴチャゴチャしてこんがらがってきた」とか「このキャラのフルネーム何だっけ?」となった時にお読みください。
○作中の用語および地名
・橿原市
本作の舞台。奈良盆地の南に位置する地方都市。人口は奈良市に次いで県内二番目。
大和王権誕生の地であり、大和三山を含めた多くの史跡、文化遺産を擁する観光地でもある。
・私立高臣学園
明たちが通っている高校。敷地は耳成山の北側と接している。
・耳成山
橿原市北部の平野にそびえる小さな山。大和三山の一つに数えられており、一部では人工山ではないかと考えられている。
なお、木津池は独自のピラミッド説を主張していた。
・大和三山
橿原市周辺に点在する三つの山……耳成山、畝傍山、天香久山の三つを指す。
それぞれの山頂を線で結ぶと、ほぼ正確な二等辺三角形が完成する。
・七年前の事件
明の妹、鳴衣が巻き込まれた事件。
白い霧によって閉ざされた耳成山で謎の大男が出現。男は鳴衣を殺害後、その遺体を持ち去った。
・白い霧
詳細不明。これが出現すると、霧の範囲外には出られなくなる。
その他にも、謎の青い光が目撃されている。
・荒神
どうやら異能を持つ人間を荒神と呼ぶらしいが、詳しいことは分かっていない。
・八十神
現神に従う白装束の集団。高い身体能力を持ち、死亡すると溶けるように消滅する。
・現神
神を名乗る怪物。人語を解し、白い霧を操り、荒神を付け狙う。
なぜ荒神を殺そうとするのか、その理由は明らかになっていない。
死亡するとその肉体は消滅するが、最期に緑の石を残す。
○キャラ設定
・夜渚 明
<所属>私立高臣学園 2-4クラス所属 転校生
<性別>男
<年齢>17歳
<容姿>青みがかった黒髪の短髪。瞳の色は黒。
<体格>身長170cm
<服装>紺色のブレザー。赤色のネクタイ、黒のスラックス。
<家族>両親が県外に住んでいる。妹の鳴衣は明と一歳違い。こちらは七年前に死亡している。
<能力>対象に振動を与えたり、聴覚を強化することができる。詳しいことは明自身も分かっていない。
本作の主人公。妹の死の真相を突き止めるため、橿原市に戻ってきた。
帰郷早々出くわした八十神と七年前の事件に奇妙な符合を感じ、望美と共に捜査を開始する。
・金谷城 望美
<所属>私立高臣学園 2-4クラス所属
<性別>女
<年齢>16歳
<容姿>セミロングの黒髪。右側がやや目隠れぎみ。左側を小さな三角形のヘアピンで留めている。きりっとした顔立ち。瞳の色は金。
<体格>身長167cm
<服装>暗い朱色のセーラー服。赤いスカーフ。ローファーは茶色。黒タイツ。
<家族>父と母。
<能力>念動力を操り、半径二~三メートル以内の物質を思い通りに動かす。アメノウズメはこの力を「オモイカネ」と呼んでいたようだが……。
明のクラスメート。八十神に狙われているところを明に助けられ、以後行動を共にするようになる。
どちらかといえば内向的な方だが、いざ覚悟が決まると並外れた行動力を発揮する。
・黒鉄 良太郎
<所属>私立高臣学園 2-4クラス所属
<性別>男
<年齢>17歳
<容姿>黒の短髪。両サイドを刈り込んでいる。やや日焼けしている。瞳の色は灰色。
<体格>身長178cm
<服装>黒の学ランを前開きにして黒のズボンをはいている。中は色シャツ。スニーカー。
<家族>父母、姉。祖父。
<能力>火の粉のような粒子を生み出し、触れた無機物を刀剣に再構成する。アメノウズメはこの力を「フツヌシ」と呼んでいたようだが……。
明のクラスメート。チンピラ。
日々の鬱屈によって荒んだ生活を送っていたが、事件を機に己を見つめ直してそれなりに更生した……かもしれない。
・アメノウズメ
<所属>不明
<性別>女
<年齢>不明
<容姿>女性の裸体に巨大な蛇の下半身。
<体格>全長約20メートル
<服装>裸
<能力>胴体部に生えているコブのような呼吸器官を使って催眠音波を奏でる。
現神を名乗る謎の女。性格は高慢だが臆病でもある。
生徒を操り、明たち荒神を殺害しようとしたが、あえなく返り討ちにされる。
彼女の口ぶりからすると、他にも仲間がいるようだが……。
サブキャラのプロフィールはもう少し設定が出揃ってから(予定では二章末尾)に掲載します。




