第五回・ここまでのおさらい
五章の簡単なまとめです。
「設定がゴチャゴチャしてこんがらがってきた」とか「このキャラのフルネーム何だっけ?」となった時にお読みください。
○超簡易あらすじ
・剛力無双のタヂカラオ
遺跡の探索に向かった天香久山にて、明たちは現神タヂカラオと、彼に追われる生徒会の面々と遭遇する。
これまでの敵とは一線を画するタヂカラオの猛攻を受け、明たちは一時撤退を余儀なくされる。
しかし、やけにあっさりと追撃をやめたタヂカラオに対して明と望美は釈然としないものを感じるのだった。
・生徒会との連携
役員である猛の助力もあり、明たちは生徒会と一時的な共闘戦線を結ぶことに成功する。
植物を操る荒神・日下部蓮。そして何らかの探知能力の使い手、神崎クロエ。
癖のある面々を迎えながらもタヂカラオ討伐に向けた作戦会議は進んでいく。
・和解への道
タヂカラオの態度に引っかかるものを感じた望美は、思い切って彼との平和的交渉を試みる。
公私を明確に分けつつも思いのほか友好的なタヂカラオに対し、望美は少なからぬ希望を抱いていたのだが……
・悲しき決戦
荒神ニニギが勅命を下したことにより交渉は決裂。タヂカラオは明たちに宣戦布告を叩きつける。
圧倒的な力を振るい明たちを追い詰めるタヂカラオ。しかし、異能を完全に使いこなした望美と明の策によって敗れ去る。
望美は苦い勝利に気落ちしながらも、事件の謎を解き明かすために真相のカギを握る武内のもとへ向かうのだった。
○作中の用語および地名
・天香久山
橿原市の南東部に位置する大和三山の一つ。地形的には最も平坦で、林と丘が複数集まったような形状をしている。
・高天原
現神たちの支配していた国家。畿内に位置しており、大和王朝の前身であると推察される。
現代文明を遥かに超える高度な科学技術を誇るが、その由来はまだ判明していない。
荒神アマテラスを象徴としており、アマテラス=太陽の女神=日巫女=卑弥呼という点から邪馬台国との関係がうかがえる……かもしれない。
・粗神
荒神の蔑称。粗製の神という意味。
○キャラ設定
・日下部 蓮
<所属>私立高臣学園 1-2クラス所属。生徒会会計
<性別>男
<年齢>16歳
<容姿>黒髪の七三分け。いつも怒っているような顔。瞳の色は茶色
<体格>身長158cm。
<服装>黒の学ラン。黒のズボン。革靴。生徒会の赤い腕章。
<家族>父母。祖父祖母。
<能力>ククノチの眷属。植物を自在に操る。
武内宿禰の傍系。代々武内本家の召使として働いており、彼もまた幼少の頃から両親たちにその教えを叩き込まれてきた。
悪い奴ではないが、責任感と使命感が強すぎて空回り気味。
・タヂカラオ
<所属>現神勢力
<性別>男
<年齢>2000歳以上
<容姿>巨大な相撲取り。みずらを結っている
<体格>爆肉鋼体
<服装>道着のような白い着物
<能力>筋力強化
現神の一柱。陽気で豪放。
高天原では軍職に就いており、そのためか命令に絶対服従の精神が根付いている。
荒神狩りには内心抵抗を感じているが、その不満を行動に移すほどの意志もなく、さりとて割り切ることもできず中途半端な態度に終始していたことが悲劇の始まりだった。
決戦の折、望美に心の弱さを指摘された後敗北する。
その肉体は古池の水中深くに没してしまったため、彼のヤサカニは未だ発見されていない。