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JobQuest  作者: nemoばあや
6/8

出会う




ソウェイル達の家から歩いて30分。私は賑やかな場所に出た。

駆け回る子どもたちと楽しそうに会話する老夫婦は平和そのものだった。


「ソウェイルと同じくらいの子は見かけないね。」


「そうだな。俺と歳が近いのはアイビーだけだな。」


「アイビー?」


「そうだ。ここで花屋を家族と営んでいる。」


「いくつなの?」


「俺の五つ下だから…17か。」


「私とひとつ違いね!」


自分と近い歳の女の子なんていつぶりに見かけるだろうか!


「その子のところによって行かない?…ね?いいでしょ??」


はしゃぎすぎただろうか。


「そうだな。しばらくは帰ってこないだろうから、挨拶をしに行くか。」


わくわくする。こんなに嬉しいのはいつぶりだろう。平静を装うとするけれど顔が緩んでしまう。


「楽しみだなぁ…♪」













誰にも聞こえないように呟いたその声を俺はしっかり聞いていた。

きっとずっと話したかったのだろう。


「男二人との旅はあいつにとって不安があるだろうな…。」


アイビーに頼んで色々と聞いてやって貰おうか。


「あっらぁ、ソルくんじゃない!」


うわ…出来れば、いや、なるべく会いたくなかった。


「おばさん…」


紫の髪に緑の大きなピアスをしてタイトなゼブラ柄のワンピースを着た40代頃の女性が話しかけてきた。


「ヤダ!ちょっとぉ〜もしかして彼女!?ついに来たのねこの時が…いやあ早かったなあ…」


視線の先にはリンがいる。


「ちょっとまて!そいつはそういうんじゃ…」


いつの間にかおばさんはリンの手を取り踊り出している。


「あ、あの…?」


「お名前は?」


リンも訳が分からず困っている。

おばさんはとても親切だけどめんどくさい…もう一度言おう




めんどくさいやつなんだ。




「おばさん、こいつは分け合って俺達と旅をするリンだ。」


「…旅?」


母さんの死を知ればどう思うだろうか。

「母さんが…死んだんだ。」


「…」


おばさんは何も言わなかったがきっと重りを付けて深く海に沈められたような悲しみに包まれたことだろう。

なぜなら母とは昔からの仲だったらしいから。


「ちょっとちょっとリンちゃん!その服はなあに?」


振り切るようにおばさんは言った。


「うごきやすいお洋服がなくて…ソウェイルさんのものを借りてるんです。」


「まあ、女の子がそんな格好で…!

うちのブティックにいらっしゃいよ。」


おばさんはグイグイとリンを引っ張っていく。


「やめろよおばさん一一」


「あら、だってどうせ服も買いに来たんでしょ?だったらうちでもいいじゃない!私はキルト。ここで小さなブティックをやっているの。」


ああ、ここだけには頼みたくなかった…なぜならおばさんのセンスは一一


「ココよー」


「最悪だ。」


「ちょっと!何が最悪なのよ!?」


そこはピンクと紫のドギツイグラデーションのヒョウ柄のワンピースや牛柄のブーツやらあの有名な英国紳士しか被らないようなシルクハットが置いてある奇妙な空間だった。

これを見たリンはどう思うだろうか。


「…ゎいい」


「え?趣味が悪いって??そうだ。そのとお--」


「可愛い!!」


「でしょう!?」


訳が分からない


「これなんかどうかしらー!」


「綺麗ですー!!」


女のかわいいって分からねぇ!ほんっとわかんねえ。


「とりあえず、動きやすい服を頼む。Tシャツとズボンでいいから。お、これでいいよ。」


そこにおいてあったセールのかごからオレンジのシャツトレースのついた茶色いショートパンツを取り出した。


「もっと可愛いのがあるわよ。ほら、このスカートなんか--」


「おばさん、動きやすさ重視なんだ。これからたくさん歩くだろうし、オシャレなものはこれからの道苦でしかないんだ。」


スカートなんかでは動きづらいだろう。

同じ年頃の若い女はみんな着飾っていて憧れもあるだろうがこれは仕方がない。


「そうね…。ごめんなさいね、何も考えずに…」


「い、いえ!」


空気が重たくなる。

言いすぎたか?


「でも、何とか……あ!」


何か思いついたらしいおばさんは生地と糸を漁り、何やら印を結び始めた。


「一一一一一一!!」


記事が宙を舞い、美しく靡く。

光が布を包み静かにリンの手元に降りてくる。


「どうかしら?」


それはグレーのチェック柄の生地

でできたロングコートだった。


「凄いです!今のは…」


「私のジョブスキルよ!私はそうやって何でも作れてしまうの。さぁさ、来てみてちょうだい。」


そのコートはリンにとても良く似合っていた。


「上品な生地で作ったから、中がカジュアルでもボタンさえ閉めちゃえばフォーマルな場でも大丈夫よ。」


「凄いです…そんなことまで考えていて。」


あまりに喜んでいるので買わざるを得ない状況だ。


「いくらだ?」


「お金はいいわ。これは私からのプレゼント。」


「ありがとう。」


正直お金はなかった。これからの食料や薬などを買うとすると服に使えるお金はなかった


「いいのよ。それより綺麗な髪ね。私が結ってあげるわ。……娘がしたらこんな感じなのかしら。」













その後、お茶を飲みながら少し話をしておばさんとは別れた。

あけましておめでとうございます。

書きたいことが多くてなかなか話が進みません(笑)

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