こどものクルクル 2
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泣いてるマルケスの肩に手を乗っけて言う。
「マルケス、俺たちは、なんでもじーじに聞くとおバカになるってお勉強したんだ。だから、今度はじーじに聞く前にいっぱい考えるってお勉強しよう!」
「うん!」
俺の言葉にパッと頭をあげたマルケスはやっぱり泣いてたみたいで、目が真っ赤っかだ。でも、強く頷いた。
マルケスは頭いーからな。マルケスが復活したから、もう答えはこっちのもんだ!じーじに「まいりました」って言わせてやる。
なんか燃えてきた!やるぞ〜!
よく見たらなんか、マルケスも燃えてる。
「やるぞ〜!」
「「お〜」」
うん。頑張ろ!
「ん〜っと、じーじはクルッて見てニンマリしたんだから、それがヒントだよな?」
「そうだよね?ここにヒントがあるはずだよ」
マルケスも「うんうん」って頷いたから、俺も「うんうん」ってした。
なんか、俺たちを見て皆が笑ってる。なんでだ?
「初めからやろ?こどものクルクルしようってお手紙書いたら、イールとイースが歩く?乗る?って言ってくれて、僕たちは分かんなかったけど、じーじはクルッてして分かったんだよね?」
真面目な顔して言うマルケスはカッコいい。一緒に大人になるって言ったけど、俺だけおいてかれそうな気になる。
「アルゴス?」
黙りしてたからか、マルケスが不思議そうに呼んできた。
マルケスが俺を置いてきぼりにするわけないのにな。
「なんでもない!歩くか乗るか……で、クルッ……」
「クルッ」
マルケスと二人でクルッて周りを見てて……。
「「分かった〜っ!」」
目を真ん丸にしてから、バッてマルケスと顔を合わせた。マルケスも分かったんだな!ニンマリだ!!これはニンマリするぞ!
もっかいマルケスと顔を合わせて、「良いよな?」って目で言うと、マルケスもニコニコで頷いてくれた。
「「イール!イース!乗せてちょうだい!!」」
「「グルァ〜」」
「勿論だ、言った」
イールとイースとリオ兄に言われて、バンザイだ!!
「やった〜!!当たった!さっすがマルケス!」
「違うよ〜?アルゴスが大丈夫って言ってくれて、二人で頑張ったんだよ〜!」
「「キャ〜」」
もういろんな意味で嬉しくて、両手を繋いでマルケスとクルクルした。
「よく分かったな?」
「はい!クルッてしたから!」
「はい!イールとイースは、転送の魔方陣のある、この真上の部屋に乗せてってあげよっか?それとも歩く?って言ってくれたんだよね?」
俺がヒント貰ったからなと言えば、マルケスがちゃんとじーじに答えてた。やっぱりマルケスは頭いーな〜。
「「グルァルァ、グル?」」
「すぐ行く?乗れ、言った」
俺の事じゃないのに嬉しくなってニヤニヤしてたら、イールとイースとリオ兄が聞いてくれた。けどさ?
「ありがとう〜。でも、さ?」
チラってマルケスを見たら、マルケスも困ったみたいな顔してた。
「うん。乗せてって言ったけどね?どこに乗るの?」
そう!それ!尻尾でポンって飛ばしてくれんのかな?それだと超楽しそうだけど、マルケス、怖いって泣かないか?
頭がグルグルになった時、イールとイースが鳴いた。
「グル」
「頭、言った」
「「え!?」」
さらっと言われてビックリだ。