ちびもふブラザーズ!! 3
すみませんm(_ _)m
アルゴス視点へと変更しました。
なんだか自分でも分からないのですが、マルケス視点は書きづらくて仕方なかったですm(_ _)m。
皆とバイバイしてから俺たちは、じーじの抱っこでルー兄の居る厨房に向かった。部屋を出たらすぐにオーシャンの皆が来たから、「お仕事、頑張ってください」って言ったら、すっごく良い顔で笑ってくれた。なんかよくわかんないけど、泣いてるじいちゃんたちも居た。ディーバみたいだよな〜。
じーじに抱っこされてるのがなんだかちょっぴりもやもやした。ママなら平気で、もっともっとしてほしいのに変だよな。
「赤ちゃんみたいで恥ずかしいから俺たちで歩く」
「ば〜か。飛竜たち待たせんだろ?早く荷物とって行かなきゃなんねーだろが」
じーじの言葉に「そうだよな〜」って思ったから、そのままにした。
男の約束を破って、へなちょこな大人になったら嫌だもんな!!
「お前らも男だな〜」
「「じーじ、意味わかんない」」
見てわかるだろ!!俺たちは男だ!!
「ミーナちゃんなら、ずっと抱っこされてても平気なんだろ?」
「「うん」」
ニヤニヤしたじーじに頭を撫でられたけど、本当に意味がわかんね〜!!だ。
「よ〜う。邪魔するぜ〜」
「ようこそおいでくださいました。始祖様、アルゴス様、マルケス様」
厨房の皆が入ってきた俺たちに、ザッて音を発ててお辞儀してきた。
「「よろしくお願いします」」
俺たちもお辞儀したら、ルー兄が近付いてきてニッと笑った。
「使うのは集めといたから、秘密兵器は自分たちで作れ」
「「はい!!」」
さっすがルー兄、わかってる〜!!
ルー兄からじーじに手渡された袋に俺たちは釘付けだ。
「何が入ってるのかな〜?」
「わかんね!!でも、秘密兵器なんだから、スッゴいのだ!!多分」
「凄いのか〜」
ワクワクした感じで言うマルケスに答えたら、ふむふむと頷いてから「くふふ」って笑った。
あ!!でも、ちびもふの手で秘密兵器は作れるのか?カブトムシも掴めるのか?
せっかく皆が俺たちの為に考えてくれたけど、なんだかドンドンしょんぼりしてくる。
「うわ!?」
「わわ!?」
いきなり体が引っ張られるようなググッて感じがして、なんかわかんないからちょっぴり怖くなって目をつぶった。グニャッてなったのもじーじのイタズラじゃないよな?
「お?お〜い。お前ら、目ぇ開けてみ」
じーじの声にも、俺は目を開けない。なんか、マルケスも目をつぶってるみたいだ。
「だ〜い丈夫だって。怖がんねぇで、ほら」
こ、怖いわけじゃないぞ!?
ルー兄がワシャワシャッて頭を撫でたから、ちょぴっとだけ目を開けてみる。でも、すぐに全部、開けた。
だって!!
「マルケス!!」
「え?……あっ!!」
「「戻ったぁ〜」」
マルケスと顔を見合わせて、ペタペタ触って、本当に戻ったんだとニヤニヤしちゃうのはしょうがないよな。
「な?開けて良かっただろ?」
「「はい!!」」
嬉しくて嬉しくて、マルケスと両手を繋いでグルグル回る。
これで秘密兵器も自分たちで作れるし、カブトムシも掴めるな!!
「あ!!」
急にマルケスがおっきな声を出して、くしゃって顔をしかめた。
なんだ?なんか泣きたい事あったか?
「アルゴス〜。リオ兄とイールとイースは、僕たちがちびもふブラザーズじゃなくても遊んでくれるかな〜?」
「え?あっ!!」
そうだった!!イールとイースは「ちびもふブラザーズと遊ぶ」って言ってくれたんだった!!この姿じゃ、嫌われちゃうかも……。
「「どうしよう〜!?」」