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第7回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞応募作

ホットケーキ・オンライン

掲載日:2025/12/16

 こんにちは。

 思いついてしまい……つい、またやってしまいました。


 第7回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞への応募作です。


 よかったら、ぜひ読んでやってください。

 私の名前は堀渡景樹。ケーキ、特にホットケーキが好きだ。

 粉砂糖だけでも、シロップだくだくでも、硬めでもふわふわでも――全部、好きだ。


 だが、おっさんが一人でホットケーキを頼むのはハードルが高い。

 喫茶店には入れても、口から出るのは「ホット……おコーヒー……」が関の山。

 姪っ子が小さい頃は付き合ってくれたが、最近はダイエットとかでご無沙汰だ。


 そんなある日、ゲームのポータルサイトで運命の文字を見た。

『VRホットケーキ・オンライン!近日サービス開始!』

「おふおほっほゅおぁ!」変な声が出た。


 ――VRで、誰にも見られずホットケーキ食べ放題!?

 夢のゲームじゃないか!


 そしてサービス初日。

 中世風の街の広場に降り立った私は、空に浮かぶ黒い球体を見上げていた。


 その球体が告げる。

『現在をもってホットケーキ・オンラインは特別運用状態に移行した。ログアウトは不能である』


 まさかの、脱出不能ゲーム。


「クリアしたら帰れるみたいですよー♪」

 振り向くと、ウサ耳小妖精がぷかぷか浮いていた。

「初めましてー!ナビAIのピコでーす♪」


「ホットケーキを100枚焼いたら、クリアです♪」


「それだけ? ……いける、かも?」


「おっさん、やめとけ、死ぬぞ?」

 隣で金ピカ鎧の男が忠告してきた。


 よく見ると自分も革鎧装備だ。

 ホットケーキ焼くのになぜRPG風?

 嫌な予感が的中した。


「粉はマンドラゴラから、バターと牛乳はミノタウロス、卵は赤竜からゲットですー!」


 マジか。詰んだ?


「いや、やってやる!ウ◯ティマ世代舐めんな!」


「おれも手伝うぜ。キンキングってんだ、よろしくな!」


 仲間も集まり、冒険が始まった。


 そして――。


「マンドラゴラはサイレンスをかけてから抜くんだ!」


「ミノ迷宮は糸玉で突破だ!」


「赤竜は……いない隙に卵運搬だな……」


 こうしてすべての材料が揃った。


「よし!焼くぞ!」

 広場にかまどを用意して魔法で火加減を調整する。

 最初は生焼けだったり、焦がしたりしたが、経験は正義だ。

 最後の方は老舗喫茶店も顔負けの黄金色の円盤が量産される。


「あと十枚!」


「生地が足りねぇぞ、水で薄めるか?」


 私は迷わず叫んだ。


「薄めたら、それはホットケーキじゃない!」


 俺たちの戦いは、再び始まった――。


(おわり)

 最後までお読みいただきありがとうございました!


 もし、少しでも気にいってくださったら、ブックマークや★をいただけると嬉しいです。


 なんか連作っぽくなってきたので、シリーズのURLも貼っておきますね。


『第7回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞応募作』

https://ncode.syosetu.com/s8251j/

『オルゴール・オンライン』

『ホットケーキ・オンライン』

『サバイバル・オンライン』

『ギフト・オンライン』


 今回もゆるいVR短編でしたが、

普段はもうちょっと騒がしい長編

『デスゲームに巻き込まれたのでマジチートしてイイですか?』

(マジチー)を連載しています。


バグ技、名古屋弁、ラーメンなど色々入り混じった

にぎやかVR冒険ものです。

よかったらこちらもどうぞ!

マジチー本編:

https://ncode.syosetu.com/n4658kt/

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― 新着の感想 ―
わちゃわちゃにぎやか楽しい冒険が想像できて(←でもログアウト出来ないから命がけ!?) とんでも材料でホットケーキ100枚というクエストに胸躍りました♪ 童話のように素敵な絵面! 短い文字数での表現力が…
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