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私が誰だか、分かってますか?  作者: 美麗


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アスターテ皇国 1(エカリテ 3)

道端にいた薄汚れた子供。

名前だけはかろうじて答えた。子供の名前は、マリン。それだけが分かった。



エカリテはマリンを拾った後、どうすれば良いのか分からなかった。正解のない問題。経験のないこと。

だから、どうすれば良いか分からなくて…

その、分からないことに混乱した。



エカリテは混乱したままに、考えた。

そして、唯一自分に近づこうとしてくれた兄を思い出し…


初めて、人を頼って

自分の兄に助けを求めた。



あの時の兄からの声かけに反応はなかったけれど、エカリテの心の奥深くには確かに響いていたのだ。



❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁❁




本来であれば薄汚れたおそらく平民である孤児など捨て置くのだが、エカリテはマリンに心を砕こうとしている。


この大切な機会を逃してはならないと思った兄の采配により孤児であろうマリンは使用人として受け入れられることになった。マリンの痩せた身体や年齢や容姿により、他の使用人からきつくあたられることはなかったようだ。

もちろん、お嬢様のお気に入りとのことも伝わっている。

こうしてマリンは素性は分からないままではあるが、素直な性格だったことも幸いした。彼女はしっかりと侯爵家家人としての教育を受けた上で下級メイド働き始めたのだった。




誰にも興味がなかったエカリテはこれまでになくマリンを気にかけるようになった。

エカリテの変化はそれだけではなく、マリンだけにではなく他のメイドや侍女にも笑顔を見せるようになった。やがて食事や庭を散歩した後などに料理人や庭師に労いの言葉をかけていくことも増えた。

もちろん、外出する際には護衛にもお礼を言う事もあった。侯爵家の雰囲気が変わっていく。


そして、これまで話しかけてくれて、マリンのことを助けてくれた兄との距離が縮まった。二人で食事やお茶を飲みながら笑顔で話す姿が見られるようになった。



これによりエカリテは自分の周りを見つめることができるようになった。


エカリテはたくさんの人と話をして、自分が何に助けられて生きているのか意識するようになった。


自分が暮らしている毎日が当たり前でないことが、身にしみて理解できたのだった。







ブクマと評価★★★★★で応援していただけると嬉しいです。

改稿しております。

よろしくお願いいたします。

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