脚本・幼馴染の頼みごと
あらすじ
文武両道な幼馴染・楓のことが好きな春人。そんな彼は小学校から高校にいたるまで、幼馴染の「勝ったほうが負けたほうのいうことをひとつ聞く」という頼みごとを律儀に守っている。それはすべて、「楓と恋人になる」という頼みごとをするため。しかし、何かと勝負をしても全戦全敗。いったい春人は、楓に頼みごとをすることができるのか。
登場人物
男 春人 (ハルト) 高校一年生。幼馴染の楓とは小学生からの関係。ショタ味。負けず嫌い。
女 楓 (カエデ) 高校一年生。お姉さん系。春人をからかうのが好き。
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シーン1 【下校中・通学路】
登場人物
春人
楓
並んで歩く二人。
期末テストの結果を見せ合う。
春人 「くっそー、また楓に負けた」
楓は全教科満点で学年一位。対して、春人は二位。
楓 「学年二位でも十分すごいと思うけどね」
春人 「二位じゃだめなんだよ」
楓 「それはどうして?」
春人 「それは、まあ……」
小学生から勝負しあっていた二人。
春人は楓に彼女になって欲しいと頼むつもり。
その場を想像して春人は赤面。
楓 「ふーん」
蠱惑的な笑みを浮かべる楓。春人はどきりとする。
楓 「思春期男子だもんね。そういうことをシタいってのも」
春人 「バッ、ちがうって」
楓 「違うの?」
春人 「ちが……くはないけど」
楓 「ふふっ、かわいい」
春人 「かわっ‥‥」
またしても赤面する春人。
春人 「またぼくのことをからかって」
春人はプイッと顔を逸らす。少しだけ先に進む春人。ちょっとだけ離れる二人の距離。
楓は小走りで隣で並ぶと、春人の手を握る。
春人の手がビクッと震える。ただ、その手を離すことはしない。
それはきっと、幼馴染の頼みごとだから。
今後の展開案
・勝負の種類がどんどんカオスに
春人が勝つために、運だけの勝負や体力勝負、さらには料理対決などに持ち込むも、楓にすべて上手く返される。笑いと切なさのバランスをとる。
・楓の本心が少しずつ見えてくる
実は楓も春人のことを意識している。ときおり見せる素の表情や、誰にも見せない嫉妬がポイント。
・他のライバルキャラ登場
春人に勝負を挑んでくる別のヒロインや、楓に思いを寄せる男子が登場することで、春人の成長や覚悟が描ける。
他タイトル案
『負けっぱなしの恋ごころ』
『願いを叶えるその日まで』
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脚本テイストで作ってみました。
続きが書けたらいいなぁ。