第五話 チャクラ・エーテル・格闘技
「戦士のポーズ!」
そういうと雨宮はヨガで左足を思い切り前に出し、左手を前に突き出して、右手を後ろに突き出した。
雨宮の股間部分が赤色に発光し、そこから衝撃波が発せられて、数人の男たちは面食らっていた。
雨宮の全身が赤色に発光している。
「見えるか? これがエーテル体だ。」
そういうと雨宮は高速の手刀で、一人の悪漢を気絶させた。
「第一チャクラと第二チャクラを開く時、エーテル体が活性化する。エーテル体とは体を纏っているエネルギー体の事だ。エーテル体が活性化すると身体能力が向上して身体も強くなる。
続いて雨宮は瞬速の蹴りで一人倒し、超速の左ジャブでまた一人屠った。
「クソが!」
そういうと鉈を持っていた男が、雨宮の背中を切りつけた。
「雨宮さん」
僕は叫んだが、雨宮の表情は余裕に満ちている。
「エーテル体が活性化する時、治癒能力も向上する」
雨宮の背中に出来た大きな切り傷はみるみる治癒していき、ただの服についた血痕となった。
「ば、化け物め!」
ごろつきのリーダー格は武器を捨ててトンズラした。
「これがチャクラの基本だ。旅先はまだ長い。動禅宗に着くまでにマスターしておくが良い。」