子供部屋の完成
もう少しの間短い話が続きます
先程までの客間、現在の子供部屋にて。
ヤエ監修の子供部屋は、見事に此岸の子供の教育環境に最適なものとなっていた。
「ふふん♪まあ、僕にかかればこのように5歳くらいまでの間使えちゃう子供部屋が監修できちゃうんだよ!!」
ベビーベッドやそれに取り付けられた玩具は勿論のこと、小さな本棚には此岸の絵本がぎっちりと詰まっており、安全を考慮しつつ取り付けられたロフトには沢山のぬいぐるみが置いてある。
ちなみに、このロフトは数年後ベッドとしても使用できるように柵と子供でも登ることが出来る梯子や、さらに女の子が好むような可愛らしい天蓋までもが取り付けられている。
子供用の角のない小さな机と椅子や、服を入れるための収納ケースも用意されている。
ちなみにケースの中には現在三毛の店から購入したベビー用品が仕舞われている。
床が畳なのがなんともアンバランスだが、心和と黒はそんなことを気にする性格ではない。(成長した緋雨がどう思うかはさておき)
「ほほう、此岸の赤子部屋とはこのようなものなのですね。流石はヤエ様。」
黒は素で感心しつつも媚を売ることは忘れない。
褒められてだらしない顔をしているヤエを素通りした心和は、ベビーベッドに緋雨を寝かせた。
頭上に揺れる玩具たちに興味津々な緋雨は手を上に伸ばしながら不思議そうにしていた。
「赤子の面倒なんて見れるわけがないと思っていたが、案外楽しいな。」
心和のふとした呟きを聞き逃さなかったヤエはニヤニヤとしながら心和をからかった。
「まさか狐さんに父性とか母性があるなんて〜!!ちょっとおもしろい。」
「貴方はたまに少し失礼だ。」
「弟子である私には慈悲などないというのに。」
そうして雑談をしていると、なにやらあまり嗅ぎたくない臭いが辺りに充満し始めた。
「うわああぁぁぁん!!うあぁん!!」
「おい何故か泣き始めたぞ!!貴様か黒!!」
「知らぬ誤解じゃ!」
「違う違う!!オムツ替えてあげなきゃ!!というか君達だけに任せたら大変なことになりそうだからこれから数年間入り浸らせてもらうね!!」
「どさくさに紛れてなにを!」
こうして、慌ただしくも3人仲良く赤子の世話を始めたのである。