炬燵に蜜柑で駄弁る、それ以外に必要ですか
炬燵に蜜柑。冬の寒い日に、あったか〜い炬燵の中で食べる蜜柑は最高だ。
大晦日31日。わたしとかなめちゃんは一緒にテレビを見ていた。
「なんかさ〜、大晦日って、こう。……う〜ん、なんか……暇だよね〜!」
「今日もゲーム三昧だったからね。でも、大晦日は特番あるでしょ。かなめちゃんテレビ見ないの?」
「見ない」
即答ですか。
かなめちゃんは蜜柑の皮でタワーを作ろうと机部分に顎を乗せている。とろけ切った顔が大福みたいだ。
「え、ほら『紅白』とか『歌がありそう』とか色々あるじゃん」
「全部歌番組じゃん〜w」
「うーん、あ、『24時間笑わせます』とかは?
すっごくおっもしろいちゃん。わたし大好きなんだよね〜毎年見てるんだ」
「ふ〜ん」
かなめちゃんはどこか不満げそうに呟いた。
「さきちゃんは面白いから見るの?」
突然なんだろう。
「そうだよ。逆になんで見ないの」
「え、そ、そっか。(即答か〜)わたしは、ね、面白いから見ないの」
「?」
「さきちゃんと一緒にいる方が何倍も面白いもん!!!!」
大晦日を回って、そういえば今日テレビを見てないなと、気づいた。
お題:最強のコメディ
テレビにはゲームの待機画面が流れていました。
きっと、一日中ゲームして飽きたか疲れたかしたのでしょう。