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世界の種族。

いろいろと訂正が多くてすみません。

「とりあえずドゥーラさん達が帰ってくるまで、まだ1時間ほどはかかると思うからそれまで話していようか。わからないことも多いと思うし。」


「あの、ドゥーラさんって……?」


「ああ!ごめん言ってなかったね。ドゥーラさんっていうのはこの家の主の事だよ。ちなみに僕は、この家にただ間借りしているだけなんだ。」


「そうだったんですね。」



 って、え?ディールさんって、この家の人じゃなかったの!?

 私をここに運んできて、しかも料理まで作ってくれたのに…!?ものっすごく驚きだよ!



「ドゥーラさん達はとても優しいから、きっといいよって言ってくれるはずだから、あんまり心配しないでいいからね?」


「あ、ありがとうございます。」


「そんなにかしこまらないでいいよ。もっと楽に話をして?息が詰まっちゃうでしょ?」



 細かいところまで気を使ってくれて優しいな。というか、単に私が気を使われすぎなだけなのか?でも、私もずっとこうは疲れるし、嬉しい提案だな。それに、見た目の年齢の割に、口調が大人びているかもしれないと思っていたから丁度いいな。



「というか、さっきから僕ばっかりが話をしていてごめんね?聞きたいことがあったら何でも聞いていいよ」


「ううん!そんなことないよ!そうだなあ……まずはディールさんと私の頭についている角について聞きたいですっ。」


「ふふふ。まだ少し硬いね。言い方も少しずつ変えていけばいいからね。」


 なんだか恥ずかしいな。

 でも角は、私が人間をやめてしまったと瞬時にわかったものだったし、ディールと初めて会った時からすごく気になっていたんだよね。



「これはね獣人族である証拠なんだ。」


「じゅ、獣人族……?」


「僕やミカみたいに頭に動物の耳や角がある人のような種族のことで、言ってしまえばこの世界にいる生き物と人間の混血みたいな感じかな。でも、実際に交わって獣人が生じてしまったのではなく、この世界の創立の段階で既に獣人として独立していたらしいよ。」



 とりあえず、自分が属する種族は獣人族だということが判明したが、私ってなんの獣人なんだろう?角の形がディールと同じだから、元の生き物も同じだとは思うけどいったい何かな?


 そのことについて聞こうと思った瞬間に、ディールの口から言葉が発せられた。



「ちなみに、この世界には獣人族以外の魔族と人間族の2つあるんだよ。」



 な、なんだって!?獣人だけでなく魔族も!?な、なんだその美味しすぎる設定は。私が今まで頑張ってきたご褒美かなんかなの!?もうこれはまず先に、獣人族以外の種族のことを聞かなきゃじゃんっ。この角の生き物の話はまた後にしよう。



「その2つの種族はどういう感じなの?」


「うーん…折角だからきちんと教えようと思うんだけど、言葉だけで説明すると混乱するかもしれないから、紙に書きながら説明するよ。」



 そういって、迷いもなくテーブル横にある戸棚から藁半紙と羽ペンを取り出し、スラスラと綴り始めながら話し始めた。話し始めてもなお綺麗な字を書けるディールさんはすごいと思う。


 でもごめん。私はどうやらこの世界で喋ることはできても、読み書きはできないようだ。ディールの書いた字が全くもって読めない。とても悲しい。でもあれだ、この字はなんだか見たことがあるような気がする。なんでだろう?覚えてないだけで似たような文字を見てたのかな。むあ、別にそこはなんでもいいんだけど、とりあえず、今後のために字を覚えるようにしなければいけないことだけはわかった。



「魔人族は、魔物と人の混血であったり生き物と人間の混血だったりしていて、獣人族と同様に世界の創立の段階からいたという種族だよ。ちなみに魔物というのは、自分たちの意思が全くなく心の奥底にある欲望で動いてしまう生き物の事を言うんだ。」


「そうなのかあ。ひとつ聞いてもいいですか?」


「いいよ。」


「魔人族の中にも生き物と人間の混血がいるって言ったけど、獣人族とはどう違うの?」


「獣人族は対戦において、自然の中にいる精霊に協力してもらって精霊魔法を使うんだ。でも、魔人族は精霊魔法を使わなくて、魔物から発せられるオーラや、生きているものの悲しみや絶望から生み出された魔力を使って魔力魔法を使うのが違いかな。」



 なるほど……使える魔法の違いが見分け方なのか。って、ちょっと待て。獣人族は精霊魔法が使えるって言ったよね?ってことは私、勉強したら精霊魔法使えるの!?またもや美味しい設定なのでは??でも、魔法で見分けるって難しそう…



「普段、魔法で見分けるとなると大変だね……」


「話を聞くだけではそう思うよね。でも実は、ものすごく簡単な見分け方があるんだよ?」


「え!なになに!」


「魔人族はね、ここがドスの効いた赤黒い色で血塗られているんだよ。」



 そういって長い指で指し示されたのは、ディール自身の瞳であった。

 魔人族の全員が血塗られた瞳であることを想像すると、魔族の統率感や魔物の恐ろしさに思わずゴクリと固唾を飲み込んだ。しかし今1度考えてみると、人間のときにやっていたRPGゲームとさして変わりがないようにも思えてしまった。なんだか私って何かがだめな気がする。



「人間族はどういう感じ?」


「彼らは名の通り生粋の人間なんだけど、どの種族よりも知能が優れているんだ。それによって、魔法陣を使った魔法陣魔法を編み出したんだよ。」



 に、人間すごいな……っ!!元人間だったけど、私にはそんな優れた知能なかったよ?というか、テストでは基本的に赤点すれすれか、もはや赤点をたたき出していたんだけどな。



「あ、そろそろ1時間近くたった頃かな?」


「たぶん?」


「ドゥーラさん達の荷物もあることだろうし、少し外を見てくるね。」


「わかった。いろいろ教えてくれてありがとう!」


「どういたしまして。この紙はどうしようか。」


「それ私がもらってもいい?」


「いいけど、どうするの?」


「種族のことと、文字を覚えたくて……」



 字を覚えないと商品の名前とか人名を読めるようにならないし、この世界での生活や旅の道中で後々困ると思うから頑張って覚えなければ。今のうちにどんな内容でもいいから少しでも字を見ておきたい。それに、今までの話の内容と照らし合わせたら多少は読める気がするしね。まあ、あとあれだ。わざわざ丁寧に書いてくれた物を、すぐにポイッとするのは勿体ないと思うんだ。



「字が読めなかったのか……なんだか悪いことをしちゃったね。」


「私が言わなかったのが悪いんだよ!」


「お詫びといったらなんだけど、これから僕が字を教えてあげるよ。」


「ありがとう!頑張って覚えるね!」


「じゃあ少し見てくるよ」



 そう言って、記入し終えた藁半紙を渡して立ち上がり、そして私の髪がくしゃくしゃにならないようにしながら、2、3回ほど撫でた後に歩き出した。その時のディールの表情は、私を通してひどく愛おしい者を見つめているように見え、いったい誰を見つめていたのか見当もつかない私は、歩いていく後ろ姿をただじっーと目に焼き付けることしかできなかった。


文字量的に話が進んだように見えて全く進んでいないやつでしたね(笑)

この3種族や登場人物達についてゆくゆくは紹介ページを出したいと思うので、それに関してはしばらくの間お待ちください。

感想などを書いていただくと嬉しいです!


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