普段の生活。
学生の身分なのと、社会人まで時間が少なくやることも多いため更新はのんびりでやります。
処女作であるため、拙い表現法、内容、言い回し等、本当に失礼いたします。
もう少しこうしたらいいんじゃないか?と言う意見がありましたら、是非教えて下さい!
参考にして、より良い作品になるように努めたいと思っています。
こんな新門進をよろしくお願いします。
〜〜♪ 〜〜♪
…ん……朝か……
どこかにあるであろう少女漫画のように、小鳥のさえずりで起きるわけではない。むしろ、某少年漫画のアニメオープニング主題歌が、大音量というより騒音なみの音量で、私の耳元に向かって流れてくる。こうでもしないと起きれないし、朝から気分があがらない。
それに、都市化に伴う自然減少が生じているこのご時世で、聞こえるのはさえずりじゃない。車の排気音だ。
〜〜♪ 〜〜♪
流石にそろそろ起きないとまずい。そう思い、まだ寝たい衝動をアラームを消す動作で押さえ込み起きた。
大人だからできるもんね。
「ふあぁぁぁ〜〜っ」
身体を伸ばすと共に大きな欠伸で目が覚める。働きに行かなきゃいけないため、支度を行い家を出る。日常となったものの、やはり怠いと感じさせる。まあ、働きに行くのが慣れる、なんてことはなくていいんだけどね。
「おはようございますー」
「おはよう。あ、そういえば資料作成した?」
「はい!やりました。あとで確認お願いします。」
普段からこんな感じでだ。だが言いたい。私は日本のために仕事をしているのでなく、自分の趣味のために仕事をしているのだと……
そんな私は渡里未架28歳で平社員。黒髪、黒目、平均身長のモブ体質。過去にも今にも彼氏はおらず、趣味は漫画、アニメ、ゲームなどだ。なので、自分の気になってるゲームのチェックは早い。ちなみに今日が発売だ。親友に私の分もお願いしたから安心だし、夜にそのゲーム貰えるからすごく楽しみである。
そんなこんなで、夜の楽しみを考えつつ働き終え、現在親友である門田正美と宅飲みをしている。まあ、楽しみにしていることがあると時の流れが早くて、気がついたら退社時間だったっていうありきたりなやつだ。疲れはしっかり蓄積されてるから少し眠いけど、宅飲みだし明日は休みだから安心だ。
「はい、これ〔それでも世界は廻り続けてる〕ね」
「ありがとうううう!!すごく助かる!!!」
そう!!これ!!!
〔それでも世界は廻り続けてる〕は漫画、アニメでもあるのだが、ゲームで特別オリジナルストーリーが出ることになったのだ。大ファンである私は、発売日が決まったその日に予約をし、来る日も来る日も楽しみにしてたんだ!!
本当にありがとう正美っ
ちなみに正美は、幼稚園からの幼馴染だ。
昔、私の右手に模様見えるときがあった。
「みてみて!おててに印があるの!」
などと言いながら右手に紋章があることを周囲に言っていたが、周りも見えていなかった。
「そんなのないじゃん!うそつき!」
などと周りの子に言われたりし、浮きそうになっていた。
そこで、児童福祉施設の先生が
「未架のために可愛い手袋いくつか買ってきたの。これつけていいよって先生も言ってたから、付けて遊びに行こうね。」
と、私に手袋を付け本人の気を逸らすようにしていた。
ちなみに、私は赤ちゃんの頃に玄関前で置かれているのを発見されたらしい。両親がわからないことを昔は気にしていたが、今では割り切れた。
ある日、正美と遊んでいる途中で手袋が遊具に引っかかり取れてしまった。手袋を付け直そうとしてる際に、正美が私を覗き込み
「未架の手に印ある!私のと違うけど、お揃いだね!」
と言ったのである。今まで正美も手袋をしており気付かなかったのだが、正美の右手の甲にも同じものがあると知った。そこからは、ますます仲良くなり、それ以降からよく一緒に過ごしていた。
アッシュブラウンの髪色で茶色の瞳をしている綺麗ですらりとした容姿の正美もまた、私と同じ趣味である。周囲の人からは語り驚かれるらしい。私なんて、やっぱり?なんて言われるのにな……
ちなみこの右手の甲の紋章は、物心がついた時には既に存在しており、未だに見える人は正美1人である。実の親でさえ、全く見えないらしい。形としては、中央にある柄から真上に剣が伸びていて、柄の下に水平に弓矢が存在している。見た目のバランスがとても悪い仕様となっているため、物足りない感を感じさせる。
「仕事がある日に買いに行くのは大変だよね。気にしなくていいよ」
「神対応かよ……」
正美には昔から頼りっぱなしだなあ。最後の最後で詰めが甘い私のフォローもばっちりだしな。頼り甲斐ありすぎだわ。
「折角だから、寝落ちするまでやろっか」
「やる!もうずっと楽しみだったんだよ〜」
「知ってたわ」
そうだよね。正美も同じように楽しみにしてたもんね。
そう言って、気がついたら2人で布団に潜り込んでゲームをしていた。そして華麗に2人して寝落ちしたのであった。