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白いカトレアの花言葉(旧題:白いカトレア)  作者: 由布 叶
第1章  幼少編
1/39

【1】   微睡の中で

短いです。

プロローグのようなものだと思ってください。

場面転換が多いです。

 さて、今日の夕食は何にしようか?

 あれ、確か帰りは遅くなるって言ってなかった?

 それなら温め直すのが楽なやつがいいよね。何がいいだろ……というか買い置き、何があったっけ?

「痛いっ!」

 突然身体を襲う痛みに私は思わず膝をついた。

「~~~~っ!」

 全身を壁に叩きつけられたみたいだ。

 痛みは酷くなる一方で私は床に倒れ込みかたく目を瞑る。

 絶え間なく遅く激痛に私はとうとう意識を手放した。



          ◆◇◆



 ここはどこだろう? ふわふわと安定感がなくてまるで空に浮かんでいるみたい。

 辺りは真っ暗で何も見え……ん? ちょっと待って。頑張って目に力を入れるとうっすら何か見えてきたかも。

 どうやら私は目を閉じていたらしい。

 けど、うーん……目を開けてもハッキリとは見えなくてぼんやりしているよ。

 誰か二人の人物がこちらを覗きこんでる。

 片方は黄色っぽい。たぶん金髪かな? もう片方は茶色。茶髪かな?

 性別までは分からないや。

 あー、なんだか疲れて眠くなってきたぞ。私は一度も睡魔には勝てたことがないんだ。

 だから、おやすみなさーい。



          ◆◇◆


 

 寒い! 暑い! 気持ちが悪い。

 なに!? 暑いのに寒い。頭も痛いよ。

 尋常じゃない痛さだけどもしかして熱? 私風邪ひいたの?

 全身がだるくてピクリとも動かせない。

 誰か頭を冷やす物くださーい。あ、寒いから毛布も追加してくださーい。

 そう言おうと思ったけど、喉も痛くて声が出ない。誰か助けてー。

 声なき声で叫ぶけど当然何も喋れないわけで、私の切実な願いは届かない。

 半ば諦めかけたその時、額にヒヤリと冷たい物が!

 き、気持ちーー。でもすぐに温かくなっちゃう。そう思っていたら額に会った重みがなくなった。

 あれ? と思っていたらまたヒヤリと冷たいものが乗っかった。しかも今度はすぐに温かくならない!? 冷たさが継続してます。

 火照った顔にはとても気持ちいい。

 また眠くなってきたからおやすみなさーい。欲望のおもむくままに寝てやるぜ。むにゃむにゃ……。




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