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課外授業

微笑ましい気持ちで、読んでください。

 世の中には「遺伝子改良作物」というものがある。実際に口にしている人もいるし、健康を気にしている人もいる。

 少なくともコーンスナックの袋の表示に「遺伝子組み換えでない」という表示を見たことはあるだろう。

 また、家畜用の穀物などでは遺伝子改良技術というのは一般的に使われている。

 だが、愛する人が遺伝子改良されたと言われても、貴方はそのままの関係でいられるだろうか?


 これは、ある一人の教師とその教え子たちの愛の物語である。





「おーい、席につけー!」


俺は萩生田三蔵。小学校教師歴は三年目だ。とある事情で去年までいた小学校から転属になりここ、EIN-F初等部で担任をしている。


 初等部とは言うがEIN-Fには大学と初等部しかなく、またその初等部も男女六人の児童がいるのみだ。


「せんせー! 見てみて!」


 声の主が手に持った林檎は真っ二つに切れていたのだが、切断面が摩擦熱でまっかに染まっていた。


「おお、すごいな賢介」


 彼は新野賢介にいのけんすけ7歳。遺伝子操作で切断という超能力を発現した彼のコードネームは2-SWORDだったが、俺が三日間寝ずに考えて名前をつけてあげた。


「あら、褒めて伸ばす方針かしら? じゃあ私も褒めて下さる? 先生」


 彼女は庄野夏華しょうのなつか。11歳だが大人びて、爆発の超能力を扱う。コードネームはF-Bomb


「うん、夏華。夏に、ひろーいところで、先生に危害を加えないように細心の注意を払って、やるんだ。

おい、聞いてるか夏華? そ、そんな先生に手を近づけるんじゃない! おい!」


 夏華の手が輝く、爆発の兆候だ。


「だ、だれか! そうだ天士! 夏華を止めてくれ!」



「めんどい……」

 カタタッとキーボードを叩く12歳の篠田天士しのだてんし。それに反応するように


 ピピピッ! と警告音が鳴り林檎の切断面は白く、夏華の手も肌色に戻っていた。

「ありがとう天士。お前はほんとに賢い子だ」


「はぁ……。別にいいけど」


「じゃあ、今日の出席を取る!」


「一番夏華」


「はい先生」


「二番賢介ー」


「せんせー! はい! はい!」


「はいは一回でいいぞー。三番拓海は課外授業っと……。四番天士ー」


「……はい」


「で、五番と六番の兆京兄弟も課外授業。じゃあ授業を始める。っとその前に、超能力検査するよー」


「えーせんせい、ぼくあれきらいー!」


「嫌いでもやらなくちゃいけない。僕らにはその……人とちがうところがあるから……」


 夏華は少し俯いたまま無言だ。


「なにいってんだ天士! ほらみんな俺の可愛い教え子だ。でもわかるだろ? お前らは<選ばれた六人>なんだから」


「シックスセンスを強化させられ、僕は天才として生まれた。けれど僕には外で友達と遊ぶことはできない……」


 たしかに天士はとても体が弱い。だからほかの子がする「課外授業」ができなくて、辛いことはわかっていた。


「先生……課外授業ってどんなものなんですか?」


「戦争だ。俺は教え子を戦場に出すのが悔しい。自分に力があればお前らは行かなくて済むのにな!」


「先生自分を責めちゃだめよ。悪いのは「手羽先モルモット工」よ! あいつらがロボットを造るから!」


「ろぼっと! きらい!」


 俺は泣きたくなっていた。賢介ぐらいの男の子なら普通はロボット、好きじゃねぇか……。


「ありがとな、夏華。でも天士。お前も戦線に出ることになるぞ」


 俺は腕時計型のモバイルデバイスで教室のスクリーンにそれを映し出す。


「……パワード・スーツ? これ、僕のために?」


「ああ、ヤマナカ教授自らが設計なさったそうだ。本来、この手のスーツは操縦者の筋肉を伝わる電気信号を読み取って作動するが、これは違う。お前が全ての信号をプログラム入力するものだ」


「まあ、できるけど……。無茶なこと……言うよね……」


「天士ならできるぞ」


「ありがとう……先生//」


 


天士かわええええええええええええ!って書いてて思いました。最後のは悪乗りです。えへへ。あと三人はいつでるかな? お楽しみに!

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