表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちら、告白推進委員会です。  作者: 暇人
act.3 ストックとヤドリギ
21/30

21話

たいへん長らくお待たせしてしまって申し訳ございませんでした。

「楓、それって本当?」

「いや、ただ比佐久が聞いたってだけだ。確証はない」


 日が完全に落ちてしまい、弱々しい街灯の明かりが照らす住宅街。女子勢を家に帰した俺と当麻はダラダラと歩いていた。その間に、犯人の口から荻山の名前が出た件を一応当麻に話しておいた。


「それってさ、荻山が今回の事件に関わっているってこと?」


 俺の話を聞き終えた当麻は不愉快そうに眉を潜める。単純に考えればそうだが、決定的な証拠が見つかってない以上決めつけるのは早い。


「いや、単にあいつの聞き間違えかもしれないし、犯人が一人とは限らないだろ? 仲間が居て、そこに同じ名前の奴がいたのかもしれない」

「……にしても、妙にタイミング良すぎね? まるで示し合わせたみたいじゃん」


 暗い路地裏に入って護衛と逸れたところに犯人と遭遇、腕を掴まれて襲われそうになったところに割り込んで犯人が逃げる――――――どこぞの青春漫画かってぐらいテンプレな展開だな。当麻の言う通り、たまたま現場に居合わせたにしては変にタイミングが良すぎる。


 まぁテンプレな展開なんて滅多に起こらないものであって絶対に起こらないって保証はない。今回は運が良かったんだろ。


 しかし、もう一つ気になるのが犯人が逃げた理由だ。


 仲間がいるっていう強みがあるとしても、今まで強姦をしてきたやつがヒョロヒョロの男子が飛び出してきただけでそう簡単に諦めるか? 仮に仲間がいたとしても、肉体的に有利なら荻山を殴って混沌させたり、体重が軽い朴月たちを攫うことだってできたはずだ。


 これもまぁ正体を隠すために敢えて逃げたと考えられなくもないが、やはりそこに引っかかるのが犯人が荻山の名前を口に出したことだろう。


 考え始めれたら疑問が尽きない。こういうのは下手に考えて疑問を増やすより、いまある疑問の芽を一つ一つ潰しにかかったほうが効率的だと言うもの。


 兎にも角にも明日荻山本人に詳しく聞いてみないといけないな。


「取り敢えず、詳しいことは明日荻山に聞けばいいさ」

「……それもそっか」


 俺の言葉に当麻はしぶしぶといった感じで首を縦に振った。何か納得してない感じだな。こいつ、何か比佐久のことになると妙にムキになるんだよな。何でだろうな?


 とまぁ、そんな感じで俺たちは帰路に着いた。



◇◇◇



「か、楓!」


 さて、次の日。俺が教室に入ると、机に座っていた朴月がそう言いながら立ち上がり、こちらへと近寄ってきた。


「どうした?」

「えっと……その、昨日家まで送ってってくれたんだよね? 迷惑かけて本当にごめん」


 俺の傍まで来たそう朴月はそう言って軽く頭を下げる。どうやら、昨日錯乱していた自分を家まで送ったことを言っているのか。別に良いのに。


「気にすんな、別に謝るようなことじゃない」

「あ、ま、待って!」


 そう言って自分の席に行こうとすると、それを止める様に朴月が制服の袖を掴んできた。何だ、まだ話があるのか?


「なんだ?」

「え、いや……その。そ、その時私何か口走ってなかった?」


 口走ってなかったって……昨日ずっと「ごめんなさい」って言い続けてたやつか? こいつ大分不安そうな顔してるし、詳しいことは黙った方がいいか。


「聞き取れない声でボソボソ喋ってただけで、特には何も言ってなかったぞ」

「そ、そっか…………心配掛けてごめん」

「だから謝るなっての」

「……じゃあ言い方変えるわ」


 シュンとした顔で頭を垂れる朴月にそう言ってやる。すると俺の袖を握る朴月の手が不意に離れ、それと同時に視界に金色の髪がフワリと揺れる。


 俺は無意識のうちに顔を上げる。すると、どこか気恥ずかしげに腕を後ろに回す朴月が居た。そして、朴月と目が合う。


「ありがと」


 目が合った時、朴月は柔らかい笑顔でそう言ってきた。その時浮かんでいた顔は、俺の初めて見る表情であった。


 いつもみたいな無邪気な笑顔ではなく、どこか涼しげな雰囲気を感じさせる笑顔。



 不覚にも、一瞬だけ見惚れてしまった。


「さてと!!」

「……お、おう!!」


 そう言いながら、この話は終わり!! とばかりに手を叩いた朴月はいつもの笑顔を浮かべていた。見惚れていた俺は一瞬反応が遅くなる。


 ……バレてないよな? 見惚れていて反応が遅れた、なんてこっぱずかしい理由知られたら俺の精神が崩壊する。


「取り敢えず、今日も昨日と同じく捜索するから昼休みと放課後に部室集合で、いいわね?」

「りょ、了解だ」


 俺の返答に朴月はじゃあまたあとでね!! と言って自分の席に戻っていった。……何とか誤魔化せたか? まぁ感づかれても何もないって言い張ればいいか。


「おっす、楓」


 と、いつの間にか後ろに当麻が居た。背後霊かお前は。


「てか、いつもより遅い登校だな。どうした?」

「ああ、それはな……さっき荻山のクラスに行ったんだけどよ?」


 いつもより遅いと思ったら荻山にコンタクト取りにいってたのか。てか随分と手が早いな。


「で、どうだった?」

「まだ居なかった。だけどな……」


 まだ学校に来てないのか。まぁ時間的に来てなくてもおかしくない。別に普通じゃね?


「いや、荻山は毎日誰よりも早く来ているから、この時間にはいるはずだ。たまに休む時もあるけど、その連絡も早いらしいぞ。この時間まで何も連絡無いのはおかしい、って担任も言ってた」


 毎日誰よりも早く来るのか……大変だな。でもたまたまだと思うけどな。誰だってたまには遅くなる時だってあるだろう。


 まぁその話は荻山が来てからでいいだろう。そんなに時間が無いわけじゃないしな。そんなこんなで当麻に今日の予定を伝えたところで、ホームルームのチャイムが鳴った。


 さて、昼休みになった。


 俺は当麻と朴月とともに部室に向かう。途中で比佐久と合流、その際ぶっきらぼうながらもお礼を言われた。


 その時に当麻が飛びつこうとしてアッパーをかまされたのはどうでもいい話か。


 取り敢えずアッパーでのびてしまった当麻をさっさと叩き起こして部室へ急ぐ。


 階段を下りて、廊下を走り、角を曲がると最近になってようやく見慣れた扉が見えてくる。


「―――で? ―――なの?」

「――――だ」


 扉に近づくと、中から誰かの声が聞こえてきた。一つは恐らく荒瀬だろう。もう一つは……男の声だ。しかも何処かで、いや昨日(・・)聞いたことのある声。


「まさか!?」


 無意識の内にそう叫んだ俺は走ってきた勢いのまま扉を開けた。




「宿木!! お前なんで此処に!?」



 俺の言葉に中に居た二人組が一斉にこっちを向く。一人―――荒瀬は俺を一瞥した後、すぐにもう一人に向き直り、もう一人―――宿木は俺を見て「おっす」とでも言いたげに挨拶してきた。って、今はそんなことどうでもいい!!


「何でお前が此処にいるんだよ!!」

「何でって……俺だってここの生徒だ。別に不思議じゃないだろ?」


 俺の言葉にさも当然のように言ってくる宿木。それは分かるが何で此処に、しかもよりによって荒瀬が居るときに来るんだよ!!


「姿月さん、ちょっと黙っててもらえますか?」


 更に問い詰めようとした俺の言葉は、不意に挟んできた荒瀬の言葉によって引っ込んでしまう。その声色はいつもと違う、明らかに怒っている声色だったからだ。


「宿木優成……もう一度聞きますが、さっきあなたが言ったことは本当なのですか?」

「ああ、そうだよ」


 荒瀬の言葉に、宿木は肩を竦めながら言葉を続けた。




「俺が、今回の事件の犯人だ」



 ……は? 今こいつなんて言った?


「……自ら罪を認める、と言うことですか?」

「ああ、認める。今までの事件は……全て、俺がやったことだ」


 おい、何言ってやがるんだ? 今までの事件の犯人がお前って……本気で言ってんのか?


「おい、どういうことだ……?」

「……昨日のことも、あなたがやったんですか?」

「……ああ、それも俺だ」


 は? 何言ってんだ? 昨日はずっと俺たちと一緒にいた筈だ。それで犯人だってのは真っ赤な嘘だ。


「な、何言ってんだお前? だって昨日は俺た―――」

「そうだよ!! 全部……全部俺が奪ったんだよ!! 俺一人がやったんだよ!!」


 俺の言葉が言い終わる前に、突然宿木が声を張り上げてそう宣言した。まるで、俺の言葉をかき消すために。


 荒瀬と宿木の二人は互いににらみ合ったまま動かない。先ほどの宿木の大声に気後れしちまった俺は何も言えなくなる。当麻も俺と同じように口をパクパクさせ、朴月や比佐久は目の前の状況が把握し切れていないようで目を丸くしていた。



「……何故、そんなことを?」


 その沈黙を破ったのは、敵意むき出しの表情から、まるで今までずっと信じてきたものが壊れ、失望の淵に叩き落されたような表情の荒瀬であった。その声色からも、何処か諦めた雰囲気が感じられる。


「そんなの俺の勝手だろ。まぁ理由とすれば、ただの暇つぶしだ」

「そんな……そんな……」


 荒瀬の言葉に、宿木は顔を背けながら素っ気無い返事を返す。その返答に、荒瀬はか細い声を上げてその場に崩れ落ちる。それで我に返った比佐久は急いで彼女に駆け寄る。


 今まで好きな……いや、大切だった人が、目標だった人が、今は落ちぶれていても必ず元に戻ると信じてた人が、ここまで堕ちて、再起不能な状態であって、そしてその人から今までのその人を、自分の目標を全否定された荒瀬(アイツ)の気持ちをどうすればいいんだ?


 これ以上、どうしようもないことってあるのかよ。


「もくひょう……」


 比佐久に支えられた荒瀬がボソリとつぶやいた。


「目標……だったの―――」

「俺が目標? バッカじゃねぇのかお前」


 崩れ落ちた荒瀬に、追い打ちをかける様に宿木が口を開いた。止めろ、それ以上荒瀬を傷つけるんじゃねぇ。


「確かに俺は昔、正義正義ってうるさいガキだったよ。今考えると、あの時の俺はどんだけバカだった話だよ。……やべぇ、思い出すだけで寒気がする」


 何処か小馬鹿にしたような調子で語り始める宿木。そして、その言葉にビクッと身体を震わす荒瀬。マジで止めろよ。


「そんな奴が今、凶悪事件を起こしたなんて笑いもんだよな……ホント。こんなのが目標とか……頭おかしいんじゃねぇのか?」


 宿木の言葉に歯を食いしばり始める荒瀬。おい、それ以上は止めろ。今ならこいつをぶっ飛ばせそうなほど拳を固く握りしめている……マジでぶっ飛ばすぞ?


「おい、マジで止め―――」

「知るかよ。俺はこいつに現実を教えてるだけだ。分かっただろ? お前が今まで目標としてた人が、どれだけクズだったか……。分かったんならもうこれ以上俺に関わ――――」


 そこで、宿木の言葉が途切れた。


 その頬に、荒瀬の拳が入ったからだ。


 しかし、女子の力ではさすがにぶっ飛ばすことは適わず、宿木の顔を大きく逸らすことにしか出来なかった。


 荒瀬のパンチに、宿木は反撃をするそぶりも見せず、ただ逸らされた顔を戻すことなく沈黙を保った。殴った荒瀬も、殴った体勢のまま動かない。


 再び、沈黙が流れる。



「……本気で」


 その沈黙を破ったのはまたもや荒瀬であった。


 彼女はそう呟くと、握りしめていた拳を解いて今をも顔を逸らす宿木を見向きもせずに扉へと向かっていった。扉へと向かう際、その目から涙がこぼれていた。



「信じていたのに」


 そう言い残すと、荒瀬は部室から出て行った。後に残されたのは、硬直状態から抜け出せない俺、突然のことに状況が把握し切れてない朴月たち、今なお顔を逸らし続ける宿木だけであった。



「あたし……荒瀬さんの様子を見てくる」


 つい先ほどまで荒瀬の身体を支えていた比佐久は独り言のようにそう言うと、荒瀬の後を追って部室を出ていった。


 比佐久が出て行った時、まるで金縛りが解けた様に俺の身体の硬直が解けた。


「おい、宿木」


 俺は早速、今なお顔を逸らし続けている宿木を見る。ヤツは俺の言葉に応える様にゆっくりと体勢を戻した。その時見えた奴の顔に、何処か自虐じみた表情が浮かんでいた。


 その表情に、俺は先ほどから頭の中に浮かんでいた考えを確信した。





「お前、今言ったこと全部嘘だろ」

「……バレたか?」


 俺の言葉に、宿木は先ほどの表情を向けてくる。


 こいつは、今回の強姦事件を『事件』もしくは『凶悪な事件』としか言ってなかった。本当の犯人ならはっきりと強姦事件だって言えるはずだ。


 そして、こいつは昨日のことも俺がやったと言った。これはさっきも言った通り、ありえない。何せ犯行時間俺たちと一緒にいたのだから。


 そして、「全部俺が『奪った』」と言う発言。強姦事件の犯人が発する言葉としてはおかしい。この場合、『襲った』が意味が通る。


 つまり、こいつは今回の事件の犯人じゃない。そして必然的に、コイツがさっき言ったことは全て嘘であると言うことになる。


「何であんな嘘をついた?」

「決まってんだろ。もう二度と、俺に関わらせないようにするためだ」


 宿木はそう言うと俺から目を逸らし、窓から見える青々とした空を仰ぐ。


「昔、猫に関して『罪滅ぼし』しなくちゃいけないことがあったって言ったよな? 中二の頃、俺とあまりそりが合わなかった連中が居て、そいつ等が当時俺と……と言うか猫好きな伊冬に付き合わされて世話をしていた野良猫を、俺たちの目の前で増水した川に投げ込んだんだ」


 そう言った宿木から、歯を食いしばる音がはっきりと聞こえた。


「増水した川だ。そんなところに投げ込まれればまず助かるはずがない。それを分かっていた伊冬は川に飛び込んで猫を助けにいったんだ。水泳なんてそこまで得意じゃなかったあいつが、自分の身を省みずに。それに怖気づいた連中は、我先にと逃げ出しやがった」


 今度は、拳を床にたたきつける音が聞こえた。


「幸い、近くにいた水泳経験者の人が飛び込んで伊冬を助け出してくれた。が、猫は助からなかった。伊冬はそのまま病院に搬送された。でも、その間、俺は何もしなかった。いや、出来なかった。()のせいで伊冬が命を落としそうな目に遭った、それしか考えれなかったから。……後の流れは分かるだろ?」


 そう言って、宿木は再び自虐染みた顔を向けてきた。


 大方、伊冬が入院している間にその連中を傷害事件を呼ばれるほどボコボコにしたんだろ。そして、自分に関わると荒瀬が危険な目に遭うから、それが起きないように距離を置いて、彼女がもっとも嫌う不良に成り下がったってところか。



「つまんねぇ理由だな」


 自然と、俺の口からその言葉が出てきた。いや、抑えきれなかったと言うべきか。


「……んだと」


 先ほどの言葉に、宿木はあからさまに敵意を向けてくる。だが、そんなこと知ったことか。


「そんなつまんねぇ理由で、お前は荒瀬にあんなこと言いやがったのか? あいつのやりたいことを、目標を、希望を、全てを……そんな下らない理由で否定したのか……? おい、聞いてんのか!!」


 いつの間にか、俺は宿木の胸倉を掴んでそう怒鳴っていた。


「お前は猫を川に投げ込んだ連中よりも酷いことしたって自覚あんのか!? アイツは純粋にお前を昔のお前に戻すために、戻ってほしい一心で頑張ってたんだぞ!! それをお前は、お前自身で勝手に決めて勝手に正しいって思ってるエゴで裏切ったんだぞ!! それがどれだけ酷いことだって分かってんだろうな!!」


 無意識のうちに拳を振り上げる。狙うはヤツの顔面。今度こそ、叩き込むために。


「自分の目標が、願いが、希望が、その価値を一切わかってない他人のエゴで無意味にされることが……」


 振り上げた拳は、宿木の顔面目掛けて振り下ろした。確実にその顔面を抉る様に。



 その瞬間、頭に浮かんだのが俺の苦い思い出。


 真っ暗な公園で、来るはずのない人を待ち続ける、馬鹿な自分。来なかったあの子のことを、今さらどうこう言うつもりはない。


 でも、あの時感じたあの気持ち。


 勇気を出してチャンスを手に入れた願いを、踏みにじられるあの気持ち。



「それがどれほどツライことか、分かってんのかァァァアアアアアアア!!!!」


 俺の拳は宿木の顔面に入った。


 荒瀬の時とは違う、ヤツはその勢いを殺しきれずに机を巻き込みながら倒れる。耳障りな音が部室中に響き渡る。悲鳴も聞こえる。


 俺の身体を、誰かが掴みかかる。たぶん当麻だ。次は朴月だろう。構うものか。もう一発、俺は奴に振り下ろすために拳を握りしめた。



「た、助けてください!!」


 突然飛び込んできた声に、俺の動きが止まる。その場にいた誰もが扉の方を、声の主の方を見る。


「荻山!?」


 当麻がそう言いながら扉の前で倒れこんでいる荻山に駆け寄る。それにつられて俺や宿木も荻山に駆け寄る。


 当麻に助け起こされた荻山は痛みに苦しむように身をよじり、呻き声を上げる。荻山が着る制服はあちこちに破けていたり、ほこりが付いていたりとかなり汚れており、その隙間から見える素肌の殆どには青アザが痛々しく付いていた。中には血が滲んでいる傷もある。


「どうした!? 何があったんだ!?」

「ッ……た、助けて……荒瀬が……」

「荒瀬が!? どうしたって言うんだ!!」


 当麻と俺の問いかけに、荻山は返答の代わりに顔を更にしかめながら呻く。そして、すぐ様当麻のシャツを握りしめ、涙をこぼしながらこう言った。



「か、会長……錦木会長から、た、助けて上げて……下さい」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ