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サバゲー令嬢ディアナ ――勝たない悪役令嬢の生存戦争  作者: 南蛇井


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98/99

シーン10:章末 確定

ディアナは、勝たなかった。

剣を振るわず、引き金にも触れず、

誰かの前に立って称えられることもなかった。


英雄にもならなかった。

名前は記録に残らず、功績は評価されず、

彼女の行動は「余計なこと」として整理された。


世界を否定もしなかった。

制度は正しいまま動き、

判断は規定通りに下され、

誰も公式には間違っていない。


彼女がしたのは、ただ一つ。


世界が「事故」と呼んできたものに、

それでは足りない形を与えただけだ。


新しい事実を作ったわけではない。

真実を叫んだわけでもない。

すでに存在していた数値と記録と配置を、

事故では処理できない並びに整えただけだった。


それだけで、十分だった。


世界は、今日も正しく進んでいる。

誰も断罪されず、

誰も責任を負わず、

制度は健全なままだ。


ただ一つだけ、変わったことがある。


もう、同じやり方では殺せなくなった。


それは勝利ではない。

救済でもない。

ましてや、正義ではない。


それでも――

ディアナは生きている。


評価を落とし、立場を失い、

英雄になれなかったまま。


それで十分だった。

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