フランス技工士の生活
これは、街の外れに住む青年が、フランスで様々な人と出会い成長していく姿を描くヒューマンドラマです。
時代は西暦2000年代初頭のパリ。
一人の少年ジャンが大工の弟子として生活し、糧を得て生活をしていた。
時には、日本人の造る庭園を見てはその造形技術を学んだり、フランス特有の石造りや木工建築を見たりして感性を磨き、将来は、技工士として国民の美意識を変えたい。そう思っていた16歳の頃からこの物語はスタートする。
「ルイーズ、今日も何とか課題ができるといいなぁ。」
同室の同級生、ルイーズに話しかけた。彼とは幼なじみでこの技工学校で一緒に暮らす寄宿舎の一人だ。
「あぁ、ここで基礎を学べば、建築技師としての資格が取れるかもしれない。がんばろう。」