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Enisi  作者: 中田 敦
グレイ小隊編
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グレイ海尉の初任務

  グレイ海尉の初任務

 

 彼は、何ともやりきれない気持ちで、落ち葉の上をゆっくりと歩いていた。心の中は、どこにもぶつけようのない、怒りと悲しみで染まっていた。

 「ナナ、いる?」

 「はい。」

 「やっぱり、これも夢じゃなく誰かの現実?」

 「二回目でよく学習されていますね。」 

 「ここはどこで、いつ頃になるの?」

 「1751年 イギリスのサウザンプトンの海軍基地内ですね。」

 「へー、マシューの時より十五年ほど前になるんだね。」

 「はい。参考までにお伝えしておくと、ブライトン商会は、三代目のトムが店主になる事が決まったばかりです。」

 「じゃあ、今回はトムの中に入るのかな?」

 「いいえ、違いますね。今回は、海軍士官のジョン・グレイ海尉です。だいぶ長い期間になると思われます。」

 「えー、休暇が終わる前に帰られる?」

 「大丈夫です。帰った時でも休暇は、あと丸二日も残ってますよ。」

 「それは良かった。で、長くなるって、どのぐらい?」

 「そうですね。二、三カ月程度でしょうか?」

 「そ、それは長いな。昔の中国かどこかの物語にそんな話が有ったような気がする。」

 「邯鄲の夢の事でしょうか。青年が、仙人に枕を借りて昼寝をしたら、別の人の一生分の夢を見て、目が覚めたら三十分も経っていなかったという。」

 「そう、そんなの。子供の頃にどこかで見たような気がする。」

 「ご自分で本を読んだ訳ではなさそうですね。」

 「うん、子供の頃から本を読むのが苦手でさ。」

 「よく、大学まで行けましたね。」

 「うん、自分でも奇跡だと思う。」

 「三十歳を過ぎて、誰も持っていない才能に目覚めたのですから、これから、頑張って下さい。」

 「そうだね。劣等感が少しだけ無くなるかな?」

 「はい、きっと。では、静かに気取られないように、グレイとの同調を深めて下さい。」

 「気取られないようにって、なんで?」

 「グレイとは他に因縁がありますから。」

 「へ?初対面(対面はできないか)だと思うんだけど。」

 「後で判りますよ。」

 

 流れ込んでくる感情の中に、つい先日まで、誇りに満ちた気分で「やってやる」という意欲の塊が見えて、それが、ついさっき、急激にしぼんで暗くなっていった様子が感じられた。

 

 「グレイ海尉。貴官に小隊を任せる。直ちに訓練に移れ。

 訓練は三日で終わらせろ。内一日は、今回、中隊を組んでもらう他の小隊との合同訓練だ。そして、最終日には、乗り組んでもらう艦に慣れてもらう。

 それが終わったら、新大陸に渡り、命令書の内容の任務を全うせよ。」

 偉そうな小太りの、禿げ軍人が命令書を差し出してきた。

 「は。大佐殿。」

 「小隊のメンバーは三号宿舎に集めてある。行って良し。」

 命令書を受け取り、指示された宿舎に行ってみると、かなり癖の強そうな男達が五人、テーブルを囲んでカードに興じていた。

 そして、グレイが部屋に入ると、胡散臭そうな目でこちらを睨みつけてくる。

 五人だけ?

 「お前ら、これで全員か?」

 「なんだ、てめーは?」

 「よう、お前。ボブじゃねーか?」

 「へ?グレイの兄貴!何でここに?」

 「お前こそ何で兵隊の格好をしてんだ?」

 「いやー。ちょっと賭場でしくじっちまって、ここに逃げ込ませてもらっています。」

 「相変わらずだな。四年ぶりか。」

 「へい。いや、兄貴こそ何でこんな所に?」

 そこで、グレイは表情を引き締めて命令した。

 「私は、グレイ海尉である!

 本日付でお前らの小隊の指揮官を任命された。全員起立!」

 やぐされて見えても、一応軍人としての躾はされている様で、全員が直ちに起立し、敬礼した。

 「各自、名前と階級を言え!」

 一番背の高い髭面が真っ先に答えた。

 「フランク兵曹であります。」

 「アレックス兵長であります。」

 「コーダー兵長であります。」

 「ホーソン二等兵であります。」

 「ボブ二等兵であります。」

 「よろしい。休め。」

 「改めて聞く。この兵舎に集められている兵は、お前らで全員か?」

 「は。そうであります。」

 どうも、嵌められてるみたいだな。五人、いや、俺も入れて六人で一小隊とは、人数が少なすぎる。

 「ちょっと、よろしいでしょうか?」

 恐る恐る、ホーソンが手を挙げた。

 「何だ?」

 「もしかして、海尉は、あの有名なクレージー・グレイではありませんか?下町のごろつき共を一人で全員しめて、四年前に行方不明となった。あの、伝説の…。」

 「ホーソン!さすが、情報屋だな。そう、この方こそ、あの伝説のクレージー・グレイだ。」

 「ボブ。黙れ。誰が気違いだ?」

 「でも、グレイ?何故ここに?確かあの後、軍隊に取り囲まれて連れ去られたって。今頃、縛り首になっているって、皆が言っていましたが…」

 「バカヤロー。勝手に殺すな。誰も捕まってねぇし。」

 「じゃあ何でここに?」

 「あんときゃ、あいつらをしめた後で、士官学校の連中が、俺を取り囲んでたんだよ。で、そのまんま四年間軍艦に乗っていた。」

 「士官候補生みたいじゃないですか?」

 「お前と会った時も士官学校にいたぜ。」

 「ええ?夜な夜な下町を巡回していた自衛団の首領じゃ無かったんですか?」

 「ま、あの頃は、それに近かったな。ところで、今夜、お前ら暇か?」

 「は。本日は、わが小隊に当番は当てられておりません。」

 フランクが答える。

 「では、これから全員で小隊の連携を深めるための訓練を行う。場所は、下町の鸚鵡亭だ。軍服以外に、お前らもう少しましな服は持っているか?」

 「鸚鵡亭ですか?」

 「おう。まだ、あれば、の話だが。」

 「大人気の店なので入れるかどうか。」

 「任せろ。では、全員着替えて、直ちに出発するぞ。」

 

 

  鸚鵡亭

  

 「おい、お前、本当にグレイか?生きていやがったか!」

 「よう、親父さん、久しぶり。」

 「久しぶりじゃねーよ。今まで、四年もどこに姿をくらましてやがった?」

 「色々あったんだよ。それより、リーシャは元気にしているかい?」

 「おお。お前が姿を消してから、二、三年は毎日泣いて暮らしてたがよ。今年の春に嫁に貰ってくれるってぇ、奇特な奴が現れて、今じゃ、幸せにしてるぜ。」

 「そいつは良かった。」

 「いや、グレイ、全部お前のおかげだよ。ありがとうな。」

 「親父さん。こいつらが入れる個室は取れるかい?」

 「あたりめーよ。ほかの客を放り出してでも部屋は空けるさ。」

 「皆さん。どうぞ。って、ボブも混ざっていやがる。手前もどこに雲隠れしてやがった。」

 「親父、皆にじゃんじゃん飲ませてやってくれ。今日からこいつらは、俺の手下になる事になったんだ。」

 「そうか。今日は、お前らも全員、店からのおごりだ。じゃんじゃんやってくれ。」


 「おめーら、ボブの話で分かってると思うが、俺はお貴族様じゃねえ。船の上と戦場では、俺の命令に絶対に従ってもらうが、それ以外の時は、ただの仲間だ。間違ってもサー呼ばわりはするなよ。」

 「しかし、伝説のクレージー・グレイが上司になるとは、たまげたぜ。」

 「おい。二度とその呼び方はするな。もう一度その呼び方をした奴は、二度と口がきけなくなるぞ。」

 「へい。」

 「俺の名前は、ジョン・グレイだ。先月の航海中にバンガード艦長から海尉に任ぜられた。十八歳だ。」

 「すげーな。十八で海尉?お貴族様でも聞いたことねえぞ。」

 「おかげで、これからひでーめに会いそうなんだがな。」

 「どう言うこって?」

 「小隊って、最低限十五人から二十人の編成だろうが。それをたった六人って。

 どーせ、お前らも前に居たとこじゃ、偉いさんから、目の敵にされてた口なんだろ。」

 「まあ、確かに…。」

 「さっき、皆の名前は聞いたから、特技を教えてもらおうか。」

 「まず、フランク。」

 「おう。俺は、格闘じゃ負けたことがねぇ。声の大きさでもだ。今月、この兵舎に呼ばれるまでは、戦列艦プレストンに乗ってた。二十歳だ。」

 「次、アレックス。」

 「前はヨーク歩兵連隊にいました。銃と弓が得意です。」

 「同じくヨーク歩兵連隊にいましたコーダーです。連隊の仲間内では、剣で負けたことはありません。」

 「パンドラの水兵でした。ホーソンです。情報屋と呼ばれてます。」

 「ご存じのボブです。この間までハイエナに乗ってました。特技はご存じの通りで。」

 「よし。早速で悪いが、情報屋。明後日から俺達が乗る艦と、一緒に乗る他の小隊について、できるだけ情報を集めておいてくれ。時間が無くて悪いが、明日の昼前には知りたい。」

 「任せて下さい。早速行ってきます。」

 「ああ、頼む。でも、その前に、ここでできるだけ飲み食いしておけ。」

 「で、ボブ。」

 「へい。」

 「腕は落ちてねぇな。」

 「もちろんで。」

 「お前には、みんなの分の武器と、その他の装備品集めを頼む。隠して持ち歩けるようなのが良い。多分、今回は、俺達にまともな装備は渡されないだろうからな。」

 「じゃ、俺の分は火薬だけでいいぜ。他は自前がある。」

 アレックスから注文が入る。

 「任しときな。」



 翌朝、グレイは昨夜のことを思い出しながら、士官食堂で朝食を摂っていた。

 今回は、多分運が良かった。まさか、あの場所にボブがいるとは。

 でなけりゃ、一癖も二癖もありそうな奴らをまとめ上げるだけで、一苦労していただろう。

 昨夜は、飲み食いしながら小隊の連中にうるさく、昔の事を聞き出されていた。まあ、それで仲間として認められた。

 

 「海尉。」

 「は。大尉。何か。」

 「私は、オコナーだ。貴様、大変優秀な成績で士官学校を卒業したらしいな。」

 「は、ありがとうございます。」

 「平民風情が、並居る有力貴族の子弟を抜き去って首席とはな。しかし、本当の海軍の任務は、そんなに甘くはないぞ。覚悟しておけ。」

 「は。貴重なアドバイス、ありがとうございます。」

 「ふん、一応、まともな口の利き方は知っているようだな。

 本日は、昼から各部隊との合同演習を行う。その際に、他の隊長を紹介しよう。」

 「イエッサー。」

 「では、また午後にな。」

 

 グレイは、正午前に三号兵舎に立ち寄った。小隊全員が、昨日のテーブルに集まり、何やら話し込んでいる。グレイがドアを開けて部屋に入ると、全員起立して、敬礼してきた。グレイは、答礼を返すと全員に席に着くよう指示した。

 「で、情報屋。どんな情報が集まった。」

 「へい。旦那の予想通り、かなり、きな臭い話で。」

 「どうせ、俺達を潰したいんだろ?」

 「ま、そう言っちまうと身もふたもないんですが。」

 「まず、乗艦は、旧式の六等戦艦で名前はコビー。なんと二層構造で、砲門も二十問だけです。乗り組み定員は一二〇名。小隊の配備人数ですが、マッキントッシュ中尉の小隊が十六名、オコナー大尉の小隊が二十名。我々は「荷物持ち」小隊と呼ばれています。」

 「支給される装備も、他の連中は、新式の小銃が一人一丁の支給ですが、わが小隊にはサーベルしか準備がありませんでした。」

 「今日の合同演習も、わが小隊が、ほかの小隊の銃器をすべて担いで兵舎前から演習場への移動後、俺たちは、後ろで見学をしていれば良いと考えているようです。」

 「すまないな。お前ら、降りるんなら今のうちだぜ。午後になればお前らまで巻き添えを食っちまう。」

 「何を言っているんですか?

 昨夜、俺たちは仲間だといったのは海尉でしょう?

 仲間を見捨てて逃げ出すような腰抜けは、ここには一人もいませんぜ。」

 「なあに。あいつらの荷物持ち上等。やってやりまさぁ!」

 「うん、皆ありがとう。しかし、お前ら、本気を出すなよ。しばらくは、ヘタレの振りをしていてくれ。俺も、そうする。

 昨夜も話した通り、連中は、この小隊を一番危険な地域の斥候部隊に考えている。変にお前らの実力がばれると、もっと物騒な任務が回ってくるからな。」

 「へい。田舎っぺの、少しお頭の弱い振りをしていりゃいいんですね。」

 「そうしてもらえると助かる。間違ってもあいつらの手に乗るな。頼んだぞ」

 「へい!」

 

 集合ラッパが鳴り響き、俺たちは隊列を組んで、兵舎前に集合した。

 

 「グレイ小隊!遅いぞ。急げ。」

 オコナー大尉の怒声が響く。

 周囲を見渡しても、まだ他の小隊は集合していない。

 「は、申し訳ありません。ただいまグレイ小隊全員集合しました。」

 「では、第一兵舎前に駆け足で行き、装備品をここへ持ってこい。」

 「は。」

 「行くぞ。」

 第一兵舎の前に着くと、貴族の従者らしき男たちが、部隊の装備を玄関先に山積みにしていた。

 「お前たちが今回の『クーリー』だな。さっさとこの荷物を全部演習場に移動させろ。」

 「誰がクーリーだ。」

 フランクが小声で悪態をつくが、グレイの一睨みで口をつぐむ。

 「ここが終わったら第二兵舎にも荷物がある。それも、さっさと運べ!」

 「はっ。」

 グレイたちは手分けをして二十人分の装備を一気に担ぎ上げて走り出した。すぐに演習場に荷物を運び終えると、続いて第二兵舎へ向かい今度は一六人分を担ぎ上げて走り出そうとした。

 「待て。それじゃ足りない。この砲と弾薬もだ。」

 よく見るとカノン砲と弾薬が一山おかれている。

 「砲を引く馬はいないので?」

 「お前らが引くから、今回は用意しなくても良いとオコナー大尉の指示があった。馬は、今回の遠征に連れて行かない。」

 グレイは、部下に他の荷物の配分を振り分けなおすと、フランクとグレイの荷物を減らし、二人でカノン砲を引き、弾薬を担ぎ上げた。

 通常この重量の荷物は、馬二頭を使って運ぶのが当たり前だが、無いものは仕方がない。それでも、二人は、他の小隊と同じ速度で移動して演習場に到着した。

 まだ、第一と第二小隊が、全員集合していない演習場に、荷物が全て積みあげられた。

 思惑を外されたオコナー大尉とマッキントッシュ中尉は、苦々しい顔をして、とろとろと各兵舎から歩いてくる兵を怒鳴りつけて集合を急がせた。

 その後は、予定通りグレイ達の小隊は、演習中その場にいない扱いとなり、無視され続けた。

 演習が終わったところで、第三小隊は全部隊の装備を、明日、乗艦するコビーに運びこみ、各部隊に割り当てられた区画に押し込んだ。

 

 グレイは、何ともやりきれない気持ちで落ち葉の上をゆっくりと歩いていた。

 先程、大佐から渡された命令書に書かれていたのは、

 「新大陸の北東沿岸部にイギリスとの交渉を拒否して、反乱を起こしている部族がいるから、こいつらを痛めつけて、言う事を聞かせてこい。」

 という、内容をいかめしい言葉で取り繕ったものだった。

 先月、士官学校を卒業すると同時に海尉に任官され、希望に満ち溢れた日々が始まるはずだった。

 しかし、現実はそんなに甘くなく、任官後に、最初に命じられた仕事が新大陸でのインディアンいじめになろうとは。

 自分にまかされた小隊のメンバーは、いい奴らばかりだった。そんな彼らと最初にしなければならない仕事が弱い者いじめだって!冗談じゃない。

 グレイは、小隊の連中に命令書の内容と、自分の本音を伝えて協力を求めた。

 小隊の全員がグレイの意見に同意してくれた。

 それから、出航までのわずかな日数の中で準備が進められ、作戦が練られた。

 出航後も、準備は進められて行った。

 荷物運び小隊は、出航後は、一般の水兵としての仕事に追われていた。

 しかし、グレイ達にとっては好都合だった。

 海兵隊員ではなく、一般の水兵に溶け込み艦内を自由に歩き回る事ができる。

 おかげで、色々な情報と装備品が集められた。


 そうこうしている内に、艦は目的地に無事到着した。

 まだ、港としては、全く整備されておらず、桟橋の一つもない海岸だった。岸辺近くまで森が繁茂していて、その森の中に細い道が続いている。道の先は全く見えない。

 艦が入り江に入るのを見張っていたのか、ボートを準備している間に森から先住民の一団が現れた。

 ボートには、オコナー大尉が自分の護衛兵六人と共に乗り込んだ。

 海岸では、原住民が油断なく弓矢や槍を構えて、酋長らしき人物を守っている。

 オコナー大尉は、護衛の海兵を引き連れて上陸すると、護衛の後ろでふんぞり返って、酋長と思しき人物に声を掛けた。

 艦の甲板からは遠すぎて、どのような言葉のやり取りが行われたかは聞き取れなかったが、遠目に見る限り、全く相手にされていない様だ。

 酋長は、すぐに、踵を返して森の中に立ち去り、他の原住民もその後ろを守りながら森の中に消えて行った。

 艦に戻った大尉は、満面の笑顔でこう言った。

 「土民共め、英語の話せる奴が誰もおらんようでな。そこで、明日の朝までに捧げものを持って来なければ皆殺しにすると言ってやったら慌てて逃げ出しおったわい。」

 「大尉は、原住民の言葉を話せたのですね。」

 「馬鹿な。何故、わしが土民の言葉を使う必要がある?英語でしか話をしておらんわ。」

 後ろで聞いていたグレイは頭を抱えそうになった。では、あなたは、あそこまで何をしに行ってたんだ?

 「グレイ海尉。」

 「は、大尉。」

 「先程、私が占領した土地にイギリス国旗を立てて、第一の基地の建設に取り掛かれ。直ちにだ!」

 「イエッサー」

 グレイは、一刻も早くこのおバカさんの元を去りたいと切に願った。

 「第三小隊は、直ちに上陸し基地建設にあたります。」

 グレイは、そう言うと仲間達と合流し、上陸準備を急がせた。

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