城下視察
新たな影武者レイとの日々に慣れてきたころ。レイは城下を視察する事になった。
「と、言うことで君の出番だね☆」
「はい!精一杯がんばります!」
「よきよき!」
レイはうんうんと頷く。そうして城下視察の日がきてしまう。
「城の外でるの久々ー。」
「新レイ様、ちょっと気が緩みすぎでは?」
「その新レイってやめてくれない?もう、僕がレイなんだからさ。」
「そうですね。でも呼びにくいんですよ。彼とは別人なので。」
「彼、ね。」
馬車は進む。そして、新たな開拓地の視察をする。レイは担当者の話しをきいてうんうんとうなづいている。
「凄いですね。私、なんの話ししてるのかわからないです。」
「君は馬鹿だからね。」
ぐっさーと、心に言葉が刺ささった。
「まあ、僕もなんとなくしかわからないけど。それよりさ、ちょっと抜け出さない?」
「は?」
「だって、視察ってめんどくさいんだもん、遊びに行こうよ!」
「あの、危険では、」
「うん、だから君を連れていくんでしょ?頼りにしてるよー。ヒナリ。」
どうしてもと言う新レイの頼みに仕方なく2人で抜け出す事になった。
「今回だけですよ!」
「ハイハイ。」
抜け出した2人はカフェで休む事になった。
「あー、久しぶりに自由!」
「それは良かったですね。」
「こうしてるとデートみたいだね☆」
「ないです。」
「えー、ノリ悪いなぁ。」
「カフェで寛いだら帰りますよ
!」
「えー!やだよー。」
「っ!レイ様!」
「?!」
飛んできたナイフをヒナリは剣で弾く。
「わぁお。」
「下がっていてください!」
ナイフが飛んできた方へと走るが、逃げられてしまった。
「すみません、逃がしました。」
「別にいいよー。それより別のところいこ、あ、支払いよろしくー。」
「は、はい。」
あまりの自由さに呆れ返った。その日は日が暮れるまで遊び呆けた。戻ると怒られる。そんな中彼がヒナリに耳打ちした言葉は、
「また今度いこうね☆」
である。反省しない人である。夜になる。馬車の運転手が見張りをしているヒナリに寄ってきた。
「眠った方がいい、番を変わろう。」
「!……」
「しー」
口を手で塞がれる。
「いいから寝ろ。」
「は!はい!」
御者と変わってもらいヒナリは休む事ができた。