己の弱さ
城に戻ったヒナリは王子に謝ろうとした。だが、王子は聞く耳を持たなかった。
「何が悪かったんだろ?わからないよ。」
そうボヤいていると、王子が自分からやってきた。
「?!レイ様?!どうされました?!」
「……君との決着を今日こそつけたい。」
「決着……いいですけど」
「では、木刀を構えて。」
「はい!」
2人は木刀を構え動きだす。ヒナリの右からの攻撃をレイはかわして左かれ切り込む。ヒナリはそれを受け流して下から切りつける。王子はそれを避けながら体勢を整える。
(今日こそヒナリを倒してみせる!!)
そう勢いづくレイはヒナリへと猛攻をしかける。ヒナリは何とか切り裂く。
「ここで、決める!!」
王子の言葉どおり王子があといっぽと言うところまで追い込む。ここでヒナリが逆に間合いを取って王子の背後をとる。そしてそのまま切り込む。王子レイは地面へと倒れこんだ。
「?!」
勝負あった。勝ったのは ヒナリだった。
「いい勝負でした。ありがとうございます!」
ヒナリは笑顔出そう答えて手を差し伸べた。
「……君はどうしてそんなに強いんだ?」
「私は強くなんてありません。でも、強いて言うなら、己の弱さを知った時、強くなれるんだと思います。」
「……己の弱さ…」
王子は差し伸べられた手をとった。
「ありがとう。わかったような気がする。」
「はい!」