決闘
「ヒナリ・ソレイユ、君に決闘申し込みたい!」
「はい?」
「今度こそ決着をつけよう!」
「そ、それは今言うことなんでしょうか……(汗)」
「君を超えたいんだ。」
「……わかりました!では、明日!決闘しましょう!」
火は無事に消火されて城は修復作業で慌ただしくなった。そんな中、2人はいつもの中庭で木刀を構える。
「それにしてもどうして今決闘なんてするんですか?」
「昨日の君の勇姿をみて僕にはない勇気があると感じた。だから、君を超えたくなったんだ。」
「わかりました!よろしくお願いします!」
「うん、よろしく。」
2人は木刀を向け合う。同時に切り込んで行く。2人の木刀が合わさる。切り合う2人だが決定打はなかなかでない。木刀と木刀がぶつかりあう。王子が右に振るとそれにヒナリは食らいつく。ヒナリが木刀で受け流しながら避け、間合いに踏み込む。決まったと思った時、木刀でうけ流される。今度はレイがヒナリに攻撃する。ヒナリはそれを受け流す。その間に間合いに入る。
「とった!」
ヒナリは木刀を木刀に振るう。バキッ。
「なっ!?」
木刀は見事に砕け散った。レイの首筋には木刀が突きつけられる。
「……」
「私の勝利ですね。」
「……僕はいつか君を超える。また今度お願いしていいかな?」
「はい!」
こうして2人の手合わせの日々は続くのだった。