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はなやぎ館の箱庭  作者: 日三十 皐月
第1章 「箱庭の日常」
19/39

第12話 (2)








〔いよいよ年の瀬ですな〕

〔今年もはなやぎで色んなイベントごとができて楽しゅうございました〕

〔来年もよろしく〕



〔はーい 来年も楽しもう〕


かのあるふぁ

〔いえーーーい!!よろしくーー!!〕


あまねん

〔来年はもっともっと色んなことしようね〜!ともあれ、今年は大変お疲れさまでした!〕


セリー

〔お疲れでした 来年もよろしく〕



おその

〔はい 年明けは私ももう大学卒業なので〕

〔君たちのお陰で、最後の大学生生活が楽しく送れましたよ 感謝〕



〔はー おそのもついに卒業か 感慨深いなぁ〕


〔てか何も言わないからあえて聞かなかったけど、来年はどんな感じなん?就職すんの?〕


おその

〔んー〕

〔商学部だもんで、まぁ卒業したら県庁か市役所かどっかで…と思ってたんだけどさ〕

〔君らと濃密に過ごす内に考えが変わってね〕


〔ほう?〕


おその

〔和菓子屋継ごうかなって せっかく知識つけてきたわけだし〕

〔最初は2人の手伝いしながらで、まぁ、じいちゃんが私に任せてもいいって思う時が来たら継ごうかなと〕


かのあるふぁ

〔びょええええ!!!!おその和菓子屋継ぐルートきちゃぁあぁーーー!!!〕

〔おめーーーーー!!!宴じゃーーー!!!〕


おその

〔母さんとじいちゃんには、夏祭りの後くらいかな?それくらいに話して…うん、そんな感じ〕

〔就職しなくていいのかってすごい心配してたけど、手に職系の大学に行ったわけじゃないし、実際和菓子屋継ぐってなっても色々役立つからさ〕

〔私がいいならって 許可もらいやした〕


かのあるふぁ

〔なんか、おそのも色んなことと向き合ってたんだねー…!〕


おその

〔向き合ってたっていうかまぁ〕

〔兄ちゃんと父さんに改めて和菓子屋のことについて確認したら、別に潰れてもいいし継ぐ気はない、って返答だったからさ〕


あまねん

〔めちゃくちゃ重大報告じゃん!〕

〔その決断すごく嬉しい!!楽しみにしてるよ〜!〕


セリー

〔たくさん悩んだろうに、少しも顔に出さないねおそのは本当に〕

〔応援するよ、おめでとう〕


〔じいちゃん、めっちゃ喜んだだろうなぁ こっちまで嬉しいわ〕


〔英断ですな 応援しますよ相棒〕


おその

〔どうもね〕

〔でも、あれだよ はなやぎの皆の存在はでかいかな〕

〔皆と出会ってこうして一緒に過ごしてなかったら、普通に大学生して、就職して、和菓子屋も継いでなかったと思う 自分がやりたいかどうかとかも分かってなかったと思う〕

〔だからさ ありがとね〕


〔嬉しいこと言ってくれるねー〕


〔珍しく殊勝じゃないか 明日は槍でも降るかな?〕


おその

〔まぁ経営支える為に全員週4日くらいは通ってね〕


〔全然いつも通りだったわ〕


あまねん

〔全然通うよ!毎日でも顔出しちゃおうかな〜〕

〔お手伝いが必要だったらいつでも言ってね!〕


おその

〔じゃ 新作作ったら試食して〕


あまねん

〔めっちゃする!やった!〕


かのあるふぁ

〔かのあもーー!!かのあもーーーーーーー!!!〕


おその

〔お願いしますねー〕



〔まぁ おめでたい話が聞けたところで〕

〔今年は誰が年末年始はなやぎで過ごすの?皆各々で過ごすだろうと思って、リモート年越しくらいしか考えてなかったんですが〕


〔普通にはなやぎで過ごすつもりだったけど〕


〔了解 年越しまで映画とかアニメ見よ〕


おその

〔わいは実家でじいちゃん達と年越す予定〕

〔リモート参加しまーす〕


あまねん

〔私も実家で年越しします!リモート参加します〜〕


かのあるふぁ

〔年越し配信するからリモートには参加できないけど、はなやぎにいるし蕎麦は食べるし初詣も一緒行く!!〕


セリー

〔私も実家で過ごすけど、リモートは参加する〕


〔はいはい 了解でございます〕

〔じゃ、年越し蕎麦は3人分でいいかな 何蕎麦にする?〕


〔かき揚げ海老天〕


かのあるふぁ

〔んー!!かのあはね、月見で!〕


〔オッケー 予約しとくわ〕








「あれ、かのあ。どっか行くの」


「うん!ちょっとね…大丈夫!!年越しまでには絶対戻るから!!」



ーー午後10時。

蛍とかのあ、潮の3人でお腹一杯年越し蕎麦を食べ、年越しまであと2時間という頃。

かのあは玄関ホールで靴を履いていた。


可愛らしい格好をしたかのあの手に、ブランドものの紙袋が下がっているのを見て、一階に降りてきていた潮が訝しげに眉を寄せる。



「…本当にどこ行くの、そんな高そうなもの抱えて」


「んー。いつもは配送で贈ってたんだけど…今日はちょっと、直接渡そうかなって思って」


「まさかと思うけど、まだお母さんに贈ってたの?」


「うん。でも、今日で最後にするよ」



にこりと微笑んだその顔は、清々しいような、しかしどこか寂しそうな。

靴を履いてよいしょと立ち上がったかのあを、潮は何を言うでもなく見つめた。



「潮…かのあね。皆のお陰で前に進める気がするの。おそのの話聞いて、私もこのままじゃダメだって思ったんだ」


「……」


「今まで怖くて出来なかったけど、はなやぎの皆がかのあを強くしてくれた。だから、今年の内にやっておきたくて」



扉を開けると、冬の寒い空気がはなやぎ館の中へと入って来る。

かのあは一つ身震いをすると、振り返って元気良く言った。



「行ってきます!」


「…行ってらっしゃい。気をつけて帰って来てね」



気合を入れた背中が離れていくのを、心配そうに見送る。

やがて姿が見えなくなったところで扉を閉め、潮は中央ホールでその帰りを待つことにした。





*    *    *    *    *





「ありがとー、ちゃんと新品?中古じゃないでしょうね?」



ーーファミレスに到着していたかのあは、会えたことを喜ぶでもなく早速と言ったようにそう口を開いた女性へ作り笑いを浮かべていた。



「久しぶりに会って話そうって言うから何かと思ったけど。ファミレスとか久しぶりに入ったわ。あんた達が子供の時以来かも」


「かのあも良く覚えてる。お母さん大変そうだったよね」


「そうよ。あんたは偏食、下2人はあれが嫌だこれが嫌だって泣いてばっかり。あの人はおどおどするだけで何もしてくれなくて」


「でも、家族でご飯を食べるあの時間が、かのあは好きだったよ。外食だったら皆一緒の時間にご飯食べるもんね」


「まぁ確かにそうね…あの人は仕事だ何だって深夜に食べるし、私は子供に食べさせるので精一杯で後から食べてたし」


「……デザート食べる時に、お母さんが食べさせてくれるのが好きだった。ケーキの苺あげるって言ったら、嬉しそうにしてくれる顔が好きだった」


「………」


「だからここにしたの。あの笑顔がもう一回見たくて」



ブランドものの紙袋から、高いバッグを取り出す。

母親がそれを受け取ろうと静かに手を伸ばした時、かのあははっきりと言った。



「ーーお母さん。かのあね、もうやめにしようと思うんだ」


「……何を?」


「大好きだったお母さんの心をころすの」



そして、バッグをもう一度紙袋の中へと戻した。



「もう、こういう贈り物はしない。私の本当にあげたいものしか、この先は贈らない」


「……、」



母親の顔が、どんどん怒りに染まっていく。

その顔からは、かのあ以外に対する憤りが強く感じられた。



「ーーあんたは本当に、偏食でいやいやも酷くて…!弟にも妹にも優しくできない子だった!!3人面倒見ながら仕事して家事して…そんな中で、体の弱かったあんたの為に何回仕事休まなきゃいけなかったか…!わがままで家事も余計に増やされて!!」


「……」


「あんたには本当に苦労させられたの!!その恩を今返してもらって、何が悪いって言うのよ!!」



『あんたは本当、何やらせてもダメ、わがままで自分勝手で私のやることを全部邪魔する。本当に可愛くない子だった。母の日だってこれ、こんなダサくて安いエプロン…センスもないのね』


『お母さん、やめてよ。かのあ達の前で…』


『どうしてブランドのエプロンじゃないの。あんたの親への感謝なんてそんなもの?あんたには苦労させられてきたんだから、高いもの以外受け取らない。稼いでるのにこんな安い物寄越して…親不孝者』



かつて、母親がそう罵られているのを何度か聞いたことがある。

その度にひどく傷つき、悲しそうに項垂れている姿を見た。


今まで気にしないようにしていたそれを、かのあは掘り起こしーー今日はっきりと、母親に告げる。



「お母さん、今、おばあちゃんと同じことをかのあにしてるんだよ」


「……、」


「大好きなお母さんに嫌われたくなくて、ずっと黙ってた。かのあが我慢すればいいんだってずっと思ってた。でも、優しい友達に囲まれて、愛してもらって、間違ってたんだって気が付いたの。

かのあがやってることって、お母さんの心をころしてるだけなんだって」



母親の顔から、少しずつ怒りの感情が消えていく。

今にも泣きそうなその顔に、かのあはゆっくりと続けた。



「お父さんはさ…家の事とか全部ノータッチだったし、あもなとなゆたが産まれる前に会社の若い女の人に誘惑されて乗っかっちゃったけど…」


「……」


「2人が産まれた後、お母さんが大変なのに飲み歩いたり遊び歩いたりして、お母さんのこと毎日泣かせてたけど…」


「……」


「今は割と…割と優しいよ。むかつくこともいっぱいあるけどね」



呟くように言ったかのあに、母親は何も言わない。

かのあは続けた。



「かのあが一人暮らし始めて、あもなとなゆたが18になって大学の寮に入るまで、待っててくれてたんだよね離婚するの。でもかのあ、家族で会えなくなったのが寂しいからって、お母さんにいっぱい連絡しちゃってた」



先に頼んでいたらしい、自分の飲み物と、かのあの好きな飲み物。

かのあはそれを、話しながら、ゆっくりと大事に飲んだ。



「お母さん、かのあのこと傷つけたくなくて離れようとしてたのに。それを、その決意を、台無しにしちゃったのはかのあだね」


「……」


「大好きだから離れたくなかったの。でも、もう大丈夫」



ーー芹が、萌を一生懸命育てる姿を側で見てきた。


三つ上の先輩だった芹は、子供を産んで、母親になった。


母親として苦悩する姿をたくさん見てきた。

自分の時間のほとんどを犠牲にして、萌の為に母親として生きる芹を、ずっと。


そんな姿を見て、もし、自分が子供を産んだら、と。

私には無理かもしれない、と。


そう考えた時、いつも母親の顔が思い浮かんだ。

自分が無理かもしれないと思っていることを、母親はやっている。


傷ついてきた幼い過去の自分と、娘として傷つき続ける今の自分を抱えたまま、3人の子供の母親になっているのだ。



「今ね、大好きな友達に囲まれて。緊張することも悩むこともあるけど、好きなお仕事して。毎日朝が来るのが楽しいの。

お母さんはもう充分傷ついたんだから、もういいんだよ。かのあに同じことして、抉ったりしなくていいんだよ」


「……」


「お母さんにも、朝が来るのが楽しいって思ってほしいから」



一度は引き取った紙袋を、もう一度差し出す。

受け取らない母親の手にそれを握らせて、かのあは立ち上がって言った。



「また、ケーキの苺をあげた時みたいな…大好きなお母さんの笑顔が見たいから。それまで、ばいばい」



かのあに優しく触れてくれたその手を、名残惜しくなぞる。



「お母さん、かのあね…私ね、素敵な友達と出会えたよ。私を、産んでくれてありがとう。大好きだよ」



背を向けて、ファミレスを出ると。

冷たい風が容赦なくかのあの頬を撫でる。


振り返ることなくコートを手繰り寄せて前を見据え、かのあははなやぎへの帰路を歩いた。









ーーガチャ バタン


と、扉が開いて勢いよく閉まる音が、中央ホールに響き渡る。


ソファの上でうたた寝をしていた潮が驚いて飛び上がると、意識が覚醒する間も無く今度は勢いよくタックルを喰らった。


わけも分からず数秒頭を抱えた後、ゆっくりと視界を開くと。

膝の上で、ぐすぐすと体を震わせるかのあの姿があった。



「何泣いて………」



小さくなって赤子のように泣くかのあを、黙って見守る。



しばらくすると、かのあは顔を少しだけ傾けて、潮に聞いた。



「……ねぇ、潮。潮のお母さんってどんな人だった…?」


「…んー…弱いのに、強く在ろうとして、いつもぼろぼろになってる人だったかな」


「…そっか…」



震えた涙声は、少し考えた後また質問を重ねる。



「…潮は、嫌なこととか悲しいことってあるの…?」


「いや…そりゃぁ、22年も生きてればしぬほどあるでしょうよ」


「そうだよね…。じゃぁ、お母さんはかのあの2倍生きてるから…しんでしんで生き返るくらいあったんだろうなー…」


「それは分からんけど、色んなことはあっただろうね」


「潮は、嫌なことあったり傷ついたりしたらどうしてるの…?」


「繊細なくせに意外とずけずけ聞いてくるよね君は」


「だってぇ…かのあにとって潮はメンタルサイボーグ超人なんだもん…」



潮は一つ小さなため息を溢して、何と声をかけるべきか思考を巡らせた。



「ーー…かのあちゃんさ。今持ってるそれは熱いんだよ、冷めるまで待ってみたら」


「…どゆこと?」


「ネガティブな感情に焼かれて、触れないくらい熱くて、触ったら焼け爛れちゃうそれを、かのあは持ったまま生きようとしてる。

だから癒すこともできないし、ずっと爛れたまんま」


「……」


「うちらと話す時は一回置いてるそれを、もう拾い直したりせず、置いたままにしてみなよ」


「……でもでも、大事だし、置いたまんまにはできないよ…」


「大事だと思うのは、それがかのあを傷つけるものだからだよ。

痛みを伴い続けることで、植え付けられた罪悪感を昇華しようとしてる」



抽象的な言葉を連ねる潮の声に、かのあはじっと耳を傾ける。



「冷めたらきっと宝石になるから。それまでは、触らずに置いておいて。たまに振り返ってみて、なんだよまだ熱いじゃんってキレてもいい。

何年かかっても、繰り返す内に段々宝石に変わっていくから。そう信じられないなら、私を信じてかのあ」


「……」


「かのあの心がこれ以上焼け爛れたりしないよう、そこから視線を逸らし続けてあげる。歪でも、綺麗な宝石にきっと変わる。かのあにとって、本当に大事なものになるから」


「…、」



「信じて」



力強く言い切った潮へ、深く頷く。

かのあがゆっくりと立ち上がると、潮は安心したように茶化して見せた。



「で?何か嫌なことでもあった?」


「ーーううん、忘れちゃった!」



とびきりの笑顔で言ってのけたかのあの頭を、潮が優しく撫でる。


一部始終を階段の陰から見ていた蛍は、ほっとした様子で微笑むと、ゆっくりと2人の側へ近づいた。



「おーい、お2人さん。そろそろ年越しですよー」


「あ、そうだったーーー!!やばい!!配信つけなきゃ!!ありがとー!!」


「はいはい。あ、これ持って行きなよ。じいちゃんから贈られてきてた伊予柑。皮剥いたから、配信の時につまんで食べな」


「えっ!うそ!嬉しい!えっやばい!白いやつも取ってくれてる!!やばい!蛍大好き!!ありがとーーー!!」


「はいはい、配信頑張ってね」


「潮もありがとね!!大好き!!2人とも、来年もよろしく!!」


「「はーいよろしくー」」



ばたばたと自分の部屋へ駆けていく背中を見送って、蛍と潮はどちらからともなく顔を見合わせた。



「じゃ、我々もかのあの配信聴きながら年越しリモートしますか」


「ん。ちなみにもう皆待ってるから、潮だけだよ」


「すぐパソコンつけるわ」



各々自分の部屋へ帰り、いよいよ新年を迎える。


一年を振り返った先に待つ新しい風に心を躍らせて。

はなやぎ館の新年が、新たに始まった。



「3…2…1…明けまして、おめでとうー!」


「「「「明けましておめでとうー!」」」」」


「今年もよろしくお願いします!」






*   *   *   *   *   epilogue







『あけましておめでとーーーーー!!昨年は大変お世話になりました!!今年も頑張っていくので、皆さん応援よろしくお願いしまーーす!!』


『え?今年?今年はそうだなーー…結構もう目星はつけてる!!皆も発売待ちのゲームめちゃくちゃあるでしょ?それはね、多分一通りやると思う!』


『楽しみにしててねーー!!』



(お。かのあちゃん見習って、うちらも今年何するかざっくり決めようよ)


(ええで)


(1月はまず初詣行くでしょ?で2月はバレンタインであまねんがチョコ作ってーうちらが食べてー。3月はおそのの卒業式があってー)


(うんうん)


(4月はまた花見する?)


(あ。4月あれだよ、商店街で春祭りがあるよ。色んな店のさ、私と同じ若い後継ぎ達が集まって何するか今着々と決めてんの。面白くするから顔出してみてよ)


(良いね春祭り!新しい世代の商店街イベントか〜、わくわくするね!)


(めちゃくちゃ個性派ばっかり集まっちゃってるから、奇抜なこともするかもしれないけどね)


(それ聞いたら尚更楽しみだわ)



(今年も色んな楽しいことしていこう)


(そうだね!)


(ひとまず、皆さん手元にお酒や飲み物はございますでしょうか…新年を祝って乾杯といこうじゃありませんか)



(昨年は大変お世話になりました、改めまして来年もよろしくお願いします。では、かんぱーーーい!)


(((((乾杯ーー!)))))



『じゃぁちょっと、新年なんで飲ませていただきます!お疲れ去年!こんにちは新年!カンパーイ!!』


(お、奇跡的に乾杯のタイミング合ったね)


(かのあさんカンパーイ)


(カンパーイ)



『うーん!幸せ!!今年も良いことたくさんありますように!』








十二話(二)「片時雨の宝石」 了





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