パズルのむずかしさ
結果として6面パズルと知恵の輪はあまり売れなかった。
「売れないですね……」
「そうですね、商業ギルドの方に置いてもらったものも残ってるようですし」
「自分で崩して作り直すっていうのが意味がわからないし、大人向けって言われてもね」
「そうだよなぁ……、そもそも難しすぎて出来る人がいないもんなあ」
ヴェルトの言葉に頭を抱える。
発売当初はアプル飴やおろし金の様にまた面白いものが出たと話題になり手に取る人がたくさんいた。
しかしいざ遊んで貰うと、どちらも難しく知恵の輪を外せる人は一人もおらず、6面パズルは一面なら揃えられる人はいるが、それ以上となるとギブアップする人が続出した。
多くのお客さんに手本を見せてと言われるが、おれも苦手なので悩んでいると、欠陥品だと言われ帰られてしまうのだった。
「この6面パズルは世界大会も開かれるくらい凄いんですけどね……」
「「えっ!大会!」」
俺の言葉に二人が驚く。
「そんなに凄いものなんですか?」
「まぁ確かに難しいから大会が開かれるのも納得だけど……」
驚く二人に更に衝撃的な事を告げる。
「大会はスピードを競うもので、早い人だと1分位で終わりますよ」
「「っ!」」
唖然とする二人に可笑しくなって笑ってしまった。
「それにもっとマスが増えたり、目隠ししてやったり、賞金までありますからね」
「こんなに難しいのに、目隠しでやったりさらに増えるんですか……」
「キミの世界って凄くない?」
「まぁそれだけやりこんでる証拠だけどね。それこそ頭を鍛えるのに便利だから、小さい子供にやらせて柔軟な思考になるように訓練するんですよ」
「なるほど、このおもちゃにそんな秘密があったなんて」
知育玩具の凄さに2人は驚くばかりだった。
「向こうみたいに大会とか開いたら面白いんだろうなぁ」
「とってもおもしろそうですね!ぜひやってみたいです」
「まぁ、賞金は出せないけどねぇ」
ノワルさんとヴェルトも大会を開くことに乗り気のようだ。
もしパズルが売れたらどんな大会を開きたいか、他にどんな大会があるのかなど話は尽きず、どんどん盛り上がっていくのだった。




