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大人向けのおもちゃ(エッチなものじゃありません!)

 俺とティグルが次のおもちゃについて話し合っていると、ノワルさんとヴェルトがやってきた。

「次はどんなおもちゃを作るんですか?」

「次は大人向けのおもちゃにしようと思いまして」

「大人用のおもちゃですか?」

 大人のおもちゃにピンとこないノワルさんにヴェルトが耳打ちすると、真っ赤になった。



「るーさんエッチなものはダメですよ!」

「えっ……」

 ヴェルトはノワルさんの頭でニヤニヤしている。

「おいっ、ノワルさんに変な事吹き込むな!だっ、大丈夫ですよ、エッチなものじゃないですから!」

「ほ、本当ですか?」

 顔が赤いまま聞いてくる。



「普通のおもちゃ何ですが、子供には難しいので大人向けになるかもしれないんですよ」

「るーさんの世界では大人もおもちゃを買うんですか?」

「買いますよ、むしろ大人になってから買う人もいるくらいですよ」

 俺の言葉に3人は驚いた。


「おもちゃは子供が遊ぶものじゃないんですか?」

「るー、適当なこと言ってない?」

「オレも信じられねぇ」



 確かにこっちの世界のおもちゃは人形や木剣くらいしか見当たらない。

 だが日本には特撮ヒーローの変身アイテムや武器など大人向けに再販されたものや、インテリアとしても使えるかっこいいおもちゃなどたくさん存在する。



「子供の頃遊んでいたものを触ると昔を思い出して、また遊びたくなるものですよ。それにおもちゃやお菓子を小さい頃買ってもらえない分、大人になってから買うっていう人は多くいますし、コレクションして家のインテリアにする人もいますよ」

「そんなにたくさんあるんですか?」

 俺の言葉がまだ理解できないようで、何故大人がおもちゃで遊ぶのか、インテリアになるおもちゃの存在に困惑する3人。

 確かにこっちと向こうでは売ってるものが違い、おもちゃの認識が違うのでしょうがない。


「それに遊ぶだけがおもちゃじゃないんですよ」

 おれは試作品として作った6面パズルと知恵の輪を出した。


「「?」」

「さっき作ったやつか?」


 俺が大人向けに作った最初のおもちゃはパズルだ。

 理由は知らない人でも遊び方がわかりやすい事。色を揃えたり、外すだけだからだ。



「これは6面パズルといって、色をバラバラにしてから元に戻します。こっちは知恵の輪、これも繋がったものを外して元に戻すおもちゃです」


「それ、楽しいのかい?」

「私にはむずかしそうです……」

「作ったけど、意味わかんなかったな」

 3人共どう楽しめばいいか分からず難しい顔をする。



「楽しむっていうより、頭の体操をするための道具ですね」

「「「あたまのたいそう?」」」


 とりあえず遊んでもらうことにした。

 まずは6面パズル

「なかなか揃えられねぇな」

「見てください、一つ揃いました!」

「ノワルすごいね!がんばれがんばれ!」

 その後無心でやる3人は、気がつくと30分経っていた。


「俺も全部揃えるのは難しいので、次やりましょう」

 それぞれに知恵の輪を渡すと、言葉数が少なくなってきた。


「できた!」

 渡して数十分ヴェルトが一番に外し終えた。

「私はムリです」

「オレも頭痛くなってきたぜ」

 どうやらノワルさんとティグルはギブアップらしい、まぁ俺もできないんだが……



「手先の練習だったり、集中力を高めるための学びのおもちゃなんですよ」

 3人は感心すると手元の知恵の輪を見つめる。

 

「知育玩具といって小さい子供から大人まで楽しめるものがいっぱいあるんですよ」

「るーさんの世界はすごいですね!」

 俺が褒められたわけじゃないが自分の事のように嬉しくなった。

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